1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2397話目】 脳内にある「オギャー」と生まれた時からの記憶を、映像化出来たら、どれほど面白いだろうか。赤子の目線も興味深い。

2022-06-28 14:43:09 | 法話
檀家のご主人が「私は子供の頃、よく北九州から愛知の方に。母親側の爺様、婆様がそこに住んでいましたので」と。対し、奥様が「この人が来ていたその街で、私は生まれ育ちました。もしかしたら、子供の頃にどこかで出会ってたかも。将来、科学が発達して脳内の記憶が映像化出来たら、それこそ縁を感じるかも」と。

【追伸】
このご夫婦は、大学時代に東京で知り合って結婚を。この奥様が言われる様に、脳内の記憶が映像化出来たら「あっ、5歳の頃、レストランで前後ろで座ってるばい」とか「あっ、10歳の頃、同じバスに乗ってるばい」とか「ほう、小学生の頃、道を尋ねて、言葉を交わしてるばい」とか。不思議な縁が掘り起こされるかもしれませんね。そんな事が調べられる時代が将来、来るんではないかな、と思ったら、何か楽しいよね。A I みたいな物が開発されて、その夢を叶えてくれるかも。記憶を映像化出来る時代は、もうすぐ来るかも。そんな事が出来るようになったら、犯罪の検挙率も莫大にあがるだろうね。それが開発出来るまで、人類が地球に存在して居ればの話ですが。イギリスの理論物理学者であるホーキング博士(2018年没)が「そもそも地球に、知的生命体などいるのか。同族同士で殺し合う様を見ていると、人間も他の生物体と何ら変わらん」と。因みに、人間を1番殺しているは『蚊』と。人間を殺している2番手は『人間』だと。地球の歴史上、絶滅していない生命体は、1種類もないとの事。身近な家族(夫婦、親子、兄弟など、心通った者同士)でさえ、限りある物(時間、お金、物など)の奪い合いで、喧嘩するんですもんね。生まれも育ちも言葉も文化も価値観も違う国家間で争いがなくならないは、仕方ない事なのかな。豊臣秀吉公の命を狙い、釜茹での刑になった石川五右衛門(実在の人物。江戸初期の古文書で、息子と共に処刑されたとの記載が)さんが「浜の真砂が尽きるとも、世に盗人の種は付きまじ」と。1人の人間が誕生すると同時に、1つの欲もまた誕生を。未来永劫、これが途絶える事なし。人間の欲が相手の政治は、難しいですよね。







【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 大学時代、夜中の映画放映の時、浜村淳さんがあらすじを紹介。面白い事に、結末まで全部喋るんだわ。初めは驚いたが、すぐに慣れた。

2022-06-28 10:24:47 | 法話
読者が「住職。番組『そこまで委員会』で『ファスト映画(2時間映画を10分程に短縮して放送)』の問題が。このファスト映画だが、無断で作成し、動画サイトに投稿した3人に、映画関係者が5億円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴。これは、有罪判決が確定したが、短縮傾向にある社会を、住職はどう思うか」と。

【追伸】
この読者に「昨今は、何でもかんでも、倍速にして見る人が増えたそうだね。時間が勿体ないから、の理由で。初めに映画のあらすじを知りたい、という人も結構にいると聞く。知ってから『見るか、見ないか』を決めたいと。人によっては、結末を知った上で安心して見たい、という人も。拙僧は好きな映画は、10回以上も見直している作品がある。内容は全て知っているのに見たくなる。が、製作者以外の第三者が、無断で短縮して動画に流し、収入を得るは、やっちゃあかんこと。泥棒と同じ」と。「ところで住職は、何でもかんでも短縮を望む社会を、どう思いますか」と。「短縮社会は、あまり賛成はしないかな。深読み出来ない人間が育ちそうで。ただ、市場に行ったら、売り物の脇に試食品が置いてあるでしょ。あれを食べて購入を決める人、常連になる人も。そう考えると『あらすじを前もって知る』については、全否定するものではないかな、と思う。今回の映画泥棒について番組『そこまで委員会』で田嶋陽子さんが『映画制作者は、勝手に短縮されない様に、初めから10分程度の短縮映画(あらすじ)を作っておけばいいのに』と。その考え方も、一理あるかな、と思うよ。何せ、守る側は、様々工夫する事だね。垣根が無くなった時代だから。一般が勉強すれば、指1本で何でも出来る時代だから」と。







【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 10年間も、負ける事への恐怖と戦い続けてきたんだね、武尊さんは。人間は皆、弱い。この世に強い人などいない。だからこそ、支えが必要。

