1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。 考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に。2272話目】 会えば、必ず、別れがある、は重々承知。されど、願わくば、家内を送る立場になるは、勘弁願いたいかな。男性は弱い。

2021-10-11 16:43:03 | 法話
中学講演で拙僧、生徒達に「君らの校長先生は58歳。30年もすればこの世から消える。君らも長く生きてあと70年。新年迎えれるは、たったの70回。拙僧友人には中学、高校で事故や癌で数人が早逝を。人間ってな、死ぬんだぜ。死んだら、どんなに会いたくても、2度と会えない。後悔する様な事はすんなや」と。

【追伸】
講演後に生徒さん達から感想文が送られてきた。中でも最も多かった感想は「君ら15歳だろ。今まで生きてきたこの時間を、たった6回繰り返したら、人生は終わりだ、と言われた事」と。恐らくは頭で理解はしても、現実味はないだろうね。そりゃ、ないわね。様々な死に遭遇し、父親と母親が消え、次は自分か、となった時に初めて『死』というものと真剣に向き合う事に。その時期になった人達、特にお年寄りの方々が、異口同音に語る言葉が「住職、人間って生き物は、生きるも大変だが、死ぬのも大変だな。立つ鳥跡を濁さず、となれればいいが」と。