わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

雨季 ベトナム便り 59 

2006年04月29日 | 日本語教師
こちらv-603.
マンゴウの季節になったと思ったら、雨季にはいったようだ。
夕方や夜間に、二時間ぐらいスコールが来る。
どんなにすごい雨かと期待と恐れを抱いていたが、何のことはない台風の土砂降りと違わないばかりか、台風のほうがもっと強烈な時だってあるぞと、自慢したくなる。
この雨で、市内のあちこちが冠水する。道路ではバイクがエンストをおこす。
まあ、2時間まてばだいたい収まるので、みんなあわてない。どこかの軒下でやりすごす。(バイクも)
今のところ毎日あるが、学生に聞くと、一週間ぐらい全然降らなかったり、一日おきに降ったり、気まぐれだそうだ。
ベトナムらしくて、いい。

今日の授業で、企業からの学生のクラスは終わります。一ヶ月半、一日3時間の集中授業、5課に一回のテスト、作文・・・。私たちもがんばりましたが、学生達もがんばってくれました。みんな、とても素直でいい若者達でした。まるで小学校の一年生のこくごの授業のように、大きな声を張り上げて、動詞を名詞を文型を、発話してくれました。
そのエネルギーでここまでやってこれたと、いまはありがたい気持ちでいっぱいです。
みんな、ありがとう。
今日は、これから、最後のテストがあり、時間があれば簡単なディベートをやってみようと企画していますが、うまく話せるでしょうか?

あしたから3日間、ベトナムは戦争からの開放を記念した開放記念日の連休です。
わたしもメコンへ行ってみようと思っています。

追記
ディベートはそれなりにうまくいきました。
初級レベルでは無理だと、一般的にはいわれているようですが、それなりの準備と、方法(手順)、そしてテーマの選択を考慮すれば、立論、質問と反論、そして答弁ができ、それを判定するという作業も可能だとわかりました。
ディベートは相手の意見に対して、反論或いは質問し、そして応答するわけですから、かなりの言語能力が要求されます。
それができるようになった、ということは教えた側としてもとても感慨深いものがあります。
かなりつらい一ヵ月半でしたが、彼らは私に大きな達成感を与えてくれました。
うれしい一日でした。


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