試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-103[ラシ303F] 運転台側TNカプラーSP白濁対策実施(0336白濁対策品振替) ※TOMIX製High-Grade製品

2018-05-08 22:07:41 | 国鉄/JR103系
簡略化。

TOMIX製JR103系High-Grade製品クハ103-103(ラシ303F)の整備に着手する。
運転台側TNカプラーSPの白濁対策はジャンパ連結器付TNカプラーSPを持つクハ103形高運転台車を先行させる計画だった。
第一陣で入場したラシ332Fは途中から塗装変更車の状態改善に力が注がれた。


JR103系クハ103-103(ラシ303F)。

モハ103-265以下8両(ラシ332F-1:塗装変更車)の現状はかなり芳しくなかった。
簡易的な修正で継続使用に影響を与えない程度までは回復させられたと思う。
同時にTOMIX製High-Grade製品塗装変更車の初出場を飾ったサハ103-209,サハ103-287(ラシ302F)への不安を抱かせた。
改修入場した2両はC4A形ブレーキ制御装置の固定とTNカプラーSPの簡易清掃を施している。
サハ103-209,サハ103-287はラシ303Fグループに属していた関係でラシ303FのC4系ブレーキ制御装置の固定が開始された。
これに連動しクハ103-103,クハ103-104も入場が決定し運転台側TNカプラーSP白濁対策対象車に浮上した。


入工中のクハ103-103。

優先的に白濁対策対象へクハ103形高運転台車を挙げたのはジャンパ連結器付TNカプラーSPの予備品が無い事に拠る。
クハ103形低運転台初期形冷房改造車は一般流通品(0336)との交換で対処出来る。
急ぐ必要は無くクハ103形高運転台車の見附改善を急ごうとした。
しかし連結面側TNカプラーSPの簡易清掃とC4系ブレーキ制御装置固定化が同時施工項目となった。
一連の工程は編成単位で進めたかった。
当初の計画はサハ103-209,サハ103-287の入場が切っ掛けとなり早くも変更を迫られている。


白濁対策済のTNカプラーSP(0336)。

ジャンパ連結器付TNカプラーSPの清掃を行ったクハ103-743,クハ103-756(ラシ332F)でクリーナーが余ってしまった。
無駄にするのは勿体なくクハ103-756の竣工後に一般流通品の密着式TNカプラーSPもクリーナープールへ浸けた。
新品1c/sの全てを分解し6器の白濁対策済TNカプラーSP(0336)が仕上がった。
将来的なクハ103形低運転台初期形冷房改造車の白濁対策に備えた施工だったが急な出番が廻ってきている。


外観差の激しいTNカプラーSP (白濁対策品,クハ103-103撤去品)。

クハ103-103は白濁現象が激しくなる都度運転台側TNカプラーSPの交換を行ってきた。
しかし度重なる症状再発に手を焼き交換対応は中止された。
最終交換はクハ103-123,クハ103-124(ツヌ306F-2ツヌ305F)への白濁対策試行直前である。
新品を装着したクハ103-103だったがその後手を加えなかった事もあり約1年で白濁が大幅に進行した。
クハ103-103から取り外した運転台側TNカプラーSPは最早灰色成形品の様に見える。
撤去したTNカプラーSPは白濁対策を行わず対策施工品と交換する。
代替の利かないクハ103形高運転台車とは対照的に一瞬で白濁対策が終了した。


固定方式が異なる蓄電池とC4A形ブレーキ制御装置。

このまま床板関連の整備を進める。
C4A形ブレーキ制御装置を撤去する際に固定された蓄電池が目に止まった。
嵌合部品の多いクハ103形は各所で脱落に悩まされる。
蓄電池部品もその一つらしく先手を打ったらしい。
その固定には流し込み接着剤が用いられていた。
床板には接着剤投入時の痕跡が残る。
これを防ぐためC4系ブレーキ制御装置の固定にはタミヤセメントを起用した。
台枠裏面を見る機会は限られる。
ただある程度の見附を保った方が気分的にも有利だと思う。
蓄電池の流し込み接着剤固定は拙速だったと言えよう。


黒色で揃うクハ103-103用床板裏面。

先にC4A形ブレーキ制御装置を固定し連結面側のTNカプラーSPの簡易清掃へ入る。
運転台側とは異なり一度も交換を経ていないTNカプラーSPのフレーム裏面は白粉だらけだった。
クリーナーと極細綿棒で外観を黒色に戻す。
従来通り連結器部品は清掃対象外とした。
清掃は台枠から取り外さずに行っており破損等の交換時には中途半端さが浮き彫りになる。
それでも一応の見附には至ったと思う。


失敗した窓サッシ印刷補修(1-3位側)。

クハ103-103は1-3位側の窓サッシ印刷に劣化が生じていた。
原因は何となく掴めており現状より悪くならないとは思える。
ただクハ103-104の窓サッシ印刷は点状に剥離してしまった箇所を多く抱える。
補修の予行演習としてクハ103-103も修正を図った。
ところが爪楊枝での塗布をすっかり失念しモールドへ直接ペン先を当ててしまった。
マスキングも行っておらず側面窓にまで銀色塗料を流出させた。
予行演習のつもりがとんでもない事態を招いている。
この後必死に消しゴムと磨きクロスで塗料流出部の修正を図った。




クハ103-103 [17C 千葉]:運転台側TNカプラーSP交換(白濁対策施工)。

一方運転台側TNカプラーSPは万全な白濁対策を施した0336と交換したため締まった見附に復した。
交換時の注意点は配管付ステップの取扱いだけと言える。
クハ103形高運転台車のジャンパ連結器付TNカプラーSP白濁対策に比べ施工時間は大きく短縮された。
窓サッシ印刷補修が加わったクハ103-103では工程が増加した。
無瑕のクハ103形低運転台初期形冷房改造車であれば2両同時竣工も可能だろう。


クハ103-103 点灯試験[17C 千葉]:前照灯(ライトユニット再組立)。


クハ103-103 点灯試験[17C 千葉]:尾灯(ライトユニット再組立)。

なお分解時の不手際でライトユニットを分離させてしまった。
元通りに嵌め直せたが念のため点灯試験を行っている。
前尾灯共に不安定さは感じられず無事復旧できた模様である。
TOMIX製High-Grade製品クハ103形のライトユニットは床板内蔵形で角度を誤ると分離するらしい。
尾灯レンズを破損させなかったのは不幸中の幸いだった。
今後クハ103形の入場が続くため取扱いには注意したい。


クハ103-103(1-3位側:窓サッシ印刷補修,C4A形ブレーキ制御装置固定化施工)。

失敗を含みながらもクハ103-103の竣工へ漕ぎ着けた。
曇りを生じさせた1-3位側の窓サッシ印刷補修部は意地で透明度を高めている。
未施工箇所との差は埋め切れていない。
しかし引きでは誤魔化せる程度には達したと思える。
クハ103-104は窓サッシ印刷補修箇所が増える。
今回は余りに初歩的な失敗であり焦る場面が少なくなる事を願う。

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