いきなり!? ロードバイク

ママチャリにも乗らなかった40代働く主婦
何故かロードバイクに乗る羽目に…
今日はどちらへ?もちろんおもしろい方!

BRM606静岡600km-ゴールは下り

2009-06-12 21:38:29 | ブルベ

PC4。
スタッフのお手製のおみそ汁を頂いた。
たっぷりのわかめと大きなお麩が入っていた。
温かさと塩分が何より美味しかった。
スタッフの細やかな心遣いが本当にうれしい。

ここのPCはコンビニにもかかわらず夜は営業していないのだ、ありえん
何人かはここの駐車場で仮眠をとるらしく、シートにくるまってる人やただ転がってる人も居るが、気温が低くてここではワタシには仮眠は無理そう。

PC4でもドロップバッグがあったので、お願いした。
雨が何度か降ったり止んだりしたので少し濡れているが、寒いのでドロップバッグに入れた長袖ジャージを上から着る。靴下を二枚履く。

軽井沢駅前の綺麗なトイレをスタッフの方に教えて貰った。
ちょっとだけコースを外れるが…
トイレは暖房も効いて綺麗で快適。
トイレのふたに座って仮眠ならいいかもしれないと思ったが、
駅前なの怒られるかもと思って遠慮した。
駅前の自動販売機でまた水をボトルに入れてスタート。

いろいろと手間取り3時30分頃か。
あと少しでPC4はクローズになる。

PC4からコースが少し折り返しになっている、かの方がPCへ向かって走って来た。

「急いで~!あと10分!!!」とみんなに声を掛けたがしのさんは居なかった。
あれからどうしただろう。


佐久のネットカフェに2時頃に到着で4時まで仮眠という予定だったが。
佐久には既に4時過ぎた

ネットカフェで休憩では時間を取りすぎるおそれがあるので、マクドナルドはどう?
という提案にヒロさんがとりあえず乗った。
24時間営業のマクドナルドで寝ると追い出されるという噂を聞いたが本当だろうか。
とりあえずヒロさんがかなりバテ始めたので、マクドナルドで少しだけ眠って貰おう。

ヒロさんはさっさと食べきって、腕組みをして上を向いた。
ワタシは携帯でブログをチェックして、近畿のゴール状況を心配しながらぽつぽつとポテトを食べた。
トイレで少し顔をあらった。ここで日焼け止めや化粧直しをすれば良かったが疲れて動きたくなかった。

15分ほでヒロさんを起こして準備してまた出発。

店を出ると空は明るくなってきた。

今日は晴れる!




佐久から次の登りに向かって小さな道を抜ける。
観光で来たならこんな道は使わないだろうなぁ。
というような住宅街の道。
沿道の雑草や朝の鳥の声。
農作業をする人。
ワタシが住んでいる大阪の片田舎とか全く違った広々とした風景。
遠くに見える山も美しい…
ふっ…
と時々意識が飛ぶ。
ヒロさんからずるずる…と遅れる。
今日は睡魔が来るのが夜があけてから来た。

眠気覚ましに途中で止まったPC4で着込んだ長袖ジャージや二重に履いた靴下を脱いで荷物を再編成する。




そしていよいよ最後の山というか最後の1000m級の山。
ここから20kmほど登るらしい
意外と交通量が多い。

何となく眠気は覚めた気がするが体調が悪い。
体が少しむくんできた、登ってるはずなのに汗が出ない。
何かがおかしい…
今までこんな事は一度もなかったけど、飲んだ水分がどんどん体に溜まっていく感じで体も重くなった。
ま、24時間もろくに休まずに走り続けてるのだから当然かも



途中でコンビニ休憩。
体に水分が溜まっている感じがなんか恐くなってドーピングを考えたが何を取れば良いのか良く解らなかった。
眠眠打破は後で胃に来るでワタシには合わないと解った。
ひょっとすると、うこんの力?行けるんちゃうん?とうこんの力いっときました。
アルコール用だとおもうけど…
コレが結構正解でした。

休憩から登り始めると、汗が出始めて、だんだん体が軽くなった。
単に眠かっただけかもしれないけど…
今回のブルベの眠気からくる不調は一睡もせずここで乗り越えた。


気温が上がり始めた。
空がすばらしく晴れ上がった。

きゃーきゃーきゃーきゃー

山がめっちゃキレイでぇ~!ヒロさん見てみ~!絶対元気になるから~!!

うん。

下を向いたままぽつぽつと登るヒロさん。
さっき少し仮眠したのに復活出来ないらしい。

途中経過を携帯から更新したとおり、
あまりの景色のすらばらしさに一人テンション上がって楽しみました。

あぁ~がんばって走ってきた甲斐があった~
綺麗すぎる楽しすぎるぅ~

道が登ってるのは当然すぎる当然で早く下りたいなーとは思わない。
登れば登るほど景色はコレまで見た事がないほど雄大になっていく。

雨で調子が悪くなったコンデジではとても捕まえ切れない。
ここは自転車で楽しんで登るべき道だ。


目の覚める空の色。
8時になってないだろうか、こんな時間にこんな景色を見れるのはブルベでなければありえないかもしれない。
うつくしすぎる~
どの山が見えるのかと言う事まで調べて来なかったが、みえてるのは八ヶ岳かな??

