やっとこさ法律の方が現実に追い付いてきたようで、違法に録音や録画された物を違法と知りながらダウンロードする行為を禁止する「ダウンロード違法化」や、検索エンジンのキャッシュなどは著作者の許諾を得ずに行えると規定した「検索キャッシュ合法化」などを含んだ著作権法改正案を閣議決定したようです。来年正月の施行を目指して今国会に提出されるとのこと。
「ダウンロード違法化」「検索キャッシュ合法化」盛り込んだ著作権法改正案が閣議決定 - ITmedia News
政府は3月10日の閣議で、いわゆる「ダウンロード違法化」などを盛り込んだ著作権法改正案を閣議決定した。ネット時代への対応を主眼に置いた改正案で、今国会に提出し、来年1月1日の施行を目指す。
改正案では、違法録音・録画物を違法と知りながらダウンロードする行為を禁止。違法着うたの広がりなどに対応した規定で、罰則はない。
検索エンジンのキャッシュや、データバックアップのためのキャッシュは著作者の許諾を得ずに行えると規定。検索事業者は日本国内にサーバを置けるようになる。
海賊版DVDなどをネットオークションに出品する行為を禁止する規定も設けた一方、美術品などをオークションに出品する際の写真のネット掲載は、著作者の許諾なしでできるようにする。
国立国会図書館に納本された書籍の電子アーカイブ化や、言語処理研究などデータ解析に必要な複製、障害者向けに文字情報を音声化/音声情報を文字化して配信する行為も、著作者の許諾なしで可能になる。
著作者不明の著作物などを2次利用する際の「裁定制度」を使いやすくする規定も盛り込んだ。出演者の所在が分からない過去のテレビ番組などをネット配信する際の権利処理が簡易になる。
やはり「検索キャッシュ合法化」は大きいですね。意外と世間では知られてないみたいですが、検索エンジン事業者のサーバーってほとんどが海外に置いてあるんですね、国内にサーバー置いてクローラーがごっそり集めてきた検索結果のデータをキャッシュした時点で現行法ではアウト!著作権法違反で引っ掛かってしまうんです。だから主だった検索エンジン事業者は日本の法律が及ばない海外にサーバーを置いて「とてもグレー」なんですが検索サービスを提供してたりします。
これが、国内にサーバー置けるってなると、堂々とキャッシュできるわけで、事業者の負担は減るんですね。費用に関しては海外の方が安かったりする場合もあるんですが、メンテナンスやら使い勝手とか、担当者との連絡とかやはり海外だと時差もあったり対応がいろいろあったり、、言葉の問題もあるし、何かの時にエンジニアがでー他センターに駆けつけて対応、、なんてのも出来なかったりするんですね。ってつい半年前まで検索エンジン事業者に居たりもしたんで、今回の改正案の件はちと気になってたりしました。はい。
まぁ、他にも諸々の改正が含まれてるので、著作権などに興味ある方は記事参照のこと。そして関連記事を検索!してくらはい。