「スチレン版画」は、ごく簡単にできる版画です。
小学1年生でも自分で刷って見ようと、全員が版画が自分で刷れるようにして見ようと云うのが昨日の課題でした。 手法は、経験をしなければ得られません。 スチレン版は、A4を使いました。 もう少し大きいA3版位の方が、迫力があるのですが、小さな子でも、それなりにしり扱えるようにしたのです。 インク練板の置き方、インクの出し方、インクの混色、インクの乗せ方
ローラーの置きかた、ローラーの使い方、和紙の表裏、洋紙の乗せ方、バレンの使い方、刷り方と細部にわたった手順を説明しながら進めました。 3枚もすれば、ほぼ全員がプリント出来るようになったのです。
私も基本の線だけを、「このようになるのだよ」と試し刷りをして見せました。 子供たちは目を輝かしています。 導入は上手くいきました。
子供たちは、力任せに1枚。
更にスチレン版を裏返してもう1枚。
裏面から着彩をしていい作品を持ち帰ることが出来たのです。
下敷きにしていた新聞紙に、「エスキース」を造る気持ちで、何枚かローラーを転がして見ました。 アクリル絵の具をアクセントに載せてみると、これはこれで一人前の作品になりました。
こんな何気ない表現に、詩情を覚えてしまうのです。
天下の「津高和一」作品を2点掲載して見ます。
心の「主張」「記憶」を留めるのには、共有できる世界があるように思うのですが、どんなものでしょうか。