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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

たまたま

2011-11-24 | 2015以前の映画評


77、「たまたま」 小松真弓監督 ○ ☆

 ドキュメンタリータッチのファンタジー映画です。女優の蒼井優がいろいろな服装と髪型で現れ、それぞれ違う女性とちょっとおかしなやりとりをする冒頭。服の色はすべて白ということが何かをイメージしているのだろうなというヒントになります。その後白い服の彼女はアイルランドの風景の中老人や子供と出会い「うちじゃないわ」と追い払われたり、水に落ちて濡れてしまったりいったい彼女は何なのでしょう。
 1時間足らずの中編作品ですがSFとはちがう哲学的なファンタジーです。いったい何を表しているのか見るものがあれこれ謎解きをするのも楽しいです。謎解きのおもしろさは殺人犯だけではありませんね。アイルランドの自然や穏やかな人々の表情が大変効果的で、印象に残る1本です。
 タバコはなし。ただ、テーブルの上にガラスの器がありもしかしたら灰皿かもしれませんでした。

ハラがコレなんで

2011-11-24 | 2015以前の映画評


78、「ハラがコレなんで」 石井裕也監督 ××

  臨月の光子(仲里依紗)は出産費用もなく家族もいないのでアパートを引き払い子供のころ住んでいた古い長屋にもどります。住人も少なくなり、世話好きの大家さんも今はベッドで寝たきりでしたが、光子は「迷惑をかけるのはお互い様」と居候になります。近所の食堂もさびれていますが「なんとかしよう」とします。その上、中年男女の恋の世話までするのでした。 
義理と人情に生きるのが粋というメッセージには同感するが、大空襲の不発弾なども盛り込んでしまい、力みすぎてしまいました。笑いも滑ってしまいました。「おさえをきかす」というのが次回作の課題です。
タバコは食堂のふたり(石橋凌、中村蒼)が喫煙者というのは時代遅れでしょう。(××)だからすたれたのかもしれませんが。長屋で夫婦げんかの原因となった女も喫煙しました。(×)ただ、妊婦の前では喫煙しなかったのは褒めてあげましょう。