試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ103-374[ラシ337F-1] 行先変更,ジャンパ連結器付TNカプラーSP白濁対策施工 ※TOMIX製High-Grade製品

2017-12-13 21:40:05 | 国鉄/JR103系
ジャンパ連結器。

TOMIX製103系High-Grade製品クハ103-374(ラシ337F-1:Mc69)が入場した。
ラシ337Fは中原区と豊田区からの借入車で急遽組成された6+4編成である。
クモハ103-69(ラシ337F-1)から一転しクハ103形高運転台ATC車が整備対象になった。


JR103系クハ103-374(ラシ337F-1)。

ラシ337Fa(ラシ337F-1,ラシ337F-2)はクモハ103-69+モハ102-177こそメーカー塗装車で竣工させた。
しかしそれ以外の初期形冷房改造車は塗装変更を経ている。
何れもクハ103形高運転台車(黄色5号)リリース前に整備を終え2両の増備を待つだけになっていた。
待望のクハ103-373,クハ103-374はLOTが異なり屋根板色温度が若干異なる。
遅れて投入したクハ103-774(ラシ337F-2)は黄色5号の色温度も差異があり決して編成見附は芳しくない。
しかし2社混結のラシ337Fb(ラシ337F-3,ラシ337F-4)は全車塗装施工車で状態は遥かに上回る。
ラシ337Fbとの離合は殆ど無いが[千葉]の重複が引っ掛かりの要因になっていた。
クモハ103-69に続いて行先変更を行う。


入工中のクハ103-374。

クハ103-374はリリース時期の違いにより初期形冷房改造車よりも経年が低い。
しかしTNカプラーSPはジャンパ連結器モールドを持つクハ103形高運転台車専用品で白濁が進んでいる様に見える。
この状態から脱すべくクハ103-763,クハ103-780(ツヌ306F-3)に続きTNカプラーSPの分解清掃を施す。
一般流通品(0336)と同一のTNカプラーSPを装着するクモハ103-69とはやや勝手が異なるものの基本工程は同様とした。


クリーナープールに浸かる分解されたジャンパ連結器付TNカプラーSP。

クハ103-763,クハ103-780ではジャンパ連結器を綿棒で拭き上げた。
余り効率の良い方式とは言えず仕上げを歯ブラシへ変更する。
ジャンパ連結器付TNカプラーSPは連結器部品を含め全て分解した。
状態はクモハ103-69と同程度で全体的に白濁が進んでいる。
クリーナープールの中で満遍なく白濁部をクリーナーに浸した。


歯ブラシで黒色に戻したTNカプラーSPカバー。

ジャンパ連結器はTNカプラーSPカバーにモールドされている。
極細綿棒でさえ届き難い箇所がありクハ103-763,クハ103-780では厄介な清掃部位だった。
今入場では歯ブラシ採用の効果を確かめる。
クロスで各部品の大半を拭き上げた後にジャンパ連結器の清掃に着手した。
意外に彫りの深いジャンパ連結器だが歯ブラシには敵わなかった。
想定より早く白濁箇所が消え失せ黒色成形地に回復している。
クハ103-780では分解から組立まで約20分を要した。
所要時間は約10分で大幅な効率化に至っている。
連結器部品もクモハ103-69に続いて歯ブラシでの仕上げとした。
歯ブラシの起用は効果覿面でジャンパ連結器付TNカプラーSPには殊更有効だと思う。


回着当時に近い状態へ回復したジャンパ連結器付TNカプラーSP。

クリーナーは速乾性で歯ブラシで仕上げ終えた頃には完全に乾燥していた。
即組立に入り台枠へ取り付けている。
TOMIX製クハ103形High-Grade製品は配管付ステップを有しておりTNカプラーSPの白濁が余計に目立つ傾向にある。
清掃後のジャンパ連結器付TNカプラーSPは配管付ステップと同系統の黒色成形に変わり一体感が演出できた。
成果は十分に得られたが分売品のJC6336は予備品が無い。
クハ103形高運転台車は都度清掃にて対処するしかないだろう。




