池上彰著 『ニッポンの大問題」を読んで
池上彰氏の本はわかりやすい。しかし、少し軟弱かなと思う。
気になる文章をあげてみた。
1「1995年から2002年までに、日本政府は「政府では補償できないから、民間で補償しましょう」という方針で、財団法人の「アジア女性基金」を作る。政府ではなく、日本国民がお金を出し合って渡そう、というものだった。計5億6000万集まり、元慰安婦一人当たり200万支払った。」
韓国よ、いつまで、日本にたかるのか。日本人は電車の車内放送やモール街でも韓国や中国の放送を流す。少し有名な観光地へ行くと、日本人より中国、韓国人が多い。本当にここは日本かと、疑いたくなる。ここまで、する必要があるのか。
2 「自民党は、現在の日本の教科書に従軍慰安婦の記述はおかしい、削除せよと動いたが、国連の委員会から「教科書への記述を周知しろ」と勧告された。」
どうして、国連がここまで日本に干渉するのか。国連に韓国からの圧力がかかっているのか。日本には従軍慰安婦たる明確なる証拠が出ていないにもかかわらず。
3「明治23年、「エルトウール号遭難事件」が起こる。オスマン帝国の軍艦が和歌山の串本沖で台風にあい、乗組員587人死亡・行方不明になる。地元住民が救出活動を行い、69人を救出。日本の軍艦でイスタンブールへ送り届けた。 以後、トルコの親日感情は増えた。」
是非とも、和歌山へ旅行する時はこうした歴史的事実を勉強して、串本へ行くべきだ。海水浴で行って終わりではなく、実際自分の目で見て、当時を想像する。これが歴史オタクになる方法ではないか。
こういう親日感情を持った国を優遇して、日本へ是非来てくれと、政府はアピールすべきではないか。そして、多くなったら、車内放送で中国語、韓国語をやめて、トルコ語に切り替えた方がいい。日本はどうして、もっと毅然とした行動をとれないなか、情けない。
4「この頃の市中の電車に乗っていて著しく眼に付くことは、婦人や老人に席を譲る風が衰えたということです。これは、1918年4月の読売新聞への投書です。
昔も今も、昔はよかった、と言い続けている。
池上氏が小学生のとき、新宿益を出る中央線は、我先に乗り込む人で大混乱。窓からなだれ込んで、席を確保する光景があり、駅のホームに痰壺があり、痰はむやみに吐かず、痰壺にいれましょう、という運動もあった、という。
昔はよかったのではなく、昔はひどかったのです。」という。
どうやら、「昔はよかった」と言い出したら、自分も年をとったのだなあ、と思うべきかもしれない。
5 「今の中国は【ルイスの転換点】に達した。ルイスとはイギリスの経済学者のアーサー・ルイスのことです。発展途上国が急に工業化を進めると、厖大な労働人口が農村から都会へ入る。農村人口が減り、都会を中心に工業部門の人口が増える。これ以上の労働力の移転は無理となると、人手不足になる。労働力確保のために、人件費が上がる。高度成長もできない。この時点をルイスの転換点という。この原因は中国の一人っ子政策のツケです。」
そろそろ中国も崩壊するだろう。繁栄あれば、必ず衰退がある。歴史の鉄則だ。ただ、崩壊したら、日本へ難民が押し寄せる可能性がある。
それを考えて、中国人は日本の土地をどんどん買いあさっている。畏るべし、中国。
6「 尖閣諸島問題は何故起こるか
中国人民解放軍は、中国共産党の軍隊です。国家の軍隊ではなく、党の軍隊です。共産党の命令に従うことになっているが、胡錦涛も習近平も軍人ではない。鄧小平はかつて軍人だったので、軍ににらみがきいたが、今はそうはいかない。文民の共産党幹部は軍の征服組をコントロールできない。
軍から見ると、尖閣諸島問題で、周辺との緊張関係ができると、軍事予算を増やすことができるからです。」
毎日のように、尖閣諸島の上空を中国軍が飛び交いだす。日本も何もせず、口では遺憾だとか、何度も並べ立てるが、行動は全くしない。こんな日本人を見ていて情けなくなる。
尖閣は中国軍人の金になる木だったとは。
7「電話やメールのやりとりは、傍受されている。
世界中のネットユーザーのやり取りするメールなどの8割はアメリカ国内のサーバーを経由している。グーグルやファイスブックなど、多数のメールはアメリカ国内のサーバーを経由して、再び世界中に出て行く。こうした情報を傍受できる。これは2001年9月の同時多発テロで成立した米国愛国者法が根拠です。
NSAが運用しているエシュロンは軍隊用語で梯団です。複数の軍団が別々に行動する隊形を意味する。アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、の五か国の情報機関が協力しているので、この名になった。
このシステムで私たちの会話やメールもNSAにチェックされている。電話やメールのやりとりは、傍受されている。」という。
ファイスブックやメールで思いの程を自由に書いても、知らない誰かにのぞき見されているとは。街には監視ビデオが、家の中では顔の見えない人物に監視されている。これでは今の北朝鮮と内情変わらないのではないか。
以上、自分なりに気になった文章に感想を述べてみた。池上氏は中国、韓国に弱いようだ。もっと、毅然としてもらいたい。