檀家の小学生から「お不動様は何故あんなに恐い顔をしてるの」と。「不動明王は人間の一番厄介な泣いたり怒ったり悲しんだりを癒してくれる仏様でね。必死に慰めようとしてあんなお顔に。人も必死になったらあんな顔にならんかい。あんな顔になるまで一生懸命何か頑張ってるかい、君は。どうだい」と。
石川五右衛門が「浜の真砂は尽きるとも世に盗人の数は尽きまじ」と時世で。政権打倒を試み秀吉公の命を狙って京都三条河原で釜茹に。作者不明だが「悪に強い者は善にも強い。中途半端が一番悪い」と。とことん悪い事する者は、心入れ替えればとことん善い事を。善悪を問わず名を残す人は後世に教訓を。
人類は大自然の中では本当に無力、と今年も。地球は人間だけのものと高飛車に構え、圧倒的に多い他生物の存在を軽視し、やりたか放題してきたそのツケが今、大自然のしっぺ返しという形となって人類に襲い掛かってきておる様に思えてならない。今一度人間は分相応に生きる、という意味を見直す必要が。
今年は「英雄色を好む」というか、「頭隠して尻隠さず」というか、男性の浮気話が方々で。まあ、しかし、昨今は当事者同士間も、それに関わる人達も、ルールなしノーガードのどつき合いや、相手にぶつけて終わりのドッチボールが目立つ。人間誰しも叩きゃ埃は。人の不幸話は面白い、と言うが限度がね。
檀家外の方が相談に。「嫁いだ先が長らく本家(亡き主人の兄)と断絶状態。子供から『爺様の年忌はどうなってる』と問われたが菩提寺の所在を本家に聞くわけにも」と。「本家墓近くのお寺を片っ端に訪ね歩き、過去帳を調べてもらいなさい」と。後に連絡が。相談に来たその日が爺様の25回忌だったと。