風の樹人日記

写真付きで日記や趣味を書く

「直木賞」の2人の受賞記念対談

2011年02月28日 | アート・文化

道尾秀介さん×玄侑宗久さんの対談の中に、「人生をさぼらない」という表現が出ています。

木内昇さん×中野翠さんの中でも、「極めていくと、どんな仕事でも、凄いところに行きつくと思うのです」と云う、いずれも、到達するところがあると話しています。

さすがに、作家らしい、凄い言葉です。

「芥川賞」の2人も、対照的な系譜を持つ2人です。

「私小説に徹する」と云う、日本独特の小説世界。と「まるで空気の様な2人の主人公」の心の綾を過去、現在を交錯させて心理の綾を書いています。

二つの賞の性質は、はっきり分れていたように思っていましたが、いまではその境界すら微妙になって来ているように思うのです。

 これらの賞は、私などの青春では、正座をして読むような、やや構えた位置にあったように思うのですが、いまでは、どんなモノが賞対象になるかも予測できないほど曖昧になったとも言えそうに思ってしまいます。

 小説も読まなくなってしまいました。 20歳前後に「読後感」を書きつづった時代がありましたが、いまでは、私自身が時代に取り残されたのでしょうか、「読む」ことすら億劫になって来ています。

  「新書ブーム」とでも云える時代です。一つのテーマを、触りの部分を一通り教えてもらえて、それをベースに関連書を重ね読むと云うような読み方で、新書・単行本を楽しんで読んでいるこの頃でもあります。

 つまり、きっちり書籍が読めなくなって来たのかも知れません。

    さて、昨日は、B2作品が1点出来上がりました。

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          土曜日の教室で、大人も子供も、みんなで、椅子を描いて「透視法」の復習をしました。  ハガキに描き繋いで3葉を発送します。

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トータス松本さんが挨拶に・・。

2011年02月27日 | アート・文化

律儀な人です。 昨年、彼の描く絵を、郷里のコミュニティセンターで展示をしたことがあります。

その絵を兄さんに見せて頂いていたものですから、郷里のスター「トータス松本」に。生意気にもスケッチの技法書3冊を届けたことがありました。

と言いますのも、土曜日ごとに続けている「子供のアトリエ」に、彼の甥「あつむくん」を毎回迎えに来て下さる父親(トータスさんの兄)と子供の絵についてよく話し合っているものですから、彼のことはニューズがいろいろ入って来ていたのです。

昨日も、何時ものようにお父さんが、あつむくんを迎えにやって来ました。そのの車にトータス松本」が便乗して、いつも子供たちと握手をするために出迎えたり、見送ったりするために、鎮守の森まで出ている私に「挨拶をして置きたい」とやって来てくれました。

お父さんとマスクをした彼が近寄って来ます。 もちろん初対面です。 同じ町に住んでいてもいまや大スターの「トータス松本」!。  マスクを採って手を差し伸べてくれます。握手をしながら「トータス松本 ?」と問い掛けてしまいました。

  「年賀状を戴いていながら、賀状が出せませんでした」「で、ご挨拶を!」とのことです「本なども沢山いただきまして。」などとも、律儀なご挨拶。 

わたしもその際、サインとメッセージを描き加えたCD・ DVDなどを戴いていると礼を云いました。

  「お忍びですか」との問いに、「いや、法事で帰っています。」と。

そう云えば、毎年、氏神様「兵主神社の秋祭り」には、太鼓を担ぎに帰ってくると聞いていました。もちろん取材無用で。 これほど多忙な売れっ子になっても・・。

  驚きとともに何と人を大切にする人だと、そのヒューマニティに、じんわり感動を覚えたのです。  法事に時間を裂く日本人の当たり前の、先祖に思いを寄せる心に、故郷への愛情を見つけた気がしたのでした。

  TVでは、あまり大きな人ではありませんが、本人は、頑強な大柄の人です。

  「竜馬伝」などで見た強力な打ちだし。「アサヒビールのCM」などでの元気印は、故郷や家庭で育った素敵な「応援歌」の雰囲気が満ちています。  元気印を有難うと感謝を送ります。

さてそんなことのあった教室は、いつものように共同制作を進めました。

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          ついでに、少し以前の私の作品1点。

  5_009 30号(プレス機を使った版画)です。

 


