
「何者」 三浦大輔監督 ☓☓☓
「桐島、部活やめるってよ」の原作者、朝井リョウが直木賞を受賞した作品の映画化です。
就職活動をきっかけに集まった大学生たちが、「内定」という評価を受けるために悪戦苦闘し、時には仲間内でも容赦のない競争が繰り広げられる現実を描きました。
「先輩」と呼ばれる拓人(佐藤健)は同じ大学の仲間たちと男女6人で就活の対策をあれこれ指南したり、情報を交換したりしています。はじめはうまくいっていた関係も次第にぎこちなくなっていきます。そんな中、「先輩」の内定はなかなか出ず、苦悩していくのでした。
音楽が印象的ですが、ストーリーとしてはなんとなく先が読めてしまうし、ありふれた話でもあります。「先輩」と呼ばれるわけを知った時にはさすがに今の就活の大変さを感じました。ただ、没個性でマニュアルどおりの面接対応する、そういう就活しか進路はないのかという疑問もあります。就職斡旋業者だけが喜んでいるシステムのように思えます。
タバコは、主役の佐藤と岡田将生が喫煙、特に岡田はシガレットケースまで使っていました。(☓☓)「喫煙所でのやりとり」が何回かありましたが、20世紀的ですね。原作者が平成生まれとは思えない古臭い演出でした。(☓)