上橋菜穂子著「神の守り人」(上)来訪編(下)帰還編を2冊続けて読了。
短槍の達人バルサが活躍するファンタジー小説の第五弾、第六弾です。今回は主人公のバルサとその友人の呪術師タンダが活躍します。
また先住民族と支配民族、支配民族によって書かれた歴史、言い伝えが絡む物語です。
抑圧されている民族タルのまだ幼い少女アスラに窮地になったとき「助けて。悪い人たちを殺して」と強く思うことで周りの人々を殺戮してしまう能力が宿ります。アスラには少し年上の兄チキサがいて、彼は妹を守って逃亡の旅にでます。
ここで思い出したのが、アメリカ大人気だったTVドラマシリーズ「HEROS(ヒーローズ)」に登場するアレハンドロとマヤの兄妹。年齢は少し上ながらも、妹のマヤに念じることでおこる殺戮能力が宿り、二人でメキシコから逃亡します。妹が無垢に描かれ、兄はとても妹思いで、妹にその力は使わないでほしいと嘆願するところや、妹自身は殺戮時にはコントロールがきかないことなどよく似ています。
本の最後には児玉清さんの解説があり、「実は、僕がSF物やファンタジー物といわれる物語が余り好きでなかったのもこの点にあった。リアリティが無いと物語に喰いついていけなくなってしまうのだ。」とあり、私も同じだったなあと思いだしました。SFやファンタジーはほとんど読んだことがなく、避けていたのですが、上橋菜穂子にははまってしまったのです。
児玉さんも最初に読んだのは『獣の奏者』だそうで、数ページ読み進めるうちに物語にのめり込んでしまったそうです。これも私も同じで、きっかけは『獣の奏者』でした。『獣の奏者』のほうが作者の最近のシリーズなので、もっと洗練されているような気がします。まずは一冊と思う人は、『獣の奏者』をおすすめします。
体調は良好です。
短槍の達人バルサが活躍するファンタジー小説の第五弾、第六弾です。今回は主人公のバルサとその友人の呪術師タンダが活躍します。
また先住民族と支配民族、支配民族によって書かれた歴史、言い伝えが絡む物語です。
抑圧されている民族タルのまだ幼い少女アスラに窮地になったとき「助けて。悪い人たちを殺して」と強く思うことで周りの人々を殺戮してしまう能力が宿ります。アスラには少し年上の兄チキサがいて、彼は妹を守って逃亡の旅にでます。
ここで思い出したのが、アメリカ大人気だったTVドラマシリーズ「HEROS(ヒーローズ)」に登場するアレハンドロとマヤの兄妹。年齢は少し上ながらも、妹のマヤに念じることでおこる殺戮能力が宿り、二人でメキシコから逃亡します。妹が無垢に描かれ、兄はとても妹思いで、妹にその力は使わないでほしいと嘆願するところや、妹自身は殺戮時にはコントロールがきかないことなどよく似ています。
本の最後には児玉清さんの解説があり、「実は、僕がSF物やファンタジー物といわれる物語が余り好きでなかったのもこの点にあった。リアリティが無いと物語に喰いついていけなくなってしまうのだ。」とあり、私も同じだったなあと思いだしました。SFやファンタジーはほとんど読んだことがなく、避けていたのですが、上橋菜穂子にははまってしまったのです。
児玉さんも最初に読んだのは『獣の奏者』だそうで、数ページ読み進めるうちに物語にのめり込んでしまったそうです。これも私も同じで、きっかけは『獣の奏者』でした。『獣の奏者』のほうが作者の最近のシリーズなので、もっと洗練されているような気がします。まずは一冊と思う人は、『獣の奏者』をおすすめします。
体調は良好です。

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