【臨時法話】 最近になってまた、この手の問い掛けが、増えてきましたね。
読者の若者(女性)が「自分に当てはまらない投稿内容、自分に都合の悪い投稿内容に、いちいち噛み付いてくる人がいるでしょ、極一分の変わった人達なんでしょうが。全て自分を中心に世の中が回ってるとでも思ってるのかな。自分のスマホの中に出てくる言葉だから、全て自分に言われていると勘違いしてるかな。あなたの事を言ってるんじゃないのに、身に覚えがある言葉(投稿内容)なもんだから、自分が言われていると思って、腹が立つのかな。住職の投稿法話には、こんな読者は、ほとんどいないみたいですが」と。
対し、拙僧「そうだね『文句言い』といわれる人達は、いつでも、どこにでも、一定数はいますよね。あんまりムキになってクレームを言い過ぎると『私はそんな人間である』と世間に向けて、自らで自らの事(人間性)を暴露してるのと同じなんだけどな。何せ、心の中にあるものしか、口からは出てこないから。心の中にないものは、口から出てくる事は絶対にないからね」と。「なるほど、そうですよね。ところで、住職。これまでに自分勝手な主張を、ああだ、こうだ、と言ってきた人って、おりましたか」と。昨今、また、この様なクレームにうんざりしてる人の問い掛けが、増えてきました。
対し、拙僧「SNSの中ではないですが、以前、愚痴を言いに来た20代のベンチャー企業の社長が『社員がうつ病になって、いつまでも会社を休むので、俺の親父はうつ病だったが、すぐに自力で回復させたぞ。お前、甘えとりゃせんか、と怒鳴ってやったんですよね』と。その後もこの若い社長、その社員さんを追い込み続けたと息巻くので、拙僧『君の知ってるうつ病のサンプルは、親父さんのその1つ(1例)だけかい』と返すと、血相変えて『私の叔父さんもうつ病でしたが、親父と同じく、すぐに自力で回復させましたよ』と、ムキになって言うので『なんだい、うつ病に関する君のサンプルは、たったの2つ(2例)だけかい』とその若い社長に返すと、ああだ、こうだ、と屁理屈三昧を言ってきたな」と。
続けて、拙僧「更に、その社長に『拙僧は1000人以上の葬式と、その倍ほどの人の、生き死に、に関わってきた経験から、例えば、同じ肝臓癌でも、同じリュウマチでも、100人いれば、100人とも、症状は違うんだよ。何の痛みもない人もいれば、耐えられないくらいの痛みに苦しむ人もおらっしゃる。また、同じ薬を投与しても、効果のある人もおれば、効果のない人もおらっしゃる。君は、えっと、何かい、自分が知っている事例(範疇)だけが、正解、と判断するタイプの人なんかい。そりゃ、社員さん達は、大変だわ』と返すと、凄い顔して黙って睨み付けてきたけどね。あれから10年以上になるが、今、どうなってるんだろうね。人は教えられても身に付かん。人は気付かないと身に付かんもんね」「なんか、この世の中、多くないですか、そんな人が。自分勝手な主張を言いたい放題(陰口)に言えるSNSが、普及した影響もあるのかな、住職」と、この読者女性が。
最後になりますが、文句(クレーム)、講釈、誹謗中傷、類の物は、自分の心の中で処理出来るものが大半ですわな。コンプラ、○ハラも同じにて。これ以上、自分達で住み難い世の中を作ってどうするんでしょうね。それも個人個人が自分の基準で文句を垂れ流して。この度のパリ五輪に出場された選手達への誹謗中傷も、呆れて物が言えなかったですな。こんな世の中にして、何が楽しいのかな。凄い世の中になりもうした。拙僧の婆様(生きていたら115歳に)は大変厳しい人でして、常に「文句言い、講釈言いは、動かんと相場が決まっとる。自分が気に食わん事を口に出すは、3歳の子供でも親に向かって言いよる。建設的な意見を持たずの文句は、ただの雑音に過ぎんわい」と言い切りよりました。大正生まれで、激動の昭和を生き抜いた人ですので。ほんと「御意」ですね。
【付録】
拙僧はこれまでに、約10年間でSNSに3000話の長短法話、また、法話の本を3冊、世に出させて頂きました。そのご縁がきっかけとなり、テレビ(約半年、週1回)、ラジオ、新聞、雑誌などや、教育委員会、学校、幼稚園、病院、老人ホーム、デイサービス、町内会老人の集い、倫理法人会、他宗寺院、葬儀斎場、社員研修などへの講演(北九州在住の拙僧が、遠方では九州南部、関西、関東、北陸、東北まで。尚、檀家は千葉県にも)にも呼んで頂き、方々で法話交流を。あらゆる話とまでは言えませんが、様々なジャンルである程度(仏教仏事系の他にも、癒し系、漫談系、人生系、目から鱗系、子育て系など)の話が出来ると思いますので、何かのお役に立ちそうでしたら、時間調整の許す限り、集いの大小問わず(参加者数人でも)足を運ばせて頂きますので、お気軽に、facebook、X、Instagram のメール(コメント欄)で、お声を掛けてくださいませ。勿論、この様なお話でいいなら、でございますが。拙僧も今年で62歳です。父親の他界年齢を基準にすれば、あと僅かに10年。これより先の残された時間は、1人でも多くの人のお役に立てれば、との思いです。『今、自分に出来る事を、今やる』ですね。
下記で拙僧の過去の法話を読む事が出来ます。興味がございましたら、是非。
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次回の投稿法話は、9月1日になります。
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