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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

もういちど

2014-08-25 | 2015以前の映画評


「もういちど」 板屋宏幸監督  ○

 子どものための落語講座などを積極的に主催している林家たい平の活動に賛同した監督が落語のネタを中心に脚本を書き、たい平がたい平役で主演しました。
 長屋に越して来たたい平は噺家の道をわけがあってあきらめた男でした。となりには奉公先で仲間からいじめられている貞吉が薮入りで帰宅してきました。両親は貞吉に楽しいことを経験させようとたい平に頼み込んで落語を一席演じてもらいました。それを聞くと貞吉はたい平のもとで噺家の修行をしたいと言い出すのでした。
 落語の世界そのままの人情長屋で繰り広げられる人情話です。悪い人は一人もいないし、チャンバラもありません。でも、子どもが落語を修行するという設定です。落語の面白さが満載で、親子で安心して楽しめる作品です。また江戸長屋の町内の作りがよくできていました。
 タバコはなし。無煙です。

喰女 クイメ

2014-08-25 | 2015以前の映画評


「喰女 クイメ」 PG12 三池崇史監督 ×

 「四谷怪談」を演ずる役者たちの舞台稽古の姿と、物語と重なるような私生活を劇中劇の形で描いています。人気女優の美雪(柴咲コウ)と恋人の浩介(市川海老蔵)は主演する舞台の稽古を続けています。私生活でも恋人同士なのですが浩介は女にだらしがなく、美雪は知りながらも気づかぬふりをしていました。しかし、妊娠の兆候が現れたことから美雪の精神が少しずつ壊れてゆくのでした。
 海老蔵が「田宮」と重なる人格を好演しています。舞台劇ということで歌舞伎の立ち回りが生かされています。一方の柴咲も三池監督らしい血糊まみれの汚れ役を体当たりで演じました。
 幻想と現実をもう少しわかりやすくして欲しかったです。映画の内容とは別に演劇の稽古の現場が大変興味深く、たくさんのスタッフが働いているのがよくわかりました。
 タバコは、稽古場のいちばん偉そうな男性(演出家?)が常にタバコを持っていました。(×)スタッフ全員が受動喫煙被害にあっていてブラックな職場でもあることがよくわかりました。映画の撮影現場も監督が喫煙しているのでしょうか。