試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成200形モハ208[206F] 更新車 晩年仕様 屋根板パンタグラフ取付孔簡易式埋込試行 (第五次4両編成対応入場)

2018-03-18 21:53:37 | 京成線
第五次。

TOMYTEC製京成200形モハ208更新車晩年仕様(206F)が第五次4両編成対応化のため入場した。
2000形クハ2003の種車に充当予定のモハ207(二代目)も中古市場での動きが出始めている。
当初モハ208はパンタグラフを折畳姿勢で常態化させる予定だった。


京成200形206F 更新車 晩年仕様。
206F:[206]+[208]-[207]。
※前面種別表示板常設編成:暫定3両編成。

モハ207(二代目)が導入出来れば206Fは念願の4両編成化に近付く。
しかし肝心な200形の屋根板を2000形らしく仕立てる妙案はまだ浮かんでいない。
最終手段は屋根上機器を全て切除しパンタグラフ取付孔を埋め込むしかなくなる。
そこで事前試験を兼ねモハ208の屋根板パンタグラフ取付孔埋込を決断した。
過去に他形式では各種取付孔の埋込を行った事例こそある。
但し何れも屋根板埋込,平滑化の粗を最終工程の全塗装で誤魔化せる施工内容だった。
一転してモハ208で二の足を踏ませたのは屋根板の全塗装を嫌ったためである。
2000形は屋根上機器が一切存在しない。
そのため200形との差異が大きく塗装屋根板でもその特徴が補ってくれると考えた。
しかし同一形式であるモハ206,モハ207(206F)との屋根板色温度差を生み出したくなかった。
とは言え実車に則するにはパンタグラフ撤去車化が理想だった。
搭載するグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフの形状も思わしくなく起工させる契機になっている。


モハ208更新車晩年仕様(206F)。

当然モハ208用屋根板に予備品は無く現物一発勝負となる。
パンタグラフ取付孔の埋込自体は何とかなると思われた。
問題はその後の措置である。
各種検討した結果埋込部周囲だけを油性ペイントマーカーで塗り潰し他は製品仕様を維持させる。
屋根板中央のパンタグラフ取付孔付近に設けられている段差も含め灰色化し平滑化は見送りとした。
これで常時連結されるモハ207との屋根板色温度差は生じさせずに済むと考えた。


入工中のモハ206。

パンタグラフ台の間に位置する凸形のモールドは屋根Rに掛かる。
成形に準じたモールド切除は難航すると思えた。
平滑化する際に余計な箇所を傷める危険性もある。
屋根板成形色の確認が行えないため下手な手出しは出来なかった。
敢えて凸形モールドを存置し油性ペイントマーカーで馴染ませる方策を選択している。


絶妙な円弧を描くパンタグラフ取付孔。

200形のパンタグラフ取付孔は都合6箇所も存在する。
各パンタグラフ台上の4穴は4点支持式パンタグラフ用で残る2穴は2点支持式パンタグラフ用である。
屋根板中央の2穴は耳の様な切れ込みがあった。
4点支持式パンタグラフ用取付孔も正円ではなく楕円だった。
これらはグリーンマックス製PT-43S形パンタグラフで隠されていた箇所で全く気付けなかった。
全て癖のある形状とは思わず面食らっている。
今まで正円しか埋込を行った事が無く何とかなりそうな気も吹き飛んでいった。
ここで引き返そうと思ったが気を取り直し作業を開始した。


無理矢理埋め込んだパンタグラフ取付孔。

全孔ともその形状が埋込を容易に進めさせてくれない。
まだ難易度が低いと思われる車体中央のパンタグラフ取付孔埋込から取り掛かった。
埋込には使用中止となったKATO製PS16形パンタグラフ(Aタイプ)の取付脚を用いた。
正円はこれで埋められるものの耳状の切れ込みが残る。
隙間には瞬間接着剤を投入し塗料漏れの対策とした。
楕円形のパンタグラフ取付孔はランナーで塞いでいる。
予め加熱しランナーを引き伸ばせ変形し易くさせ屋根板裏面から捻じ込む強引な手法となった。
生憎明灰色のランナーしか持ち合わせが無く埋込部は明らかに手を加えた様子が丸出しになっている。


瞬間接着剤で固めた埋込部品周囲。

車体中央部と同様に空間は瞬間接着剤で埋めた。
一応6穴のパンタグラフ取付孔は埋込こそ行えた。
しかし余りにも体裁が悪過ぎる。
この後各埋込部の表面へ瞬間接着剤を塗布し#1000のペーパーで凹凸部を極力目立たなくした。
但し鑢掛けを行う箇所が狭隘かつ小面積でそれとなく埋込形状が伺える整形に留まっている。
なお屋根板裏面は油性ペイントマーカーのインク漏れを確かめられる様マッキーで黒色化した。


油性ペイントマーカーを塗布したパンタグラフ取付孔埋込部。

屋根板と灰色油性ペイントマーカーの色温度は大幅に異なる。
ここまで進めてしまった以上後戻りは出来ない。
適当に埋め込んだだけの元パンタグラフ取付孔では醜態を晒すだけだった。
違和感は承知の上で埋込部の隠蔽を図る。
油性ペイントマーカー塗布部以外をマスキングテープで養生した。
これまでの事例から自分の方法ではマスキングが甘くなる傾向が出やすいと判っていた。
よって油性ペイントマーカーのペン先を各部へ置くように当てマスキングテープへ掛からないよう努めた。
取付孔埋込部の隙間は埋められた模様で屋根板裏面への塗料流出は生じていない。
どうにか6箇所の塗り潰しを終えマスキングテープを剥がす。
覚悟していた色温度差だったが想定以上に違ってしまった。
しかも埋込形状まで浮かび上がり油性ペイントマーカーの限界を思い知らされている。


屋根板を仮装着したモハ208。

予想に反した仕上がりになったが致し方ない。
この屋根板をモハ208に嵌め込みパンタグラフ撤去車らしくなるか確認を行った。
側面見附ではパンタグラフ取付孔埋込部の油性ペイントマーカーが殆ど判らない。
一応マスキングは上手く行ったらしい。
ただ俯瞰では色温度差が際立ち全く馴染むどころではなかった。
返って存在を強調させてしまう逆効果になっている。




モハ208(パンタグラフ撤去車化試行)。

しかしもう原形復帰は不可能で諦めざるを得ない。
少々悔いの残る作業になったがパンタグラフ撤去車化には近付けた。
モハ208はモハ206(二代目)の第一次整備で屋根板を振替えた際に成形色のヒューズボックスへ復していた。
まだ工程が残っているため一旦屋根板への加工を中断する。
ヒューズボックスを黒色化すれば若干屋根板周りの雰囲気も変化が生じるだろう。
その結果次第では油性ペイントマーカーから別方式によるパンタグラフ取付孔埋込部の誤魔化しを図ろうと思う。

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