わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

あとがき ベトナム便り 124

2006年11月11日 | 雑想
昨年の11月から、このブログを使って、サイゴンでの日本語教師の戸惑いの記録を読んでいただきました。 「一年なんて、あっという間だったでしょう」ときかれますが、決してそうではなく、一日一日が一目一目を縦と横に編みこんでいくような日々の連続でした。 赴任した当初は、『どうやって生活していくか』ということにエネルギーが費やされました。 つまり、何を食い、何を飲み、どこで洗濯をし、どうやって寝るか、割れた . . . 本文を読む

年収5万円 ベトナム便り 120

2006年10月18日 | 雑想
情報 という点で気づいたことをひとつ。 先日、NHKで、『サイゴンでいま欧米のマナーを教える講習が盛況だ』という話題を放映していました。(国内で放映した番組の再放送) その中で、「ベトナム人の平均年収が5万円だというのに、この講習会に参加するのに!万円ほどかかる」と言っていて、この5万円のところが気になったのです。 これを聞くと、多くの日本人は「ベトナム人はほとんどの人の年収は5万円ぐらいだ」と . . . 本文を読む

アメリカ日系人が見た日本 ベトナム便り 83

2006年06月28日 | 雑想
こちら、k-603. 今がチャイ ワイの季節だとお伝えしましたが、もうひとつ、マンコッ(マンゴスチン)の季節でもあります。1kg150円位で、上品な甘みを堪能できます。 さて、アメリカにお住まいのS・Uさんという日系人の方から、メールでのコメントをいただきました。日系人が見た日本 ということでぜひ皆さんにご紹介したいと思い、ご本人の承諾をいただきましたので、以下にそれを掲載させていただきます。 . . . 本文を読む

異質な戦後 ベトナム便り 82

2006年06月26日 | 雑想
こちらv-603. 夢太郎さんというかたから、コメントをいただきました。 タイに日本語教師として赴任される方がいらっしゃるということです。 なにかお役に立つことがあれば、と思いますが、その際はメールをどうぞ。 k-603@mail.goo.ne.jp です。 さて、 今、私の住んでいるデタム周辺は世界中(といっても、先進諸国が主)のバックパッカーが集まってくるところとして、サイゴンでは有名です . . . 本文を読む

プロ意識 ベトナム便り 81

2006年06月25日 | 雑想
こちらv-603. だれも、不思議に思いませんでしたか? 国中のとは言いませんが、まあ、多くの国民の期待をになって、ドイツの戦場に乗り込んだのに、プロ意識が足りないと、自分達の監督に言われるほどの不甲斐ない負け方をして、意気消沈して帰国した選手達、 それを、出迎える700人の歓迎のファン。 中南米なら、石をぶつけられていたかも知れないなあ、と思いながらテレビの画面を見ていました。 これじゃ、日本 . . . 本文を読む

異質者 ベトナム便り 80

2006年06月24日 | 雑想
こちらv-603. 6月23日の健さんからのコメントは、外国での日本人社会を垣間見させてくれました。 個人が異質な人間を受け入れるには、 自分を失うかもしれないという怖れを打消すだけの強固な信念とか、深い信仰心が必要なのだと思います。 今の日本ではそういう人は稀有な存在だと思えます。というか、そういう人はすでに異質なのですから・・・。 そこで、自分が異質だと気づいた日本人は、自分は異質だと声を上げ . . . 本文を読む

君が代  ベトナム便り 79

2006年06月23日 | 雑想
不起立に「煮えくり返る」 君が代斉唱で戸田市教育長  埼玉県戸田市の伊藤良一教育長が市議会で、市立小中学校での入学、卒業式の君が代斉唱で起立しない来賓について「はらわたが煮えくり返る」と批判していたことが20日分かった。市教育委員会も起立しなかった来賓の氏名や人数の調査を検討しているという。  君が代斉唱をめぐっては、東京都教委が地方公務員法に基づき、起立を拒否した教員を大量処分しているが、来賓に . . . 本文を読む

子育て ベトナム便り 75

2006年06月13日 | 雑想
こちらv-603. ワールドカップの初戦、オーストラリアに負けました。 この日は授業があったので、前半は見ることができませんでしたが、学校のインターネットで1:0で勝っていると知り、帰宅途中、意気込んでC・Café(レストラン)により、ポークチャーハンと、レモンジュースを注文しました。欧米人が多い中で いけっ、いいぞ川口っ と叫んでいました。 ここまでは、いい気分でしたが、結局、土壇 . . . 本文を読む

格差 ベトナム 便り 69 

2006年05月31日 | 雑想
こちらv-603. 前回私は突然、フェアトレードというような大仰なことを書きましたが、これには、わけがあります。 学校の受付のQさんもそうでしたが、雇われて働いている女性の多くが小学校もろくに出ていないという現実に接することが多いのです。ここデタム周辺のレストラン、ホテル、フォーの店、そんなところで働いている女性は、年齢は15、6歳からで、ほとんどが田舎から出てきて、住み込みやアパート住まい(一部 . . . 本文を読む

綿のなる木 ベトナム 便り 68 

2006年05月28日 | 雑想
こちら v-603. ベトナム便り 60に vietさんから、コメントをいただきました。 Vietさんとは、同じような道を歩いているような気がします。 お金は魔法の杖です。杖の振り方にはいつも戸惑いをおぼえます。 さて、小倉貞男著・ヴェトナム歴史の旅 によると サイゴン という名は カイゴン、カイは木の接頭語、ゴンはカポックすなわちパンヤのことだという説があって、何百年もの昔、この木がこの街を取り . . . 本文を読む

腹痛 ベトナム便り 49

2006年04月11日 | 雑想
こちらk-603. 先週はわたしが おなかの調子が悪くなった話をしましたが。 今週は、26歳の新来(といっても、もう2ヶ月になる)の教師が激しい腹痛と下痢で、倒れました。(倒れています。) 彼女、若さに頼って土曜の夜から学生とどこかへ出かけ、帰って来たのは日曜の夜9時半ごろ。そして、月曜の朝、きりきりともみこまれるような胃の痛みと下痢を訴えたそうですが、Iさん(校長)と相談して、しばらく寝ていて様 . . . 本文を読む

おいばね ベトナム便り 48

2006年04月10日 | 雑想
こちらk-603.(写真は赤い大きなオイバネと緑の小さなオイバネ) 季節のないホーチミン市のように見えますが、自然は季節を敏感に感じているようです。旧大統領官邸前を歩いていたら、たくさんの赤いおい羽根を見つけました。 高さ20m以上もある街路樹を見上げると、陽の光を透かして無数の赤いリボンが枝先に結ばれています。風が吹けば、これらが空にくるくると舞い飛んで行くのでしょう。それが地に落ちて羽が枯れて . . . 本文を読む

生きていく ベトナム便り 47

2006年04月09日 | 雑想
こちらk-603.(写真はくず拾いの親子) お聞かせするような話ではありませんが、先週はこちらに来てから初めての下痢症状に襲われました。授業があったので仕方なく薬局で薬を求めました。 何が原因なのかはわかりません。土 日 月 火 の4日間でした。4日目には階段を上れないくらいエネルギーがなくなりましたが、夜9時まで、授業はしっかりすませました。 日本では 格差 が話題になっているようですが、ベト . . . 本文を読む