今年のテトは2月17日でしょうか、18日でしょうか?
先週は学生たちからのメールがたくさん届きました。
そのメールを読んでいると、テトが間近にやってきて、そわそわしている様子が手に取るようです。でも、新年がいつから始まるのかがわかりません。
私がHCMにいたときもそうでしたが、「今年のテトはいつ?」と聞いても、学生によってテトが何月何日なのかが違うのです。
私たち日本人は大晦日とお正月をはっきり分けています。12月31日と1月1日はまったく違った顔をしています。でも、彼らはどうも、テトは元旦ではなく新しい年を迎える行事としてとらえているようなのです。
もちろん、新年の前日(大晦日)には、盛大な花火がサイゴン河で打ち上げられますから区切りはあります。それでも、『いつからが新年』ということは、どうでもいいことのようです。
彼らにとって、一年に一回の骨休め、大型連休です。楽しくないはずがありません。
そんなテトを目前にして、フォンさんから次のようなメールが届きました。
△△先生へ、こんにちは、フォンです。
もうすぐテトが来ますね。
新しい年には私の目標は日本語が上手になることです。
先生の今年の一番の目標はなんでしょうか?
△△先生も、今年充実した一年になるように心からお祈り致します。
以上、宜しくお願い致します。
いつもマイペースなフォンさんを、思い出します。そして、彼らにとってあくまでも『世界中の今年』はこのテトから始まるんだということがわかります。(日本人の正月(新年)はとっくに終わっているということを知っているはずなのに、無頓着です)
そして、このメールの最後の文がおもしろいでしょう?『以上、宜しくお願い致します』です。
日系企業に勤めるフォンさんは日本人が書く文章の最後に、頻繁にこのフレーズが使われているのを発見して、これをメールの最後につければ日本語表現は完璧だと思っているのです。ほほえましい誤用です。
テト休暇。
ホアマイの黄色い花が懐かしく思い出されます。
赴任したての去年のいまごろは
だれもいない、
どぶネズミとゴキブリしかいない学校、
その学校の5階のベッドだけの部屋、
水もガスも切れていて使えない毎日、
トホホのホ・・・だったなあ。
k-603
http://www.ffch.jp/~tabigarasu/html/02_20_22.html