1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

菅原道真公の左遷で京都に天変地異が。左遷首謀者達が悉く変死。これを祟りと様々祈祷を。最終的に道真公を北野天満宮の天神様に。人の都合で、怨霊にされたり、神にされたり、と、道真公も、忙しいこって。

2021-10-24 08:10:48 | 法話
祟られてるんじゃないか、と相談に来るは、決まって身に覚えのある人達。が、その『身に覚え』を拙僧に言わない。こんな人達は、頭痛、歯痛、風邪でも、祟りのせいにする。拝み屋さんの鴨。『何があったか』を黙って聞いていると『何をしたか』の懺悔が始まり出し、全てを暴露。この懺悔が何より、故人への供養に。

【追伸】
懺悔の内容は様々なれど、大半が親への不忠義かな。親を老人ホーム、老人病院に放り込んで、姥捨山状態に。親の他界後は、遺体をゴミ処理の様な扱い。また、子供に関しては、自分は産んで、育ててもらっておきながら、我が子は闇から闇に(中絶)。挙句、事もあろうに、自分達(親)の意思で子供の命を奪っておきながら、水子を祟りの対象にして、化け物扱い。わが寺にも年間、何人か「水子(わが子)に祟られたくないから、供養を」と、この手の人が来らっしゃる。昭和20年から40年間、母体を守る為に、日本は中絶が合法に。その為、日本は中絶大国のレッテルを貼られた。戦後70年間で中絶された赤子は、統計では4千万人と。が、実際は、その2倍、8千万人以上とも。人間には、それぞれ事情が。事情の塊が、人間にて。覆水盆に返らずだが、せめて、化け物扱いだけはやめようや。可哀想に。