山と言えば富士山と六甲と生駒しか知らないワタシにとって、また綺麗な山を一つワタシの手中にした。
むっふっふっ
ウソウソ!しっかり目に焼き付けたのでした。



野辺山高原ここは標高1300mとかいてあります。
でっかいカメラを担いだカメラマンもここから山を狙っていました。



どこを切っても絵になる道でした。
風も無く。
ただただ景色を楽しんで走りました。




SLランドあたりが最高標高でしょうか。


…ここから後半戦下りがはじまりました

ひゃっほ~
いくぞ~!
くだるぞ~!
昨日から散々登ったから下って下って下ってやるぅ~!!
いえ~い!

下りはそりゃ~すごい!

斜度もなかなかのもんで、時間に追われている事もあって、
がんがん下った。

雪が降る土地の路面はどこも荒れている。
穴ぼこや修理してもまた空いた穴や。
荒れていて避けようの無い場所がずっと続いた。

自転車はばんばん跳ねた。
衝撃で手が離れたら大怪我するやろなぁ。
なんやかんや自転車から吹き飛ぶのが時々見えた。
信号待ちで確認してみると、キューシートに着けていたクリップが飛んだ。
BENTBOXからはソイジョイが一本無くなっていた
こんな事で自転車無事かしらん…




途中清里で景色を眺めながら優雅な朝食を取るはずだった清里を~
泣く泣くぱ~す!
牛乳、チーズケーキ、ヨーグルト、ケーキ、パン。
いかにも美味しそうな看板が飛ぶように過ぎていく。

ぎゃ~ぐぐぐぐやじぃいいい~

余計に腹減った~
せめて牛乳ぅ~

が、時間的にもまだ営業が始まって居ないのだ…



腹いせに、せめてあちこち道に立ってるトナカイの写真だけゲット

いつか絶対またここに来て牛乳飲んでやるぞーー!!




相当なスピードで豪快に下った。
信号にも掛かったもののこの下りだけのアベレージは40km/hは越えたと思う。

豪快な下りでゴキゲン

徹夜で昨日からもう24時間以上も走ってる事なんてすっかり忘れて、また元気になった。



そう、そういうがんばる人には今日も富士山が出迎えてくれた。

富士山一周のブルベで初めて富士山を見たときはびっくりして少し恐くて遠い存在だったけど…
この日の富士山は「ここの下りはたのしいでしょ~」とのんびりにこにこ笑ってくれた。




ヒロさん大丈夫?
ワタシが勝負パンツ奪ったせいでしょうか。
仮眠時間失ったせいでしょうか。
ヒロさん限界来てます。

すぐこの後のPC5のコンビニの写真取り忘れてます。

清里で何も食べられなかったので、次のPCでがつんと食事しました。
ミニサイズの冷麺とおにぎり。
コンビニの冷麺って初めて食べたけど、酸っぱすぎて完食出来なかった。

ヒロさんまたもやここのコンビニで倒れた。
10分ほどの仮眠。
ワタシは携帯見ながらぼんやり。


そろそろPCで出会う人が揃ってきたみたいです。
最後尾集団はワタシたち二人に、
トレックのマウンテンバイクの人この方はマウンテンバイクにでっかい荷物。
なかなか重量ありそうな自転車であのコースを走ってはります。ご立派!すごい!
それから近畿でご一緒だったえ~っとこの方はジャイアントでしたっけ。
あとはコルナゴの年配の方、PBPの反射ベストを付けていらしたように思う。
CSYの年配の方々よりずっと年齢が行っていらっしゃるようにお見受けした。
最後までペダリングに変わりは無く、最後は抜かれそうになった。
この方達は毎回PCで道でお会いして何度もご挨拶した。




それからしゃ~っとまた下って、
400kmでも通った、山梨静岡の県境のアップダウンが続く道。
この期に及んでまだ登るんかよ…

50個ぐらい坂を越えれば抜けるのかな…
と思うが、二度目なので思ったよりちょっとだけ楽にクリア。

またぐぐ~んと町中を下るように走る。
フレッシュで通った清水の町を抜ける。



でた~~~~~~~っ!!

