
「イニシエーション・ラブ」 堤幸彦監督 ☓☓☓☓☓
130万人が騙されたというミステリー風ラブストーリーが原作です。
合コンに人数合わせで参加した大学生の鈴木はそこで歯科助手のマユ(前田敦子)と出会い一目惚れしてしまいます。以外にもマユも鈴木を慕ってくれマユの助言で鈴木はファッションにも気を配り、ぽっちゃり系だった体格もスッキリボディに変わり、ふたりはますます仲良くなるのでした・・・。とここまでがサイドAで、スタイリッシュに変わった鈴木は就職し、静岡から東京へ転勤となり、東京では新しい出会いもありマユと過ごす時間もだんだん短くなりその上決定的に関係を壊す事件も起きてしまうのでした・・・。サイドBと2つの話が重なりあう時、衝撃のカラクリがと期待させておきながら、ちょっと期待はずれでした。
内容を秘密にしてくださいというお願いがあるので詳細には触れませんが、はっきり言って何に騙されたかといえば「予告編に騙された」だけです。チラシには「あなたは必ず2回観る」とありますがあの内容で2回見る人は殆どいないでしょう。そういう意味ではすっかり騙されたかな。
80年台の音楽やファッションが懐かしく、地味な「たっくん」が好演していました。
タバコも、80年台を忠実に(忠実すぎる)再現し、合コンの場でみんな喫煙(☓☓☓)し、なんとマユ役の前田敦子も2回ほど喫煙(☓)していました。当時から女性用の細みのタバコがあったようです。(セリフの中で)また、シェーキーズピザ屋の場面では入口のドアに禁煙マークがあるにもかかわらず中で二人が喫煙(☓)しているという21世紀と80年台がミックスしてしまったイージーミスもありました。というか時代は着実に禁煙の道を進んでいるということをさりげなく表現しているのでしょうか。