goo blog サービス終了のお知らせ 

無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

イン・ザ・ヒーロー

2014-09-12 | 2015以前の映画評


「イン・ザ・ヒーロー」 武正晴監督 ××

 25年間スーツアクター(ヒーローもので俳優たちに代わってアクションをする俳優のこと)として第一線で活躍している本城(唐沢寿明)たちの姿と、新人の俳優が成長してゆく姿を織り交ぜた物語です。
 ドラマやライブショーで活躍するスーツアクターの本城ですが、いつか顔と名前が出る役をしたいと夢を追いすぎるため妻と娘は実家にかえってしまい一人暮らしです。それでもスーツアクターのリーダーとして充実した毎日を送っていました。やっと顔と名前が出る役がもらえるかと思いきや直前になって新人の一ノ瀬(福士蒼汰)にその役を取られてしまいます。それでも自分のクラブで一ノ瀬をトレーニングして一人前の役者にしようと武士の心構えを教えるのでした。そんなときハリウッドの大作の役が来ますがそれは大変危険な役なのでした。
 映画撮影の裏方さんたちが描かれ物語とは別の面白さもあります。「なんとかピンク」のミニスカートをはいたヒーローが「お疲れさん」とスーツを脱ぐと寺島進が登場する場面は笑えました。
 タバコは、その寺島が喫煙(×)。タバコを吸ってアクションをするのは危険です。大部屋の楽屋でも喫煙していたり、監督役が喫煙しながら撮影していたりと映画界の受動喫煙対策は遅れていますね。(×)また、妻の実家が薬屋ですが、タバコも売っていて、毒と薬の両方でもうけているのがおかしかったです。
 

フライト ゲーム

2014-09-12 | 2015以前の映画評


「フライト ゲーム」 ジャウマ コレット セラ監督 米 ××

 NY発ロンドン行きの機内で繰り広げられるサスペンス映画です。
 航空保安官のビル(リーアム ニーソン)はアルコール依存を隠し、任務に着きました。しかし搭乗後しばらくすると携帯電話に「一億5千万ドルを振り込まないと20分ごとに乗客を殺す。」という脅迫メールが届きます。同僚のハモンドと対応を話し合いますが意見が対立しもみ合いになりハモンドが銃を向けたためビルはハモンドを殺害してしまいます。まさに予告通りになってしまいました。乗務員や隣席の女性の助けを借りながら真犯人を捜査するのですが、なんと振込先の口座がビルのものだったためビルが犯人扱いされてしまうのでした。果たして乗客の命は救えるのでしょうか。
 機内と言う密室劇ですが大変良く練り込まれた脚本で二転三転し一体誰が真犯人なのかなかなかわかりません。心理劇でもあり、アクション映画でもあり、おもしろい作品です。
 タバコは、ビルがなんと機内のトイレで喫煙します。アルコールだけでなくニコチン依存でもありいかに生活が荒れているかを表現する手段としてタバコも使われているようです。(×)また、冒頭でビルに近づくためにタバコの火を借りるという古典的な手法が使われていました。(×)


グレート デイズ 夢に挑んだ父と子

2014-09-12 | 2015以前の映画評


「グレート デイズ 夢に挑んだ父と子」 ニルス ダヴェルニエ監督 仏 ×→△

 ロープウェーの技術士ポール(ジャック ガンブラン)は失業し、久しぶりに車いす生活の息子ジュリアン(ファビアン エロー)たちが待つ家に戻りました。しかし、妻や息子と言葉を交わすこともなく不機嫌に過ごしていました。そんなときジュリアンは父がかつてトライアスロンに参加していたことと、車いすで参加した父子がいることを知り、「ふたりで参加しよう」と父親に頼むのでした。はじめは「無謀だ。」と取り合わなかったポールもジュリアンの真剣さにいつしか巻き込まれ参加を決意するのでした。
 トライアスロンのレースそのものも興味深く最初のスイムで千人を超す参加者が一斉に泳ぎ始める場面は圧巻です。また、障がいを持つ学生たちの様子や思いが随所に織り込まれ障がい者の理解にもつながる作品です。舞台がアルプス地方なので壮大な山脈や牛が草を食むのどかな景色も見所です。
 タバコは、前半喫煙していたポールがレースへの参加を決意したときにタバコを吸うのを止めるので(×→△)です。ちなみにバーも屋内は禁煙でした。