海やぁ~海やぁ~海やぁ~

イチゴロード。
イチゴのくるくるのおねいさん達が居ないのは、営業時間が終わったせいだろうか、イチゴシーズンはおわったんだろうか。

さびしいイチゴロードを向かい風の中をひた走る。
もうスピードなんて22,3km/hだろうか。

すいっと、横にピストの人が並んだ。
あ、こんにちはとこっくり挨拶をした。
するするとあっという間に届かない位置まで行ってしまった。
「ヒロさ~ん、しんどかったら後で楽さしてもらうとかどう?あはは」
「競輪の人や、絶対無理。」
という声が聞こえてしまったのか、瞬く間に消えてしまった。



そして大崩海岸。
ここも登ります。フレッシュで通ったときは車は少なかったけど、夕方のせいもあるのか、すごく車が多くて恐かった。混んでいて狭い道なのに、スピード上げて無理矢理追い越す車も何台もあって、真っ正面から衝突かと何度か思った。



大崩海岸を下ったところが最後のコンビニ。
18時頃。日没まであと1時間。
少しだけ何か食べた。サンドイッチくらいだっただろうか。
今回は最後までちゃんと何か食べられる。すごいいい調子だ。

日が暮れてしまわないうちにさっさとゴールへ向かう。
残り50km。
何キロ走っても残り50kmが果てしなく遠く感じる。




町中を何キロか走る。こういう道もルート上。
さすがにもう坂は無いだろうと油断する。
疲れていて大してスピードは上がらない。
焼津あたりでマウンテンバイクから挑発されても乗らないらしい。
歩道から、女子高生がママチャリにでかい楽器のケースを入れて小さな坂をガシガシ上がってくるが、それにも負けた…


残り30kmほどで完全に日が暮れてしまった。

工事中の歩道に車止めが並んでおいてある。

何故か車止めに動物が乗ってる。

豚だったり猫だったり猿だったり。
んんんんなんの飾りか?と近づいて見ると重しの砂袋

道ばたに座っているメキシカンハットの陽気なおにいさん!え~っと、ゴミ箱。

ガードレールに反射するヘッドライトは膨らんでバーバーパパがむんむんわいて出てくる…

わぁ~あとうとう疲れて幻覚かな。

もう何が見えても何に襲われそうでも気にしない。
一番恐いのはゴールまでの距離。




ぎゃーこの期に及んでまたのぼるんですかー

6/4に開港した静岡の空港へ向かうらしい。
ひゃ~そんなんもう見たないでぇ~
別に気ぃつこてもらわんでもええのにぃ~

緩い坂だったけど、もう550km以上は走った身にはかなり辛い登り。
ゆるゆると7kmぐらいは登ったでしょうか。

頂上が上の写真。
向こう側に空港があるらしい。
交差点で背伸びをすると飛行機のしっぽがちょびっと見えた。
横断歩道の延長上の看板の上の明かりが飛行機。
ミッションコンプリート

で、空港ができたてということは道も交差点も出来たて。

実はアルプスラボにもどこにも正確な地図が無い。

迷いました
GPS頼みだと迷いました。
キューシートだとあっちでしょー!

GPSだと薄暗い森に入る道。

わ~どうしよ~と迷ってるとトレックMTBの人が来て教えて貰った。
やっぱりGSPだとロストするだとか。

よっしゃー道見つけた~!

後は下りや~!!

出来たての空港に向かう道をがんがん下る。

車も少なくて下りは楽しい。
変な者が時折見えるが気にしない。

ゴキゲンにいい道を下ってこのままゴールや~

線路沿いを走り掛川の町を抜け、がんがん走る。
あぁもうあかんしんどい、休みたい…せめて赤信号で息つきたい…
と思うがまたこれ信号が全く赤にならない…
どないなっとるねん

とにかく目指すはゴールあと一息。

ぎゃ~またまたのぼり~
エコパって…エコパって…そんなふざけた名前ってなんやね~ん
また登るんかいな
ぁぁ~最後まで登らせてくれるなぁ
愚痴をいいつつもうあかん~限界ぃ~
というところですさまじい下りが来る

全くよく考えられたコース

大なり小なり最後の最後まで坂がある。
もうあかん…くそーこんなとこ二度と来んぞー
とスタッフを恨みそうになった瞬間に下りがくる。
しかも夜なのにキレイで明るくて長々とひゃっほーな下り。

参加者を楽しませようと意図がはっきりと伺える。
きっと下り好きなスタッフがコースを考えはったんやなぁ

ひゃっほーな下りに気を良くしてあと2km。
前乗りしたホテルの前を通り駅を抜ける。
狭くて暗い道をやや下りながらスタートした橋の下を探す。

あれれ~こんなに遠かったっけ。
のこり1kmで迷うのも辛い話しだが、疲れからか迷った気がしたりした。

気持ちも体力も限界に来る。




あれやーあの橋やー!
ヒロさんが声を上げた!



きゃあ~~~~~~~!
ついたぁ~~~~~~!





ゴールは21時過ぎ。39時間と15分。
仮眠は取れなかったがばっちし予定通り

ゴールではスタッフの方と少しお話しした。
手作りのフルーツヨーグルトを頂いた。

ヨーグルトやトマトやおみそ汁や、だんだん胃が壊れていくワタシには何よりのごちそうでした。
ジェットーコースターバリの超楽しい下りのコースといい…

このブルベは登りが苦しいブルベではなく、下りが楽しいブルベやんなー!

と、最後はにっこにこゴキゲンで楽しくゴールしました




信州の山々の累計標高18,000m!
静岡の海と楽しい下り!
綺麗な景色とおいしい空気。


スタッフの方達のブルベへの愛情を感じられるホントに楽しいブルベでした。

スタッフの皆さん!ほんとうにありがとう