ヘルメットスイッチ

「今日は午後から予定があるから、昼に一度家に帰る」
という朝の家庭内業務連絡をしてると。
ヒロさんがにっこり笑って、「はい」ってヘルメットを手渡す。

「昼間やし、清滝峠通って帰ったろかな」って密かに考えてたのに
…なんでわかったんや



とうとう、ヘルメットをかぶって出勤…

これで会社行ったら、みんなびっくりするやろなぁ。
「これからまだ何になろうとしてるん！」ってこの前言われたしなぁ…

「今時これおしゃれですねん」…う～んイマイチ。第一おしゃれなんて語れん。
「えっとツールドフランスぅ？」…っていうボケも通じん。
「ぬくいし」…とか言うとこか

曇り空にびくびくしながら今日もいっきま～すっ

うん、ヘルメットかぶるとなんか違う。
靴下いっぱいはいて規定量以上にぱつぱつになったスキニーパンツにコート。
に、ヘルメット。
ヘルメットかぶるとなんかスイッチ入る…。
やっぱり少々スピード出してもなんか安心だもんねぇ～

スイッチは、ごくごくマレに入る。
豪雨で名張から帰るときに、川のように雨水の流れる狭い山道で、
「ここでこけると絶対死ぬ、日が暮れる前に山を絶対抜けよう」
…とかなり緊張しながら走ってたときは
有り得ないスピードで坂を登った。びっくりした。
鈴鹿の時もあんなスピードで自分が走れるとは信じられなかったけど…。

ま、通勤だからそこまでスイッチはいらないよねぇ～
…んで汗掻いて会社へ到着した。

「ぬいくねん」ってゆーたろ
と思ってたら、なんや今日は事務所にだ～れもおらんやん…


そーいえば昨日、モストロかぶった新聞配達のスーパーカブの
おねーちゃんが、段差で飛び跳ねて新聞ぶちまけてたなぁ。
スーパーカブにモストロって寒いやろな…
…おしゃれかなぁ？？

新聞ぶちまけるくらいだから、モストロじゃダメなんじゃねーの？
…ってか自転車で配れば立派な足になるよねぇ～山だったし


で、帰りはヒロさんに読まれたとおり清滝峠を超えて帰る。
空きっ腹で帰るのもしんどいかもしれないので…
お弁当を大急ぎで食べて、すぐに帰路に着く。

少々時間が押してたので、お急ぎモード。
久しぶりの清滝峠かな。
やっぱり昼間はだれもいないか～。

急げ～のぼれぇ～！
ヘルメットかぶってるから急いでもへ～きだけど…。
急いでるとは言い難いスピード…
登るとはいつも失望するがこんなもんで…

う”ぅぅぅぅ…きもちだけでもぉ～
急いでるんですよぉぉぉぉ…

食べたすぐ後で急いで走ると、
だんだん胃が痛くなって、登り切った辺りで吐きそうになる


いつかもう少しマシに登れるようになるのかなぁ～
うぅぅぅキモチワルぅ…。げろっ。



走行距離【30.4】km Avg21.4km/h Max61.2km/h 1時間25分