2022-06-27 17:04:40 | 法話
格闘技ファンが「武尊さんだが、腰のすべり症や、負ける事への不安から、パニック障害、鬱病の治療を。その状態で戦ったんだね」と。「拙僧も、パニック障害や自律神経失調症を。真面目な人間がなり易い病気と主治医が。那須川天心さんとの試合は『何かしらの答が出る』と武尊さんは、密かに思っていたのかも」と。

【追伸】
試合前の記者会見で拙僧「那須川天心さんは、23歳という若さの勢いがあるが、武尊さんの表情を見ておると、30歳という年齢からか、落ち着いているのかな、と思っていたが、パニック障害、鬱病を患っていたと聞いて、あの表情(特に目の表情)はそれだったのか、と少し納得したところがあった。武尊さんは、自身の進退、世間の期待、色んなものを精算(見極める)するに当たり、那須川天心さんは最高の相手だったのかな、と拙僧、勝手に想像しております。まあ、しかし、武尊さん、負けたとはいえ、判定。あの若いエネルギーある那須川天心さん相手に、持病を持った状態で、最後までKOされなかったは、さすがとしか言いようがないですね。試合後に那須川天心さんが「試合に対する誹謗中書はやめてください。本当に傷付く人がいますから」と記者会見で。この言葉に何もかもが詰まっている様に思えますね。ほんと、2人とも、賢い。2人とも、素晴らしい若者です。まあ、しかし、何故に世間は誹謗中傷するかな、一部の人達だけだろうが。観戦者は娯楽でも、当人さん達は、真剣にて。




【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 この問題は、どこから始まった問題なの、というケースが結構に多い。「臭い匂いは、元から絶たなきゃ駄目」というCMが以前、あったな。

2022-06-27 08:31:06 | 法話
読者高校生が「介護施設で職員から虐待される老人の話が度々。虐待する職員は何なの、人手不足で手っ取り早く就職出来る仕事だから選んだ人達なの。先日、爺ちゃんが入所してる施設に行くと、便所の中で若い職員2人が『こんな安月給で真剣にやれるかい。適当にやればいいんだよ』の声が。既に崩壊してるよね」と。

【追伸】
この読者高校生に「介護施設に適当に就職してきた人は少なからずいる。だから、長続きしない、と、介護関係の知人達から頻繁にそんな話を聞く。給料の問題は非常に大きいと思うよ。保育士さんでも、免許を持ってる人の内、30万人が、給料の面(1つの要因)で他の職業に就かれているとの事。以前、代議士に拙僧『学校には少子化で、余ってる教室が何ぼでも。保育園、幼稚園の建設反対の声があるなら、初めから子供の声がする小学校に誘致すれば、その問題も解決出来るでしょ。教員免許の中に幼児教育の免許も含めば、同じ先生が6年生を受け持ったり、幼児を受け持ったりと。幼少一貫を制度化してしまえば、様々な問題が解決する方向に』と言った事が。老人介護の方々に拙僧『あと幾ら給料を上げてもらえたら、助かりますか』と尋ねると『せめて、5万円』と言ってたよね。重労働であるに、介護職の給料は安過ぎるかな」と。








【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 漢字が生まれた中国では、嫁ぐという表現に『帰』の漢字を使用。嫁いだ先が本当の家により『帰る』という漢字で表してあるのかな。

2022-06-26 07:47:59 | 法話
昨日は千葉の君津へ仕事に。数軒、檀家が。50年以上前、北九州八幡製鉄所から君津製鉄所へ数多の人達が。拙僧の叔父も2人、君津へ。晩年「北九州に帰りたい」と言いながらこの世を。琵琶湖の鮎は、春になれば必ず、生まれた瀬に戻ってくると。その土地で生まれ、その土地で育った思い出は、晩年になって郷愁を。

【追伸】
読者が「私も北九州から父の製鉄所勤務により、君津に移り住んだ1人です。私の父も晩年は『北九州に帰りたい』と言いながら、この世を去りました。が、私にはその様な感情は全く。こっちで生まれ、こっちで育ったので。しかしながら、母には父の様な感情はなかった様です」と。「郷愁を覚えるは、檀家さん達を見ても、知人達を見ても、圧倒的に男性の方が多い様ですね。女性は本能的に『生まれた場所で、死ねると思うな。(檀家老婆達の口癖)』が身に付いているんでしょうかね。例えば、拙僧は山本、家内は嫁いで来る前は村里。子供達にとっては、母親は最初から山本で、村里ではないですもんね。そこら辺の感覚も、男性と女性では、腹の座り方が違うのかもしれませんね。