動きのあるパターンをやや有機的な形をフリーハンドで描き続けました。
「こんな辺りで仕上げに入ろう」と思ったのです。
ところがどんなモノなのでしょう。 従来の私の「美感」と随分乖離しているのです。
では、と云うので一昨日、基本パターンに少しばかりの修正を手掛け始めました。
今回のテーマは「寓話2012-お話し好きの道化師への賛歌」なのです。
やや、自虐的な「心の自画像」の様なものが主張できればと、どんどん描き加えて行くうちに、ようやくなんとなく「絵」が見え始めました。
「消す」こと「描き加える」ことを繰り返すうちに、自分の想いが見えて来るようなのです。 最初考えていたモノとは全くと言っていいような変化に、深層に潜んでいる伝えたいモノが浮き彫りになって来たようです。 この作品は自分の転機になりそうだと、どの作品を進めるときにも思ってしまいます。
でも、筆を置くと「やっぱり私がいるな」 と納得してしまうのです。
とはいえまだまだ描き加えて行くのですが・・。
毎日筆をとることそのものが、生活のリズムに組み込まれていながら、「何故描き続けるのだろう」と素朴な自問を毎日、これまた繰り返しているのです。
厄介な世界です。
帰省した機会に出会った横尾忠則さんと市長、市議会議長と一緒の写真です。
機会がある度に写真を精査しながら掲載するのですが、これって肖像権の侵害?
などとつい気になるのです。
何の衒いもない日常が、テーブルに乗るといつも、プライバシーに触れる問題として、「プライバシーの侵害だ」と声を荒げる人たち・・。
好感を持ちながらの掲載は、そんなものに関係ないんじゃないの?と言いたくなるのです。
現在審査待ちになっているサムホール大賞展の応募作品だって、どの作品もみんなに見て貰いたいとの意気込みで出品に応じて戴いた筈なのです。
でも全作品をDVDなどで流してみてはとの提案も、「プライバシーの侵害になるので止しておいた方が好い」という弁護士さんの指導でした。随分器量の狭いことですね、とつい思ってしまうのです。 というのも、自分の作品主張をするための応募ですからね。
審査を受けることも、平明に云えば、自己主張を審査員が認めるだろうかとの問いかけの筈ですもの。
今回は見送ることになりましたが、DVDで全作品を見て貰うと云うことも、検討の必要を感じています。
昨日は、M100号は、随分描き込みましたが、制作は後退してしまいました。
一昨日の「花」と昨日の「風景スケッチ」を掲載しましょう。
第41回展が開かれた市民会館は、表彰式の日でもあって、会場はごった返しています。
受賞作品は「絵」は、最優秀賞10点、優秀賞20点、入選が1095点の中から278店と表示されています。
受賞しなかった、入選作品中に、あれれれ・・、受賞してほしいなと思うような作品が沢山ありました。 それほど作品が充実した展覧会でした。
優秀賞のミシェル一家です。
大喜びです。
ふじわらひろゆき展は、西脇市岡之山美術館のatelierで開催されています。
この作品展は、第8回サムホール大賞展受賞作家展でもあって、随分グレードの高い展になっています。 ファッションデザイナーとして活躍中の「上田安子学院の講師」を務める美術家でもあります。