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絵画展 美しい日本の原風景と教育長謝罪

2023-09-12 23:23:16 | 日記

絵画展 美しい日本の原風景と教育長謝罪

 これは明治の日本の油絵の技法がかなりのものであることを紹介するためのものでついでに古い日本の風景が美しかったことも伝えたいがための展覧会である。趣旨からずれてわたしはここに昔の日本人の表情が今のようにつんつんしていないことに驚いた。優しいのである。唯一京都の舞妓さんだけがすこしつんつんした感じである。

さてはネットにつながると人間はこんな感じになるのかと考えながら帰ると関東のほうの教育長が部下の校長の不始末を詫びて頭を下げるニュースを見た。どういう訳か教育長は警察署長と並んで頭の下げ方が下手くそである。しかしさすが関東である、指導する人がいたと見えて今回はお上手であった。一説にはテレビのディレクターの中にはテレビ業界の先行きに不安を感じて頭下げ指導の会社を興して、今度は飛ぶ鳥を落とす勢いであるらしい。テレビ業界に身を置くだけのことはある、良いところに眼をお付けになった。

しかし、頭下げ指導の会社はそのあとの指導ができていない。頭をあげた教育長は、「こんどこそ規則を厳しくして校長以下の連中の不祥事を根絶してやるぞ、それが俺の仕事である」のつんつんした表情を出した。警察署長ならそれでいいかもしれない。不祥事があれば締め上げる。

しかし、教育や心療内科の医者のようにヒトの心を取り扱う仕事に従事する人は締め上げるばかりではいけない。どうすれば自らが管理する人々(生徒も教師も校長も含めてである)がやさしい表情になるかを工夫しないといけない。その工夫なく単に規則をきびしくすると人々の心が壊れてしまう。壊れた器ばかりでは食卓を構成できぬように壊れた心ばかりでは社会が成り立たない。ヒトを機能だけで見てはいけない。機能だけで見るとヒトはその心の置き場所がなくなって壊れていく。

この教育長に言いたい。

どうも教育に従事する人の中では孔子の論語が立派な書であると信じて疑わない人が多い。あんまり料理にうるさい上に女性差別の発言もあり嫁さんに愛想つかしされて、しょうがないから弟子と一緒にあっちこっちかけ回ったがさっぱり出世できなかったヒトを尊敬するとその人と同じようなメに合いますぞ。弟子の中には商売に巧みなのがいて何とか口に糊することができたが、弟子の居そうにないヒトはこれから苦しくなるに決まってる。

ましてやいい大学にこれだけ入れたとか、何とかの大会で第何位になったとかを自慢するのは、教育のうちに入らないことです。そんな教師を見ていると今後金輪際売れないであろうお笑いタレントの下手な芸を見たようないやな気分になる。

明治の油絵に残るやさしい表情の日本人を育てることがあなたの仕事ですぞ。ヒトは機能を果たすだけではいけない、それぞれのヒトが幸せを感じないといけない。行政官はそこまでは無理と言って逃げてはいけない。上手にその味が出せないようでは良き官僚になれませんぞ。