中学講演で拙僧、生徒達に「君らの校長先生は58歳。30年もすればこの世から消える。君らも長く生きてあと70年。新年迎えれるは、たったの70回。拙僧友人には中学、高校で事故や癌で数人が早逝を。人間ってな、死ぬんだぜ。死んだら、どんなに会いたくても、2度と会えない。後悔する様な事はすんなや」と。
【追伸】
講演後に生徒さん達から感想文が送られてきた。中でも最も多かった感想は「君ら15歳だろ。今まで生きてきたこの時間を、たった6回繰り返したら、人生は終わりだ、と言われた事」と。恐らくは頭で理解はしても、現実味はないだろうね。そりゃ、ないわね。様々な死に遭遇し、父親と母親が消え、次は自分か、となった時に初めて『死』というものと真剣に向き合う事に。その時期になった人達、特にお年寄りの方々が、異口同音に語る言葉が「住職、人間って生き物は、生きるも大変だが、死ぬのも大変だな。立つ鳥跡を濁さず、となれればいいが」と。