倉庫工事の進捗が、期待通りは進みません。

2011年02月26日 | アート・文化

「遅れてんね・・?」と、T 君に聴くと、「やり始めると早いねん。」と返事・・。

atelierを出るときに、谷やんに「出来るだけ急いでくださいね?」と掛け声をして帰宅しました。

3月上旬には、片づけが何とか進まないと、散らかしたままになったatelierでは、陶作業に入りたいのだけれども手が付きません。

   天候が少し崩れる予報ですし、ちょっと焦っています。

以前の作品を1点。B2・アクリル、水彩、コンテなどミックスとメディアでの作品です。

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                    電気のこぎりの音を聞きながら制作を進めています。

                    CD「笹川敏英×茂木健一郎の対談」をかけながら・・・。

                    何度も繰り返して聞くうちにだんだん一緒に考えているような錯覚を覚えます。

                    やはり、茂木さんの話題の進め方が上手いのでしょうね。あの笹川さんも、ついついエピソードを暴露してくる軽妙な、歯にモノを着せない話に、つい魅かれてしまいますね。

    と云うようなことですので、昨日の制作は、16時過ぎまで続けましたが、進みません。

    暫くは、焦らないで、同じ画面に向かうことになるのでしょうね。

 午前中は、三木市の西海晴子さんが個展の案内を持って、積もる話を。岡山と加古川で画廊を営む藪さんがいらっしゃいました。  高砂の「蕃画廊」清水さんとも久しぶりでした。

 企画についての協力をと云うことでした。 かってお世話になった「凡ギャラリー」の黒田さん、「ロロ」の長澤さんの話なども…。

      今日は土曜日です。「子供のアトリエ」の開講日です。

      共同制作を中心に進めます。  古い家の一角で、生活の匂いのする中で「子育て」の眼で、教室は進め続けているのです。

      古い家ですので、部屋ごとに天井から吊込む感じで神様が祀られています。

      同じように古い家具に、愚息の成長の過程に、いろんなシールがやたら貼られていり・・。

  今日は、「西脇市岡之山美術館20年誌(補遺)2005-2009」が出来上がります。

 すぐに、届けます。メール便で・・。

     その中に倉敷市立美術館長、あさごの森美術館長と私のシンポジュウム「地方美術館のいま、これから」をそのまま収録してみました。   届きましたらご覧ください。


小説「奇跡」岡本敏子著を読みました。

2011年02月25日 | アート・文化

岡本敏子と岡本太郎は、パートナーとして衆知のことです。

  人間の原初の野生としてだけではなく、そこに蠢く2人の日常がモチーフでした。

 第三章にこそ、人の心の揺れを「私小説」にしたのでした。

  岡本太郎と横尾忠則、瀬戸内寂聴などの形の異なる自然体の生活を、何となく認めながら、自分の生活のささやかさを見た思いを持ったのでした。

  昨日は、倉庫工事は雨のため休み。  静かに制作しました。

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    この作品の部分です。

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                                その部分です。

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                いずれも、途中経過です。

         ハガキを何枚か書いてみました。

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    文字を間違えていますね。「声」-「者」でした。               


ニュージランド憧れでした。

2011年02月24日 | アート・文化

時代だな、と思うことが多くなっています。朝ドラ「てっぱん」の、向こう三軒両隣が仄々とした少年期を彷彿させたり、「冬のさくら」で、すっかり汚れきって締まった純な心の動きを、思い起こさせてくれたり。

そんな朝、中国山東省で、タイ資本の華僑経営企業をオーナーにしている大コンツェルンの総経理・Fさんの奥方が立ち寄ってくれました。  中国の事情も十分知りつくしている人です。  この地方の旧家の長男が中国にわたって、政府から、中国発展に役立って頂いたと「主席」から直接表彰を受けた方でもあります。

  たおやかに流れてきた時代の変化が、情報、交通などの瞬時に自分を変化させる要素で、何もかもが混乱してしまったようです。

  制度や産業発展だけが前に出てしまって、人が順応していくリズムを超えてしまったのでしょうね。この混乱。   身体が理解できません。   ますます、難しい時代Dsc_0007になりました。

   さて、昨日から倉庫を建て増してもらっています。 10日ぐらいで目処が付くように・・。

  

                    騒々しい中で、B3 1点タブローが出来上がりました。

                

この間から描きはじめた。10B鉛筆を使いこなしてみようと、似顔絵風の人物の顔を描き連ねています。   どこまで描き繋いでいくか、訓練をDsc_0045_3続けます。

                                             そDsc_0045_2の部分です。