運行番号幕部品の嵌合が改善されたクハ103-374。


湿式清掃を初試行したクハ103-124(ツヌ305F←ツヌ306F-2)。


分解清掃を採り入れたクハ103-780(ツヌ306F-3)。

湿式清掃結果は先行試験車のクハ103-123,クハ103-124(ツヌ306F-2ツヌ305F),クハ103-763,クハ103-780と同等に仕上がった。
クハ103-123,クハ103-124は清掃試行から半年以上が経過した現在でも白濁化が抑えられている。
ある程度の成果が得られると考えても問題ないとは思う。
一方ジャンパ連結器付TNカプラーSPへの施工はまだ1箇月に満たず可否判断を下すには早い。
初期形冷房改造車への採用を先行させる事も考えている。
なお運行番号幕部品の嵌まりが緩かった原因はプリズムケースの装着位置だった。
前面との平行が保てておらず車体の運行番号表示器とプリズムケースの部品受入部がずれていた。
プリズムケースを正規位置に修正したのみで現象は完全に解消されている。


クハ103-374 点灯試験[47C 中野]:前照灯。


クハ103-374 点灯試験[47C 中野]:尾灯。

プリズムケースの再装着は点灯照度に影響しなかった。
予想通り部品同士には嵌合猶予があるらしい。
TOMIX製クハ103形High-Grade製品の大半は回着状態のまま表示器部品を挿入した。
工場出荷時点でプリズムケースのずれを持つ個体が存在する可能性は高いと思われる。
これ以外にも要因があるかもしれない。
ただ前尾灯点灯には差し障り無いため順次点検を進めていきたい。




ラシ337F-1 (行先変更,TNカプラーSP湿式清掃施工)。

クハ103-374が竣工しラシ337Faが再出場した。
行先方向幕は[中野]に改まりラシ337Fbとの[千葉]重複は廃された。
中間組込車のクハ103-576,クハ103-373(ラシ337F-1),クハ103-774は白濁したTNカプラーSPと[千葉]幕で残る。
代走扱いでも先頭に立たせる機会は考えていないため未入場とした。
前途の通りラシ337Faとラシ337Fbの離合は殆ど行っていない。
重複が気になったのは確かだがより影響を与えたのはミツ6Fだった。
ミツ6Fにも[千葉]幕を貼付してしまったため同時期の変則編成は3本とも[千葉]に偏っていた。
東中野事故応急編成全てが東行かつ[千葉]幕と言う状態はどうにか解消したかった。
ひとまずラシ337Faは[中野]幕に変わりミツ6Fとの離合には相応しくなったと思う。


ミツ6F,ラシ337F-1 (KATO製,TOMIX製High-Grade製品)。

一方でミツ6Fとラシ337Fbの[千葉]重複は残ったままとなった。
ラシ337Fbは物理的にクモハ103-69の行先方向幕交換が行えず[千葉]幕で固定するしかない。
仮に行先変更を行うとすれば対象は自動的にミツ6Fとなる。
候補は所属区にあやかった[三鷹]が有力で温存となりラシ337Faには[中野]幕が起用された。
但し意図を持って[03B 千葉]表示を採用したため再設定には抵抗がある。
ラシ337Fbの取扱い状況を考えるとミツ6Fの行先変更は当分先になるだろう。
※[03B 千葉]:ミツ6F営業線初投入運用。


ラシ337F-1サイドビュー(クモハ103-69:TNカプラーSP湿式清掃施工)。

クモハ103-69,クハ103-374のTNカプラーSPは湿式清掃施工で白濁化の影は無くなっている。
この状態を何処まで維持できるかが今後の試験項目になった。
TNカプラーSP湿式清掃試験編成はツヌ305F,ツヌ306F-3,ラシ337F-1の3本に増加した。
更に追加予定の2編成は何れも低運転台車である。
対象には乾式清掃比較試験車だったクハ103-142,クハ103-143(ツヌ313F)が含まれる。
既に湿式清掃試験車との比較は役目を終えており行先変更を含め入場させたい。
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