都立上水高校 第1期社会科部OB・OG会公式ブログ

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横浜をゆく ~文字でふり返る横浜研修~ 第9回

2006年04月22日 23時38分51秒 | 【連載】横浜をゆく
日本新聞博物館① ~ビデオ鑑賞の章~
本町通を東へ進み、10時49分、港郵便局前交差点についた。後ろをふり返ると、「史跡 神奈川運上所跡」の碑があった。運上所は明治5年(1872年)に横浜税関に改称したが、初代の建物は現在の神奈川県庁がある所に建っていたため、ここに碑があるのだ。

そこから日本大通を渡ると横浜港郵便局があり、なかなか近代的な建物のつくりである。さらに本町通を渡ると、横浜情報文化センターがある。ここには日本新聞博物館(ニュースパーク)の他、放送ライブラリー、横浜都市発展記念館、横浜ユーラシア文化館が入っている。どれも面白そうである。
10時50分頃、予定より6分早く日本新聞博物館入口に到着した。壁には企画展「元気のみなもと!スポーツ新聞展」のポスターがあり、顧問や渉外担当は「お~、これは面白そうだ!」と喜んでおられたが、1週間後の3月28日から始まるということが分かり、落胆されていた。そしてポスターをよく見てみると、顧問がデイリースポーツの「みんなの優勝」という見出しで、阪神ダイガースの昨年のリーグ優勝時の新聞を指しながら、「私、これを保存していますよ!」と声をあげられた。私どもが驚いて、「先生、デイリースポーツも購読されているんですか。」と言うと、「それはもちろん、何といったって、デイリーはタイガースファンのしんぶん赤旗ですからね~。どんな事件があっても1面はタイガース、テロがあってもタイガースですよ。」と力説しておられた。
顧問の熱弁を伺いながら自動ドアをくぐると、そこは吹き抜けとなった広いホールであった。

そして大きなスクリーンがあり、それを見た私は驚いた。何と、平成17年前期連続テレビ小説「ファイト」総集編が放映されていたからである!!丁度この日は、「ファイト」総集編全4回が一挙にNHK総合テレビで放映される日だったのである。私もじっくり楽しみたかったのだが、3月7~10日にBS2で放映された分をDVDで録画済だったので、名残惜しいがエスカレーターで2階へ上がった。
2階に上がると、『ミュージアムショップ「ル サロン ドゥ ミュゼ」』があり、後であさりましょうということで先へ進んだ。自動券売機でチケットを買い、さらに歩き自動改札機を通った。なかなか複雑な構造で、2階をほぼ1周する形となった。
途中で顧問が携帯を取り出し画面を見た後、「WBCの決勝戦で、キューバと日本の試合のなのに2つの国の国歌が流れず、アメリカの国歌だけが流れたそうです。『おかしい!』と妻が怒っています。」と奥さんからのメールを報告して下さった。
さて改札機を通ると女の人がいて、「このあと11時から、ニュースパークシアターでビデオ上映を行いますので、どうぞお越し下さい。」と言っていた。5分後から始まるようで、顧問と相談し、休憩を兼ねるという形で鑑賞することにした。
定員120名のシアターのようだが、私ども5名の他に2名の方がいるだけで、かなりガラガラであったが、11時丁度に始まった。タイトルは「知りたいと願う限り」。時は2050年ぐらい、主人公の高校生ぐらいの女の子が日本新聞博物館を訪れ、古風な階段を歩いていると突然タイムスリップし、カエサル時代のローマや名誉革命時のイギリス、さらに太平洋戦争時の日本などを訪れ、「時が流れも、国が違っても、人々の“情報”に対する欲求は変わりません」(パンフレットより)ということをつたえる番組であった。日本国憲法公布記念都民大会の写真内で、主人公が舞台へ向かって手を挙げながらピョンピョン飛び跳ねているなど、合成やCG映像を多用した作品であった。(つづく)(執筆:会長)