試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-123[ツヌ306F-2] (クハ103-61 改番,運転台側TNカプラーSP白濁対策施工) ※TOMIX製High-Grade製品

2017-05-01 21:21:21 | 国鉄/JR103系
湿式。

TOMIX製103系High-Grade製品クハ103-61(元ツヌ306F-2)が改番のため入場した。
種車のクハ103-105(元ツヌ325F)時代から走行機会に恵まれてこなかった。
クハ103-123(ツヌ306F-2)への再改番で自由度を高め第一線への復帰を目指す。


国鉄103系クハ103-61(元ツヌ306F-2)。

クハ103-124(←元クハ103-48:元ツヌ306F-2)の竣工で改番は然程手こずらないと判明した。
むしろTNカプラーSPの清掃が主工程になると思われた。
湿式で清掃を行った元クハ103-48に対しクハ103-61は乾式を採用する予定だった。
両者の比較で湿式が有利と判れば今後のTNカプラーSP清掃方式を改める起点になるはずだった。
しかし手違いにより湿式での清掃に変更となりクハ103-124との耐久試験は行えなくなっている。
経過観察は他編成との比較で進める。


入工中のクハ103-61。

クハ103-61のTNカプラーSPも元クハ103-48に引けを取らない程白濁が進んでいた。
配管付ステップ,TR62非動力台車,床板とは明らかに色が異なる。
もはや黒色と言うより濃灰色に近く103系には相応しくない色合いに変わっていた。
未だにTNカプラーSPが白濁する原因は判らない。
対策法も掴めないまま現在に至っている。
経年と共に必ず発生するため非常に厄介である。
TNカプラーでは生じなかった現象で対策を望みたい。


床板から浮いて見えるTNカプラーSP。

TNカプラーSPの清掃箇所は元クハ103-48同様とし全て分解する。
連結器先端はスナップで止められているだけで着脱は労さない。
清掃対象外となる復心スプリングは小部品のため紛失には注意が必要である。
スプリングは両端とも引掛式で連結器を取り外す際に吹き飛ばさないよう気を付けた。
外観の白濁現象は把握できていたが内部の状態は分解するまで判らなかった。
カバーを外すと予想以上に白濁が進んでおり面食らっている。


各所で進行していたが白濁現象。

先ず連結器本体から清掃に入った。
コの字形の先端部を撤去すると連結機構の要となる二俣の分岐部まで白く変わっていた。
この箇所は狭隘でクロスの断面を用い拭き上げている。
先端部はその形状もあり直角となる箇所の清掃が行い難かった。
ここは極細綿棒で白粉を取り除く。
この時にクリーナー付の極細綿棒を使用してしまったため乾式での清掃が中止された。
連結器先端部は白濁すると一番目立つ箇所でここの比較が行えなければ意味を失うに等しい。
結局クハ103-61も湿式でのTNカプラーSP清掃に切り替えた。


一部に残った白濁箇所。

内部の白濁は元クハ103-48より激しかった。
クリーナーで拭き上げる前にクロスで大まかに白粉を取り除いたがその状態は悪いままに終わっている。
白濁度合いも個体差があるらしい。
クハ103-61はこれほど酷いとは思っていなかった。
結果的に湿式に変更したのは正解だったかもしれない。
それでも品番刻印部は元クハ103-48より仕上がりが悪くなっている。


前後で色合いの異なるTNカプラーSP。

クハ103-61もTNカプラーSPの清掃は運転台側だけに留めた。
そのため未清掃の連結面側TNカプラーSPとは大きな差が出ている。
本来なら連結面側も清掃を行うべきだが改番が控えているため今後の課題としたい。
この作業は湿式と乾式の差を確認してから行うことになる。


[クハ103-61]。

予定より遅れて改番作業に着手した。
TOMIX製High-Grade製品付属の古インレタはまたもやバラ数字転写に頼る。
[クハ103-61]とするため[61]を除去しようと爪楊枝を持ち出したが思ったより硬度が高かった。
爪楊枝では塗装被膜を傷めそうなほどインレタが崩れない。
そこでゴム系接着剤巻き取り用の爪楊枝で少しずつ[61]を圧縮し取り除いた。
この際何としても節約式改番に結び付けるため[-]に当たらない様十分注意している。
転写糊はインレタもろとも剥離されたらしい。
塗装被膜はインレタが転写されていたとは思えない状態を保てた。


[クハ103-[1][2][3]]。

クハ103-124への改番では上手く古インレタでの転写を行えたが連続して成功する保証はない。
そのため一桁ずつ慎重かつ丁寧に転写を行った。
使用したTOMIX製High-Grade製品用古インレタはクハ103-124と同一LOT品である。
塗装被膜の状態は関係しない模様で両側とも無事[クハ103-]+[1]+[2]+[3]での改番を終えた。




ほぼ製品仕様に戻ったクハ103-123。


同一施工を行ったクハ103-124。

クハ103-123はホース付ジャンパ栓納めを取り付けている。
例によって成形色剥き出しのジャンパホースはマッキーのみで黒色化した。
走行機会の少なさも関係しているかもしれないが黒色の色剥げは生じていない。
そのため今入場での補修は無用だった。
初期竣工車ではガンダムマーカーで大半を塗り潰し細部をマッキーで黒色化していた。
経年と共にガンダムマーカーの劣化が現れマッキーで都度修正を施してきた。
後期竣工車はマッキーのみの黒色化に変更しており有利な点になっている。
白濁していたTNカプラーSPは湿式での清掃になりクハ103-124と同等に仕上げられた。




クハ103-123(ツヌ306F-2:改番)。

クハ103-123も竣工し新ツヌ306F-2出場の準備が整った。
基本的に改番だけで作業を終えたため旧ツヌ306F-2時代の印象を引き継いでいる。
ただ改番そのものに大きな意味があり今後の出番は増えると思う。


クハ103-124+クハ103-123 (TNカプラーSP分解清掃)。

新ツヌ306F-2出場前に分解清掃を行ったTNカプラーSPの連結試験を行った。
組立の他にクリーナー使用の影響があるかを確認している。
結果は良好で特に不具合は生じず解結共に製品状態を維持できた。
連結器先端部まで撤去する清掃はこれまで例が無かった。
連結機構は拭き上げによる変形も出ず一応成功したらしい。
TNカプラーSPの強度を把握できたのも今回の作業に於ける収穫だったかもしれない。

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