わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

手術・アサヒビール ベトナム便り 76

2006年06月17日 | できごと
こちらv-603.
奥歯の一本を、半分だけ残す手術をして、悪い部分を抜歯しました。
3年ほど前に日本で治療した歯ですが、治療直後から調子が悪く、物を噛むと歯茎が痛むときがあると訴えて半年ぐらいこの歯のために歯科医に通いました。
半年かけても同じような治療しかせず、しかも歯茎の疼きが治りそうもなかったので、最終的には私が根負けして、もう金属を詰めて欲しいといって終わったのですが、きっとこの時点で歯にひびが入っていたのだと思います。
そして、3年間、特に体調の悪いときには歯茎がうずいたり、痛んだりしていました。
ベトナムに来て、別の奥歯の詰め物がはずれ、地元の人が通う歯科医を紹介されてそこではずれた金属をもどしてもらいました。(この件は先日書きました)
安く上がって喜んでいたのですが、なんとなく戻した後の調子が悪いので、しかたない、日本語のわかる医者にかかろうと、高い治療費を覚悟して出かけました。
結局そこで分かったのは、『詰めなおした歯は問題ない』という事と、『別の歯が割れている』ということでした。
割れている歯というのが、日本で治療した歯でした。
そのために、歯を支えている骨が炎症を起こしていて、このまま放置しておくと炎症がひろがって抜歯しても、それだけではすまなくなる、といわれました。
今なら、この歯の半分だけを残してブリッジを掛けられるかもしれない、というのです。

3年間調子が悪かった理由が、ベトナムに来てようやくわかったのです。
授業のない日を選んで、半分切り取り半分残す手術を受けました。
手術は、1時間以上かかりました。歯は30分ぐらいで切り取ったのですが、骨の炎症がX線で見たよりも実際は進行していて、悪化しているところを削り取る(メスでゴリゴリと削る)のに30分以上かかったのです。
結局削り取った量が予想より多かったために、残した半分の歯を支える骨が充分ではないということになってしまいました。
一ヵ月後の骨の復活を見てから結論(ブリッジできるか、残りも抜歯か)が出されますが、やれやれ、といった心境です。
取り出した歯は、見事に割れていました。これでは骨が痛むはずです。
それにしても、こちらでの治療はていねいです。
説明に時間を掛け、納得いくまで医師が時間を掛けてくれます。
もちろん、一般のベトナム人が気軽に来れないような医療費ですから、患者数が少ないということもありますが、レベルの高い医療サービスというのは、たぶん日本でもこうなのでしょう。
普段、日本では私がこのサービスを受けていない、というに過ぎません。
ここは帰国してから健康保険の払い戻しを受ける書類を書いてくれるので、日本人が利用しやすいようです。
といっても、海外で手術を受けるのは不安です。
不安はありますが、日本にいたら、きっとこの歯が骨の炎症を引き起こしていることに気づかなかったしょうし、気づいたときには他の歯にも影響を及ぼしていたでしょう。
と考えると、日本にいて安心かどうかも保証できません。
日本の保険歯科医が、1時間もかけて保険治療の患者の話を聞いてくれるでしょうか?
痛んだときはいつでも私の携帯に電話してください、と言ってくれるでしょうか?

さて、
このblogを読んでくださっているvietさんが、訪ねてきてくださいました。
お土産は何がいいかと言って下さったので、アサヒビールを、とお頼みしました。
できたら、355mlでなくて、もっと小さな缶ビールとお頼みしたら、本当にそれをさがして持って来てくださいました。
昨日(6/16)のクラスの学生(6名)が以前私をヤギ鍋に招待してくれたときに、アサヒビールを飲みたい、と言っていたのでお願いしたのです。(日本のビールはベトナムでは入手が最困難です)
この日は、『出席したひとには、いいものをあげる』と、1人の学生に伝えておいたのが全員に伝わったのでしょう、欠席者は0でした。
そして、ビールの缶をおもむろに袋から出したときの感激の声。輝く目。

みんな、大切そうにかばんにいれてうちへもって帰りました。
私の予想では、すぐには飲まないんじゃないかと思います。
そのくらい日本のビールは貴重なのです。
vietさん、重いものを注文してすみませんでした。
ほんとうに、ありがとうございました。



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1 コメント

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はじめまして! (夢太郎)
2006-06-23 14:02:19
日本語講師という検索から訪問させていただきました。よろしくお願いします。

知り合いが今度タイに日本語講師として

赴任します、その為の情報検索でした。

又お邪魔します。
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