試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3150形モハ3194[3194F-1] 現行色 前期仕様 床下操作式ライトスイッチ化試行(TR-180床板用台枠開削施工)

2018-03-15 21:40:25 | 京成線:3150形
前進。

グリーンマックス製京成3150形モハ3194現行色前期仕様(3194F-1)を入場させた。
先ずは3182F新赤電色(3182F-1)との2+4編成再組成のため床下操作式ライトスイッチ化を本格試行する。
基本工程は第一次試作品の床下操作式ライトスイッチ台枠に倣う。


京成3150形3194F 現行色 前期仕様。
3194F-1:[3194]-[3193]-[3192]-[3191]。

TR-180床板用台枠の床下操作式ライトスイッチ化はまだ未確定要素を含んでいる。
そのためこの入場で完成形に至るかは微妙だった。
床下操作式ライトスイッチ化の第三次試作をモハ3194で行うのは点灯試験で漏光が見られなかったためである。
台枠破損さえ招かなければ外観から手を加えた形跡は判らない。
二次に渡った床下操作式ライトスイッチ台枠試作により失敗した際のダメージは小さいと判断した。


入工中のモハ3194(3194F-1)。

分解直後に3700形3708F現行仕様(1次車:3708F-2)からの発生品を加工したライトスイッチへ交換した。
第二次試作品でスイッチ操作の渋さが消えた。
予め台枠との嵌合に備えても問題無いと思われた。
台枠ライトスイッチスリット開削部の動作確認にはモハ3194用ライトスイッチ部品を用いる。
ライトスイッチ部品の裏面に追設した操作部は基本的に表面位置に準じている。
製品仕様と構造は変化しないため開削は余裕を持たせた幅にした。


開削準備中のモハ3194用台枠。

試作品の台枠開削準備にはΦ1.5mmのドリルを用いた。
第三次試作は代用が利かず無用な失敗を防ぎたい。
そこで2エンド側を供出した元TR-200床板用座席部品を台枠に組み合わせた。
ライトスイッチスリットはTR-180床板用座席部品と同一である。
確認すると2mm強の幅を有していた。
開孔回数削減を狙いドリルはΦ2.0mmに変更している。
更に裏面ライトスイッチ操作部が偏位するため第一次試作時より開孔長を長く取った。
ドリルでの開孔は組み合わせた元TR-200床板用台枠のライトスイッチスリットを目安に行っている。


開削を終えたモハ3194用台枠 (試作品,モハ3194用)。

ドリルで開孔した箇所を徐々に整形する。
クラフトナイフで大まかに開削を行い金工用鑢で仕上げた。
開削部周囲に残るリブ状のようなものはスイッチ操作に影響しないと考え存置している。
仮に動作がし難かった場合には切除する。
丁寧に整形したつもりだったがリブ状のようなものを中途半端に鑢掛けしてしまい見附は悪くなった。
但し表面はラプロス#4000で仕上げており引っ掛かりは生じない。


製品仕様通りに収まったライトスイッチ。

開削を終えたモハ3194用台枠を正規の座席部品に合わせる。
ライトスイッチ部品の裏面も予めラプロス#4000で均した。
これにより小さな凹凸になっていた溶着痕は消え去っている。
TR-180床板を組み上げライトスイッチの操作を繰り返した。
床上,床下とも動作は製品仕様と変わらない手応えだった。
台枠に残したリブ状のようなものは特に手を施さなくても不都合は招かないらしい。


完全消灯化を図る通過標識灯。

モハ3194は床下操作式ライトスイッチの正否に関わらず必要な措置を施す予定だった。
点灯試験でマッキーの剥離が伺えたモハ3191の結果を基に通過標識灯消灯を現行仕様に統一する。
現状は通過標識灯プリズムはマッキーでの単独塗り潰しだった。
過去に前照灯非点灯車の通過標識灯疑似点灯化を図った。
銀色の油性ペイントマーカーを下地にオレンジ色の水性マッキーで点灯している様に見せた。
千葉線系統用前照灯点灯車では水性マッキーからマッキーへ変更し完全消灯化を達成している。
モハ3194も油性ペイントマーカーを塗布した後に黒色化した。
千葉線系統充当編成の通過標識灯点灯機会はやって来ない。
系統変更時は溶剤で除去出来るため不便さも少ないと言えよう。




スペーサーを追設したライトスイッチ部品表面。

TNカプラーSPの取付前にライトスイッチ部品の構成を見直した。
現状ではONポジションの際にスイッチ部品がTNカプラーSPマウント下部へ入り込んでしまう。
こうなると床板を取り外すしかなくなる。
ライトスイッチを操作するにはTNカプラーSPマウントから張り出させなければならない。
対策としてライトスイッチ部品表面運転台側にスペーサーを設け必要以上に移動させない措置を採った。
ライトスイッチ部品とライト基板集電脚の位置はぎりぎりで上手く機能してくれると祈るしかなかった。


床下操作式ライトスイッチ化されたTR-180床板。

そしてTNカプラーSPの前進取付に移行した。
ライトスイッチをOFFポジションとしゴム系接着剤で固定する。
TNカプラーSPカバーへの塗布が大半を占めるため台枠開削部を避ける必要があった。
これ以外は前尾灯非点灯車と同一方式で済む。
ライトスイッチの動作を確認しスペーサー追設の具合を確認した。
やはり両面テープ使用の試作品に比べ台枠との空間が狭まりスイッチの操作は苦しい。
但しTNカプラーSPカバー後端部を短縮したお陰でどうにか切替を可能にしている。


モハ3194 点灯試験[B31 津田沼]:消灯(床下操作式ライトスイッチ台枠化試行)。


モハ3194 点灯試験[B31 津田沼]:前照灯(床下操作式ライトスイッチ台枠化試行)。


モハ3194 点灯試験[B31 津田沼]:尾灯(床下操作式ライトスイッチ台枠化試行)。


モハ3191 点灯比較[B31 津田沼]:前照灯(床上操作式ライトスイッチ台枠装着車)。

点灯試験は数回繰り返している。
何れもOFFからONへのスイッチ切替えは正常に機能してくれた。
OFFポジションは製品仕様から変更しておらず不安は無かった。
一方ONポジションは正規位置よりオフセットされているため安定性に欠く恐れがある。
しかし振動を与えても不意に点灯から非点灯にはならなかった。
ちらつきも発生せずモハ3191と変わらない結果を迎えている。




モハ3194現行色前期仕様(3194F-1:床下操作式ライトスイッチ台枠化試行)。

現車試行となった第三次床下操作式ライトスイッチ台枠化は一定の答を得た。
これで3182F-1との2+4編成(3182F-2)が復活できる。
モハ3182(3182F-1)の床下操作式ライトスイッチ台枠化施工を終えれば2+4編成(3194F-2)も復帰させられる。




モハ3181+モハ3194 (3182F-2:3182F-1+3194F-1)。

収穫は大きかったがまだ改善の余地があると思う。
ライトスイッチ部品表面のスペーサー追設は台枠開削長の短縮で廃止出来そうである。
モハ3194は竣工となるがモハ3182の入場はもう少し間を置きたい。
4+4編成の逆組成休止解除まで結び付けるため引き続き検討を行う予定である。

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