【臨時法話】
2005年(平成17年)の一昨日、4月25日9時18分、兵庫県尼崎市でカーブが曲がれずに電車が脱線、107人が死亡、562人が怪我を。この電車(福知山線)には、京都の短大に通う、わが寺の檀家の娘さんも乗る予定でした。娘さんは幼稚園から脱線事故前日まで皆勤賞で、1日も学校を休まずに学生時代を終わらせるが、目標だったそうでして。ところが、脱線事故当日の朝、下痢が止まらず、うずくまるほどの痛みが。それでも「皆勤賞じゃ」と学校に出掛けようと玄関まで。しかしながら、腹の痛みはどうしようもなく、泣く泣くその日、学校を休む事に。すると、毎朝乗っていた時間帯のその電車が脱線事故に。皆勤賞を貫く為の験担ぎに乗っていたのが、への字に曲がった車両。事故のあった次の日、兵庫から親子3人で北九州のわが寺に。拙僧に親子で曰く「もし、見えないものが助けてくれたとしたならば、やっぱり、ご先祖さんしかないかな」と、納骨堂に御礼参りに。思えば、あれから20年、もしかしたら事故日が命日になっていたかもしれない、その娘さんも40歳となり、2人の子供の母親に。命が繋がれて、新たな命が。
偶に、拙僧法話の読者さんから「住職は、神仏のご加護の話をあまり法話にはされませんが、不思議話ってないのですか」と問われる事が。対し拙僧「そりゃ、幾つかは、ありますばい。余命半年の宣告を受けた肺癌患者(檀家さん)が、治療なしで消滅した事例が2つ。余命1年の宣告を受けた肝臓癌患者(檀家さん)が、病巣が大きくならず、25年間生存した事例も。80歳で完全痴呆になった婆様が、5年後に完全完治、103歳の他界まで正常のまま生活したという事例も。全身癌の女性が25年間生きて、92歳で他界したという事例も。偶にドクターから『住職、この人達は、親や先祖を大事にする人達ですか。私達の領域の話ではないもので』と言われる事が。
対し拙僧『先祖が功徳をくれたかどうかはわかりませんが、現代の医学ではまだ解明されていない、何かしらの免疫作用があったのではないか、と思いますよ。迷信は解明されたら、迷信じゃなくなりますもんね。ただ、1つだけ言えるとしたら、親や先祖を大事にしている人が皆、この様な不思議な事が起こるのではなくて、この様な不思議な事が起こった人達は皆、親や先祖を大事にしている人達が多いかな、と、まあ、そんなところですかね』とドクターに話をした事があるかな」と、拙僧法話の読者さんに。
続けて、拙僧「神仏祈願においては、他にもあるよ。何年もの間、子供が授からなかった夫婦が、わが寺の鬼子母神さんや淡島大明神さんに『子授け祈願』に足を運んで、子宝を授かられた人も数多に。生目さんに足を運んで、目が見える様になったという人も何人か。恐らく、こうした不思議も『神仏に頼んでいるから、何かしらのご加護があるだろう』と信じる心から、何かしらの免疫が上がって、子供が授かりやすい体に変わっていった、とか、病気を改善させる免疫が向上して、治り難い病気が治っていった、というが、本当のところではないかな、と思うよ。『病気は気から』という言葉があるでしょ」と。
更に続けて、拙僧「ただ、どこにも心を向けなければ、免疫が上がる事はないよね。そう考えたら『必死に願う』という『信じる心』って、大事な事だと思うよ。仮に、子供が授からなかったとしても、病気が治らなかったとしても『これだけ一生懸命に願って、頼んで、授からなかった(治らなかった)んだから、私にはそのご縁がなかったんだろうな』と、納得してその後の人生を歩む事が出来る。人生を後悔している人達って『何であの時、願わなかったんだろう。努力をしなかったんだろう』と、その時点で動かなかった人達が多いかな。基本、人間の縁というは『犬も歩かにゃ、棒にも当たらん当たらん』だもんね。『果報は寝て待っていても、やっては来ない』だもんね」と、拙僧法話の読者さんに。
【付録】
下記で拙僧の過去の法話を読む事が出来ます。興味がございましたら、是非。
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【追伸】尚「法話が長い」と不快感を示されておられる方々には、大変心苦しく申し訳ないので、拙僧の法話が目に入らない様に『ブロック』をさせてもらっております。楽しみにされている方々もおられますので、ご理解頂きまして、それでどうか、ご容赦くださいませ。
次回の投稿法話は、5月1日になります。添付写真は、わが寺の鬼子母神、淡島大明神、生目さん、です。


