gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

8月6日(月)のつぶやき

2018-08-07 01:59:51 | 経済学

8月1日(水)のつぶやき

2018-08-02 01:57:47 | 経済学

ハトにピカソの絵がわかるとは驚きだ

2018-08-01 09:04:57 | 経済学

 

 池内了著  『宇宙入門』

 

最近、本屋の世界でも賞味期限というものがあるという。ただ、味が変わらず、中味が劣化していないにもかかわらず。時間が経てば書店の本棚から消える。出版社の目録にも小さくしかのらず、一般読者には気付かれなくなる。

 

 以前、この本は『宇宙は卵から生まれた』だったが、同じ内容を少し変えただけでこの本が生まれた。

 

 ハトはモネの絵をわかるとは、驚きだった。

 

 動物の目の位置で獰猛さも判断できる。人間は同猛性ナンバーワンだった。

 

以下、興味に残った所を述べてみた。

 

 

1 コウモリはドプラー効果をうまく活用した?

 「オーストリアの物理学者ドップラーが「動く鉄道員の音楽バンド」と呼んだ現象で、鉄道列車に乗った音楽バンドが近づいてくると、音は高く聞こえ、遠ざかると音が低く聞こえる現象で、音源の運動のために、音波の波長が変わる現象で、「ドプラー効果」という。1842年に発見。

 

 動物ははるか以前に、知っていた。真っ暗闇の中のネズミを捕らえるコウモリは、ドップラー効果をうまく利用した。

 

 コウモリは自ら超音波を発し、壁や木々に当たって反射してきた波を耳で捉え、距離を測っている。漆黒の洞窟でコウモリが壁に当たらず飛べるのは、この方法を取り入れているから。

 

 コウモリにヒントを得て、警察がスピード違反で検挙するのは、これを利用しているから。

 レーザー光を発射して車に当て、その反射光の波長のズレから車の速度を測る。これを「ネズミ捕り」というのは、コウモリの故知に学んだから。

 

 他に、ドプラー効果を利用しているのは、野球やテニスの球の速さを測る時に使っている。」

 

 

 2 結婚式のスピーチを頼まれると、この言葉を使うと面白いかも?

 

  「新聞記者には「鳥の目と虫の目を持つべし」という心得があるようだ。鳥のような広い視野で全体を俯瞰し、虫のように視野を狭くとも一つの事象を徹底的に見つめよ、という意味でしょう。

 

 著者は結婚式の祝辞では、夫婦は、互いに鳥の目になったり、虫の目になったりして、相補的な視野で仕事や子供、社会を見ることが大事だと諭す。

「おめでたい鶴と亀は、長寿の象徴だけでなしに、まさに鳥の目と虫の目を持てということを意味しているのですよ。かつては、亀は虫と思われたのですから」と。

 

 

 3 目の位置で獰猛かどうか判断できる?

  人間はやはり獰猛だった?

 

「鳥も虫も、右の目と左の目が独立に動き、別々の方向に見ることができる。二つの目が独立に広い風景を望観し、前も後も同時に監視可能。

 

 一つ目だけでは、距離がわからない。二つ目で同じ物を見、見える方向の角度差を測って距離がわかる。二つ目の視野が重ならなければならない。

 

 目が顔の両側に離れて付いていると、視野は広いが重なる部分は小さく、距離算出はできない。

 

 目が前方に並んでいる生物は、視野は狭いが、重なっており、距離を見積もる能力が優れている。

 

 風景を広く捉えるか、距離を正確に算出するか、二つの役割のいずれをとるかは、生物の生態的地位(ニッチ)で決まる。

 

 狩りをするニッチの高いトラやライオン、鳥でもフクロウやワシの目は顔の前方にある。視野は狭く重なっている。獲物までの距離を正確に判断できる。

 

 一方、生態的ニッチが低いのは牛や馬で目は顔の両側についている。視野が広く重なっていません。

 

 目が顔のどこについているかは、攻撃型か逃走型かを区別できる目安に。

 

 人間の目は顔の前で近接している。視野が狭く、ほとんど重なっているので、敵との距離が測定可能。

 言い換えると、人間は、全体が見えない、敵を襲撃することが可能な最も獰猛な動物になる。」

 

 4 エントロピーの法則とは?

