わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

法事 ベトナム便り 94

2006年07月24日 | できごと
こちらk-603.
また、クチヘ行ってきました。
サイゴンから簡単にいける、田舎ですからここへくるとほっとします。
でも、サイゴンより日の光がきつく、かなり暑いので、それなりの覚悟が必要です。
ただし今回は、クチから一時間もかけてバイクで通っている学生がいて、彼が「先生、いつクチヘ来ますか」と聞いてくれたので、「じゃ、今度の日曜日」と言って、たずねていったのです。
ちょうど、その日はおじいさんの法事だということで、隣近所、親戚、兄弟がたくさん集まってきました。その中に私も入れてもいました。
彼の話では、法事は毎年命日の近くの日曜日に、行うそうです。
お坊さんは来ません。
皆が集まって、昼のご馳走を食べて、30分から1時間で帰って行きます。
それだけです。香典もありません。彼のうちでは今は、彼の祖父母と、父親の妹の3人の法事が毎年行われるそうです。(毎年です)
かれも、この家を引き継いだら、この習慣は守っていくつもりだと、言います。
50人ぐらい来ていましたから、お母さんは何日も前から、支度に大変だったようです。
でも、ひとつのコミュニティーを大切に維持していく姿が見られて、田舎のよさを感じました。
そのあと、彼のスクーターの後ろに乗って、有名なクチのトンネルを見に行きました。
ベトナム戦争の時、ここの地下にに解放戦線側の司令部が、設けられていたのです。

ふと、思いました。
彼の父親は今58歳だそうです。
ということは、30年前、ベトナム戦争を戦ったのではないでしょうか。
北か南か は知りませんが…………。

写真は田んぼのわきで 魚釣りをしているおばちゃん。
竿は笹竹。糸は木綿糸。 10cmぐらいの魚が3匹釣れていた。


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