1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

高野山は嘗て、女人禁制。よって、お大師さんのお母さんは、高野山麓の慈尊院で息子の無事息災を願う毎日を。そこに山頂からお大師さんが月に9度、母上様の尊顔を拝しに。それで、九度山という名が。

2021-10-09 14:30:49 | 法話

番組『酒のツマミ』で、元プロの料理人、和牛(芸人)の水田さんが「奥さんの作る料理にケチ付けるは、単なる料理が上手といわれる人達。プロの料理人は文句は言わん。作る大変さを知っているから」と。素人はプロに非ず。その素人を相手に威張ってるプロをあまり見た事が、どの分野でも。能ある鷹は爪を隠すもの。

【追伸】
高野山麓の九度山に慈尊院が。弘法大師ご母堂所縁のお寺。そこには嘗て、孝行松という古木が存在を。参拝者に「近付いてはいけない。根元の土を踏み固めて、水分が取れなくなり、枯れるから」と。が、皆、他人事。遂に、残念な事に枯れてしまった。人間関係も同じ。親しき中にも礼儀ありで、土足でズケズケ、相手の領域に踏み入ってはあかん。





【住職の法話、考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2270話目】紹介者なしに遺骨を受け取るお寺は殆どない。理由は、姥捨山にされるケースが多い為。つまり、置き逃げ。

2021-10-09 10:22:52 | 法話
とんでもない夫婦が相談に来た。「親の遺骨を生ゴミの中に捨てた。間もなく、子供の反抗が酷くなり、学校もやめて、街を徘徊する様に。家にも帰らなくなった。先祖の祟りと思うので、供養を」と。対し拙僧「ええ加減にせえよ。そんな仕打ちをしておいて、今度は化け物扱いかい。問題はあんたら、親が原因たい」と。

【追伸】
この夫婦に拙僧「息子さんは、爺ちゃんが大好きだったんじゃないの」と。「はい」「遺骨の放置だけじゃ、ないんじゃないの。子供に見せてきたのは。老人ホームや老人病院に放り込んで、面会に行かんかったりしたとか。親のお金を好き勝手に使いまくったとか。心は1つだから、親への仕打ち以外に、どこ向いても同じ様な人道に外れる事をやったんじゃないの、あなた達は」と問うと無言に。「そんな仕打ちをした上に、今度は親を化け物扱いかい。親は祟ったりはせん。失礼な。あなた達の姿を見て息子さん、やりきれなくなったんじゃないの。何でもかんでも第三者(他者、先祖、狐、狸)のせいにしたらあかんで」「息子はどうなりますか」「知らんがな。まずは、あなた達のこれまでの姿勢を考え直しなっせ」「どう、考え直せば」「そのくらい、自分で考えなっせ。自分の過去にその答えが転がってますよ」と。