 

 「インクをコップの水に一滴落とします。すると、インクはゆっくり広がる。決して、元の一滴に戻らない。広がるにつれ、インク分子の配置は何億通りに増える。インクの分子と水の分子が入り乱れて分布する。この分子の「配置の仕方の数」がエントロピーです。

 

 配置の仕方の数が多いということは、分子がどこにあるかが決まっていない。つまり、「曖昧さ」が大きい。エントロピーとは曖昧度である。

 

 インク分子が広がるにつれて、配置の仕方、言い換えれば、エントロピーは増える。

 

 自然界に起こる物理過程は、必ず、「エントロピーは増大する」あるいは、「曖昧度は増大する」方向へ進む。これをエントロピーの法則と言います。

要するに、エントロピーとは曖昧ですよ、という事。

 

 例えば、本や文房具が整理された部屋と、それらが乱雑な部屋を比べるとよい。

 前者はしかるべき物がしかるべき位置にあるので、エントロピーが低く、価値は高い。

 

 部屋を使ううちに本や文房具の配置が乱雑になる。エントロピー(曖昧さ)が増加したことになり、価値は低下。

 

 端的に言うと、本や文房具を探すのにエネルギーが必要になり、時間がかかる。

 

 エントロピーが増加する方向には簡単に移れるが、エントロピーを下げる方向へは外部からエネルギー(あるいは資金)を投入しないと実現できないということ。」

 

 

 5 将来、宇宙は熱死しないが、地球は熱死するかも?

 

 「1929年に、宇宙は膨張していることを発見。膨張することで、空間の体積が増えている。その増え方が熱エネルギー(エントロピー)の増え方を上回っている。だから、体積当たりの熱エネルギー(エントロピー)は減っている。エントロピーというゴミ捨て場所が増えている。

 だから、宇宙は膨張することで、熱死を回避している。

 

 しかし、宇宙は大丈夫ですが、地球はどうか。

 地球の温暖化は、人間の発する熱エネルギー(エントロピー)を地球の外の宇宙に捨てきれなくなったので、熱エネルギーが大気に溜まり温度が上がる現象です。

 人間の消費活動が非常に高速になったので、宇宙へ捨てる暇がなくなった。このまま行くと、21世紀末には地球は熱死を心配しなければならない。」

 

6 情報でもエントロピーを使える?

 

「情報は対象に関するエントロピー(曖昧度)を下げる。これをネガエントロピーという。

 情報を加えることで、多様で曖昧な状態から単純で決まった状態へ移る。エントロピーを下げることになる。

 情報の働きを効率的にするには、情報は最小限で、最大の正確さが必要。

  冗長な表現より簡潔な表現の方が価値が高い。つまり、エントロピーが低いのです。」

 

 

7 小さな地震が多発すれば、間近に大地震が来る?

 

 「地震の強度と頻度の関係として、昔からグーテンベルク・リヒターの式がある。

 

 強度が大きい地震ほど発生頻度が低く、強度が小さい地震は頻発。

 

 大きな地震が一回起こる期間に、小さい地震は100回も起こっている。

 逆に、小さな地震が頻発すると、やがてその内に、大きな地震が起こると予想できる。」

 

 8 ハトは絵を見ることもでき、音楽を聞くことも出来る?

 

 

 「ハトは、モネとピカソの絵を見分け、バッハと現代音楽を聞き分ける。

 

  モネの絵の前に好みのエサを置き、ピカソの絵の前に水を置くだけにすると、ハトは当然、モネの絵の前に集まる。

 

 続いて、エサを取り去り、絵の並べ方を変えても、ハトはやはりモネの絵の前に集まる。ハトはモネの絵を記憶し、ピカソの絵と区別している。

 

 音楽でも同様。

 ただ、その認知行動が、脳のどの部分で行われているかは不明。」


7月30日(月)のつぶやき

2018-07-31 01:57:04 | 経済学