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無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

一枚のハガキ

2011-09-12 | 2015以前の映画評



50、「一枚のハガキ」 新藤兼人監督 ×× PPラッキーストライク  ☆
 戦争末期招集された「おじさん部隊」の100人はくじで各地に割り振られ6人を除いて戦死します。生き残った啓太(豊川悦司)は戦死した森川から託された一枚のはがきを持って森川の妻友子(大竹しのぶ)を訪ねます。戦争中ふたりの夫を亡くし義理の両親も次々と亡くした友子は「なんであんたは生きとるの」と詰め寄ります。99歳の新藤監督の戦争への思いがあふれた作品です。重いテーマですがおせっかいな近所の男(大杉漣)がコミカルで笑いもあります。
 タバコは大杉漣「アメリカのラッキイストライクはうまいなあ」とうまそうに吸います。(×)また、豊川悦司も喫煙します。(×)新藤監督も最後まで(本人は最後の作品と言っています。)タバコの真実に気が付かなかったんですね。残念です。国家が人を殺すのは戦争だけではないことに、知性も教養も経済的にも恵まれている監督がなぜ気が付かないのか私にはそれが不思議でなりません。

ピース

2011-09-12 | 2015以前の映画評



49、「ピース」 想田和弘監督 × PP缶ピース ☆
 福祉ヘルパーの妻と送迎ボランティアをしている夫の仕事の様子を追ったドキュメンタリー作品です。
 いくつかのエピソードが紹介されますが、中でも在宅ホスピスの末期の肺がん患者はさまざまな問題を提起しています。肺がんですが主治医はタバコを全く制限していません(本人の話)。ちなみに岡山の病院です。(病院名はこの場では伏せます。)ヘルパーは部屋に入るなり窓を全開にしタバコに火をつける患者に「私は止めてほしい。やめた方がいいと思うよ。」と忠告しますがそれに対して「国が売っているんだから悪いものではない。」と答えます。戦争を体験している世代ですがそれでもまだ国家を信用している姿は驚きでもあります。本当にこう思っている人もいることを再認識しました。ヘルパーの受動喫煙被害も提示しています。末期がん患者は禁煙指導をしなくてもいいのかなどの問題も含んでいます。そういう意味ではおすすめの作品です。なお、タイトルの「ピース」はタバコの名前からです。

探偵はBARにいる

2011-09-12 | 2015以前の映画評


51、「探偵はBARにいる」 橋本一監督 ××× PP缶ピース他 
 タイトルが示す通り殺人事件がからんだ探偵ものです。バーにかかってきた女からの一本の電話から事件は始まります。簡単な依頼のはずでしたが、札幌の裏組織や大物実業家などがからんだ4つの事件が結びついているのでした。探偵(大泉洋)と相棒(松田龍平)が挑むのですが・・・。  
 大泉洋が多くのシーンで缶ピースなどを喫煙しています。(×)バーのカウンターにはいつも缶ピースが置いてあります。(×)大泉の顔色がくすんでいるのが気になります。松田は一度くわえますが今回はそこまででした。そのほかはギャンブルをしている場面がモクモクでした。ただ、大物実業家(西田敏行)ややくざたち(石橋蓮司、高嶋政伸)が喫煙しないのはよかった。なお、テレビCMでも缶ピースが映っていたのでもうひとつ×がつきました。