試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3700形3721[3728F-2] 1次車 後期仕様 電球色ライト基板更新,台枠直結式スカート化施工 ※再生産品

2019-07-21 21:36:24 | 京成線:3700形
剛性不足。

グリーンマックス製京成3700形3728F後期仕様(1次車:3728F-2)の台枠直結式スカート化を進める。
SPフレームTNダミーカプラーはTNカプラーSP擬3を再生したものでスカートの安定性が今ひとつだった。
3728(3728F-2)はスカート形状も異なっており台枠直結式スカート化が難航すると思われた。


京成3700形3721 1次車 後期仕様(3728F-2)。
※再生産品。

その3728(3728F-2)はプラ板スペーサーを前面妻板まで延長しスカートとの接着面積を稼ぎ出した。
ゴム系接着剤と台枠スペーサーの反力によりスカートと車体裾の空間は埋められたように見える。
取り扱いには慎重さを求められるが一応台枠直結式スカート化は成功したと思えた。
一方の3721(3728F-2)では作業簡略化のためスカート整形が一部省略されている。
スカート元取付脚部を全て切除した3728用スカートとは異なり天面形状が斜めに残された形状であった。
そのためプラ板スペーサーを前面妻板まで詰める必要が無く従来の方式へと戻される。


入工中の3751,3721 (3758F,3728F-1)。

電球色LEDライト基板(8422)への更新も並行するが3721(3728F-2)でも台枠直結式スカート化を第一工程に廻した。
これまでは最終工程にしていたがゴム系接着剤の固着を待つ時間が作業遅延に繋がっていた。
たまたま3728(3728F-2)ではスカート形状都合により工程順が入れ替えられる。
3758現行仕様(3次車:3758F)に仮装着したTR-180A床板はライトユニットの組み込みまでにスカートが安定してくれた。
結果的に作業時間の短縮が実現したため3721も3751(3758F)と同時入場させた。
TR-180床板装着車を選択した名目は3728,3758の関係と同様である。


プラ板スペーサー取付目安を設けた台枠スペーサー(3721)。

TNカプラーSP擬3を転用したSPフレームTNダミーカプラーは歪みが生じたせいかスカートの固定に難航している。
苦労して接着したはずのスカートだったが何の抵抗もなく撤去出来てしまった。
スカート裏面には大量のゴム系接着剤残滓が確認され固定方法は従来通りだった。
やはり後端部を大幅に切除したSPフレームTNダミーカプラー側の問題だと思われる。
先日改修が完了した3798F後期仕様(4次車:3798F)よりプラ板スペーサー取付治具の使用を取り止めた。
よってSPフレームTNダミーカプラーと台枠スペーサーの間へニードルを差し込みプラ板取付位置目安を設ける新方式とした。
大雑把に切り出したt0.5mmのプラ板は罫書き線を基準に流し込み接着剤で溶着する。
側板方向への迫り出しは台枠スペーサー幅に合わせ切り落としている。


前面妻板まで届いていないプラ板スペーサー(3721)。

プラ板前端は台枠スペーサー折妻部頂点より約1mm程度の長さまでに短縮した。
前面妻板に接触しない全長だが開削部の少ないスカート元取付脚部であれば差し支えない。
そしてプラ板スペーサー先端部にゴム系接着剤を塗布しスカートの仮取付まで進める。
スカートの位置調整はTR-180A床板を3751へ組み込んだ後に行った。
なお3721(3728F-2)もプラ板スペーサー追設の単独施工となっている。
台枠スペーサーは3728(3728F-2)よりも深く折り曲げられていた。
スカート付SPフレームTNダミーカプラーが思い通りに機能せず無理矢理調節を図った痕跡だった。
その代わり前面車体裾への反力は強力でTR-180床板からTR-180A床板へ一時交換した3751の前面見附も変化が生じない程だった。


爪楊枝式で抵抗無く撤去出来たライトユニット。

ライト基板更新に於ける変更点は集電スプリングの事前後傾策施工を中止した事である。
構造都合によりライトユニットへ組み込まれた集電スプリングは前傾状態に戻されてしまう。
今更二度手間と気付きライトユニット組立後の接触向上対策施工に一本化した。
3728(3728F-2)に続き富士川車輌工業製[快速]種別表示ステッカーから[特急]種別表示印刷へ変わる珍景が繰り返される。
またプロトタイプ変更を経ていないため車体とライトユニットの嵌合は固いと思っていた。
予想に反し[特急]種別表示印刷を残すライトユニットの撤去で要した爪楊枝は1本のみだった。
分解回数が少なかった3798Fでもライトユニットは容易に取り外せておりリニューアル再生産品独自の特長かもしれない。


