
「イン・ザ・ヒーロー」 武正晴監督 ××
25年間スーツアクター(ヒーローもので俳優たちに代わってアクションをする俳優のこと)として第一線で活躍している本城(唐沢寿明)たちの姿と、新人の俳優が成長してゆく姿を織り交ぜた物語です。
ドラマやライブショーで活躍するスーツアクターの本城ですが、いつか顔と名前が出る役をしたいと夢を追いすぎるため妻と娘は実家にかえってしまい一人暮らしです。それでもスーツアクターのリーダーとして充実した毎日を送っていました。やっと顔と名前が出る役がもらえるかと思いきや直前になって新人の一ノ瀬(福士蒼汰)にその役を取られてしまいます。それでも自分のクラブで一ノ瀬をトレーニングして一人前の役者にしようと武士の心構えを教えるのでした。そんなときハリウッドの大作の役が来ますがそれは大変危険な役なのでした。
映画撮影の裏方さんたちが描かれ物語とは別の面白さもあります。「なんとかピンク」のミニスカートをはいたヒーローが「お疲れさん」とスーツを脱ぐと寺島進が登場する場面は笑えました。
タバコは、その寺島が喫煙(×)。タバコを吸ってアクションをするのは危険です。大部屋の楽屋でも喫煙していたり、監督役が喫煙しながら撮影していたりと映画界の受動喫煙対策は遅れていますね。(×)また、妻の実家が薬屋ですが、タバコも売っていて、毒と薬の両方でもうけているのがおかしかったです。