天候危うし(2)
さらに歩き続ける。11時39分ごろ、又も民家が散見されるようになった。しかし、ここの民家は何となく趣きが違う。かなり古そうな建物であり、軒先で何かを天日干ししているなど、昔からの風習を維持しているかのような感がするのである。顧問も非常に感動しておられた。
11時41分、惣岳(そうがく)の不動尊の前に到着した。しかし、中は石段があり、木々に囲まれた神秘的な雰囲気で、非常に険しそうな感じがしたため、希望者のみ入ってみることにした。そのため、全権代行は入口で待機することになり、その他のメンバーは中へ入っていった。
不動明王と書かれた石碑の隣にある鳥居をくぐり、石段を登って行った。すると小屋が現れた。ここで何かを祀っているとは思えないのだが、その小屋の上の方ではおばさん集団が座って弁当を食べておられるだけで、周りには何も建物は見えなかった。ただ、石段がさらに上の方へのびていたが、さすがに登るのは断念した。
顧問が「ここは鳥居があってそれは神社なんですけれど、隣には不動明王とかかれた石碑がありましたよね。あれはお寺なんです。なので寺の本殿みたいなのがあるはずなんですけれども、見当たりませんね~。それに、神仏習合というのは明治時代に廃仏毀釈でつぶされていきましたから、何でここだけ残っているんだろう。」と、解説を交えながら疑問点を出して下さった。
石段を降り、鳥居をくぐって全権代行と合流。そして11時44分、再び出発した。段々と雲行きが怪しくなり、雨が降りそうな気配がしてきた。
しだくら橋
雨も気がかりであるが、私どものお腹も又、気がかりである。そのため顧問と相談の結果、12時になったらどこかで昼食を取ることにした。
そう考えて歩いていると、11時49分ごろ、しだくら橋が現れた(26分早い)。吊橋である。
「この橋を渡る際、五人以上で渡らないで下さい。」という看板のある、いかにも揺れそうな怖い橋である。尚、今私はパソコンでこの紀行文を書いているが、「しだくら橋」という表記を、この項の見出し共々「しだらく橋」と書いてしまった。第5回研修のしおりも見てみたら、こちらも「しだらく橋」となっていた。申し訳ない、完全に私の誤った思い込みによるミスである。私が中学1年生の時、地理の授業で「ヒマラヤ山脈」というのを習った。有名である。しかし、私はこれをどういうわけか「ヒラヤマ山脈」と覚えてしまい、定期テストでもそのように書き、×を受けたことがある。よく考えれば、「平山山脈」なんておかしいなと気づいたはずなのだが、カタカナ語というのは間違えやすいものだよ。(つづく)(執筆:会長<元・研究関連担当代表>)
さらに歩き続ける。11時39分ごろ、又も民家が散見されるようになった。しかし、ここの民家は何となく趣きが違う。かなり古そうな建物であり、軒先で何かを天日干ししているなど、昔からの風習を維持しているかのような感がするのである。顧問も非常に感動しておられた。
11時41分、惣岳(そうがく)の不動尊の前に到着した。しかし、中は石段があり、木々に囲まれた神秘的な雰囲気で、非常に険しそうな感じがしたため、希望者のみ入ってみることにした。そのため、全権代行は入口で待機することになり、その他のメンバーは中へ入っていった。
不動明王と書かれた石碑の隣にある鳥居をくぐり、石段を登って行った。すると小屋が現れた。ここで何かを祀っているとは思えないのだが、その小屋の上の方ではおばさん集団が座って弁当を食べておられるだけで、周りには何も建物は見えなかった。ただ、石段がさらに上の方へのびていたが、さすがに登るのは断念した。
顧問が「ここは鳥居があってそれは神社なんですけれど、隣には不動明王とかかれた石碑がありましたよね。あれはお寺なんです。なので寺の本殿みたいなのがあるはずなんですけれども、見当たりませんね~。それに、神仏習合というのは明治時代に廃仏毀釈でつぶされていきましたから、何でここだけ残っているんだろう。」と、解説を交えながら疑問点を出して下さった。
石段を降り、鳥居をくぐって全権代行と合流。そして11時44分、再び出発した。段々と雲行きが怪しくなり、雨が降りそうな気配がしてきた。
しだくら橋
雨も気がかりであるが、私どものお腹も又、気がかりである。そのため顧問と相談の結果、12時になったらどこかで昼食を取ることにした。
そう考えて歩いていると、11時49分ごろ、しだくら橋が現れた(26分早い)。吊橋である。
「この橋を渡る際、五人以上で渡らないで下さい。」という看板のある、いかにも揺れそうな怖い橋である。尚、今私はパソコンでこの紀行文を書いているが、「しだくら橋」という表記を、この項の見出し共々「しだらく橋」と書いてしまった。第5回研修のしおりも見てみたら、こちらも「しだらく橋」となっていた。申し訳ない、完全に私の誤った思い込みによるミスである。私が中学1年生の時、地理の授業で「ヒマラヤ山脈」というのを習った。有名である。しかし、私はこれをどういうわけか「ヒラヤマ山脈」と覚えてしまい、定期テストでもそのように書き、×を受けたことがある。よく考えれば、「平山山脈」なんておかしいなと気づいたはずなのだが、カタカナ語というのは間違えやすいものだよ。(つづく)(執筆:会長<元・研究関連担当代表>)
社会科同好会は頑張っていて本当にすごいと思う!これからも頑張って
図書室で配布しております「部報 JS社会」にも、「奥多摩をゆく」のような紀行文が掲載されていますので、ご覧頂ければうれしく思います。
しかし、この回で出てくる「惣岳」は読みが「そうだけ」となっていましたが「そうがく」が正しい読みです。
差し出がましいことを言うのをお許し下さい。
間違いを指摘していただくことは、差し出がましい事ではございません。この様な皆様の指摘が記述の間違いを減らしていくので、疑問点がありましたら、些細な事でもお伝え下さい。
これからも、読者の方々に好まれるものを創っていきますので、よろしくお願いします。
奥多摩は「大丹波(おおたば)」「古里(こり)」「檜村(ひむら)」「道所(どうどころ)」などと、難しい地名が多いと思います。そのため、もしかしたら他の箇所で誤りがあるかも知れませんので、その際はご指摘頂ければと思います。
感想、ありがとうございます。励みになります!