後傾するまで整形を続けた電球色LEDライト基板(8422)の集電スプリング。

3721(3728F-2)もライトケースの分解で手を焼くと思われ先に[特急]種別表示印刷を消去している。
やはりライト基板押えは固く嵌まり込み運転台側ライトケース後端部を広げなければ取り外せなかった。
ところが同一方式とした3728(3728F-2)から一転し運転台側ライトケースが変形した状態で止まった。
この隙を突き電球色LEDライト基板(8422)と入れ替えライト基板押えまで一気に組み込む。
広がった運転台側ライトケース後端部はゆっくりと絞り込みを行い原形へ戻した。
そして前傾した電球色LEDライト基板集電スプリングの導電板接触改善策に取り掛かる。
従来はとにかく角度を深くする事しか考えておらずライト基板押えの装着で全てが無効になっていた。
折り曲げ式は中止し円弧を描く集電スプリングの中心を偏位させる引き伸ばし式に変更した。


待機中の3751と再生したSPフレームTNダミーカプラー。

捻りながら集電スプリングを引き伸ばすと少しずつ全体の角度が変化していく。
当初前傾位置にあった電球色LEDライト基板集電スプリングは無理なく後傾位置へと改められた。
理想形に達した集電スプリングに満足しライトユニットを車体へ組み込む。
剥離した富士川車輌工業製[快速]種別表示ステッカーも接着力低下を感じさせずに再貼付が行えた。
想定より早く作業が捗りお役御免になったSPフレームTNダミーカプラーの再生へ取り掛かった。
黒色成形TNカプラーSPカバーは今後の作業失敗に備え保管品に廻した。
代わりに持ち出したのは後生大事に保管しておいたTNカプラーSP擬3用カバーである。
裁断してスペーサーに転用できると考えただけだったがまさかの現役復帰となった。
但し使用に耐えられる剛性を持つか判らず短命で終わるかもしれない。




3721 [51K 快速 成田]:台枠直結式スカート化施工。


3728 [51K 快速 成田]:3728F-2(台枠直結式スカート化施工車)。
※再生産品。

SPフレームTNダミーカプラーの再生が完了し3751に取り付けていたTR-180A床板を3721(3728F-2)へ戻す。
既にスカートは微調整を許さない状態にまで達していたが違和感無く収まったと思う。
台枠スペーサーの反力が3728(3728F-2)を上回っているため前面車体裾とスカートの間隔に不安は無かった。
スカート付SPフレームTNダミーカプラーが廃され新たにTNカプラーSPが取り付けられた。
TNカプラーSPカバーは黒色成形品から灰色成形品に改められたが前面見附に及ぼす影響は殆ど無かった。
工程順の変更によりスカートの固着を待つ必要は無くこのまま点灯試験へ突入した。




3721 点灯試験[51K 快速 成田]:前照灯(電球色LEDライト基板(8422)更新施工)。


3721 点灯試験[51K 快速 成田]:尾灯(電球色LEDライト基板(8422)更新施工)。


3751 点灯比較[55K 快速特急 西馬込]:3758F(電球色LEDライト基板移設車)。
※旧製品。

3728(3728F-2)では電球色LEDライト基板集電スプリングと台枠導電板接触部の確認が漏れてしまった。
集電スプリングの後傾化が実現した3721(3728F-2)は余裕を持った状態で床板を組み込めた。
TR-180A床板装着車ならば集電スプリングの角度は約90度でも非点灯に至らないと思われる。
更に角度が増した3721は問題無く台枠導電板接触部内へと収まってくれた。
当然ながら前尾灯双方とも一発で点灯し床板の着脱を繰り返す機会は無くなると思う。
在籍する3700形スカート装着編成でも3728F-2は再用志向が裏目に出た異端の存在だった。
取り扱いに注意を要していたがようやく他編成と肩を並べられる状態へ持ち込めたと思う。
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