1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

嘘は必ず露見する。先で答えが出るから。それも人を巻き込んで。 929話目

2017-07-31 10:29:44 | 法話
‪私はわが寺の僧侶達には常に「知らない事は知らないと認める勇気を持つ様に。知ったか振りは新たな知識も得られないし、それにより第三者の人生を狂わす事にも。武者小路実篤公は『俺は一生掛けても悟りに至る事は』と『桃栗三年柿八年、達磨は九年俺一生』の言葉を。向学心と謙虚さは必要不可欠」と。‬

いつの世にも悲しいかな、悪代官という存在はいるよね。 928話目

2017-07-30 07:47:52 | 法話
‪ここ近年手抜き工事問題が世間を騒がせているが、これにつき知人下請け、孫請け社長が「仮に大手に500万の見積りを出したら『半額の8掛けでやれ』と。つまり200万で。当然赤字に。が、了承せずば次が貰えん。背に腹はかえられんもんな。中途マージンにメスを入れんとこうした問題は」と同情を。‬

昨今は何でも使い捨て時代。葬式や老人ホームの有り様を見ると、親までも。(写真は金剛寺釈迦如来像。材料は樹齢1000年の木曽檜) 927話目

2017-07-29 07:45:10 | 法話
お‪寺に寄贈される仏像は施主の思い入れから既製品等はない。全てノミ入れから始まる。思い入れと言えば、檀家の仕立て屋さんが「昨今ではとんと背広等の依頼がない。安い既製品を持ち込み、部分仕立て直しを。糸を解くととんでもない縫い方がしてある。表面だけを繕っている時代の象徴かな」と落胆を。‬

現状を受け入れる事で、何事も問題解決の糸口が。 926話目

2017-07-28 07:57:57 | 法話
‪昨今こんな拘りは薄れてきたが、男子なき家を絶やさぬ為「絶対養子を」と娘にプレッシャーを課す親が。まず男子不在時点で家の存続は諦める事。養子や嫁がせた先で産まれた男子を貰える話が来たらラッキーと。あまり拘ると「家も潰した。娘の人生も潰してしもうた」という事に。何事も無い物ねだりは。‬

生老病死は逃れられん、と釈尊が。人間、自分だけは明日命があると当然の様に。 925話目

2017-07-27 07:38:26 | 法話
‪江戸時代の禅僧良寛さんが晩年癌で苦しんでいた時「あなたの様な高僧が何故」との信者の問いに『裏を見せ、表を見せて散る紅葉』と辞世で。曹洞宗開祖道元さんも晩年皮膚癌で苦痛を。わが父もまた。その時一部の心無い人が「信仰してもこんな病気に」と。信仰したら死なん、とでも。大事なのは生き様。‬