試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成3400形3408[3408F-1] 登場時仕様 前面車体断面黒色化,誘導無線アンテナLOT変更,種別幕交換,通電系統整備

2018-05-12 21:47:43 | 京成線:3400形
統一。

グリーンマックス製京成3400形3408F登場時仕様(3408F-1,3408F-2)の改修はMc2車へ移行する。
先ず上野寄Mc2車の3408を入場させた。
3408F-1は3700形を含め唯一のグリーンマックス製英字無併記[普通]種別幕で残っていた。


京成3400形3408 登場時仕様 (3408F-1)。

3400形,3700形の大半は種別幕,種別表示器に富士川車輌工業製ステッカーを採用している。
対象外は3400形3428F現行仕様(3428F),3700形3708F登場時仕様(3708F-1),3818F中期仕様(5次車:3818F)の3編成である。
3428Fと3708F-1は製品印刷を活かし各々色地[特急]種別幕,白地[特急]種別幕のままとした。
ステッカーの切り出しを誤った3818Fは3408F前期仕様(3408F-3)とのライトケース交換で白地[特急]種別幕化した。


入工中の3408。

前面車体断面黒色化が未施工の3408,3401(3408F-1)はライトユニットを撤去が工程に入る。
出場時期都合で3408F-1にはグリーンマックス製北総開発7300形用英字無併記[普通]種別幕を貼付していた。
グリーンマックス製ステッカーはフィルムタイプで再貼付には余り向いていない。
一度貼り直しを行っており再用は難しいと考えた。
改修に合わせ英字無併記[普通]種別幕を富士川車輌工業製ステッカーへ交換する。


白地[特急]種別幕に戻った3408。

ライトユニットの撤去を行い易くするためグリーンマックス製英字無併記[普通]種別幕を剥離した。
予想通りステッカーは皺だらけになってしまい役目を終えている。
前期仕様で出場した3408F-1は当初から[普通]に充てていた。
久し振りに現れた印刷済の白地[特急]種別幕は状態が良かった。
英字無併記[普通]種別幕から英字無併記[普通]種別幕への交換で白地が見えても問題無い。
消去や塗り潰しされる機会が多かった印刷済種別幕だが3408F-1では転用を考慮し未措置とした。


黒色化した前面車体断面。

3728F後期仕様(3728F-1:休車中)の入場から前面車体断面黒色化を採り入れた。
実質的に3728F-1は3400形,3700形改修入場の第1編成と言える。
マッキーでの塗り潰しは3728F-1から変わっていない。
当初は前面窓枠小R部の黒色化に苦戦した。
先に小R部の施工を行った時期もある。
しかし施工編成の増加に連れ要領を掴めてきた。
3408では大断面部を先行して黒色化し最後に極細字側を用い小R部を塗り潰している。
なおプロトタイプ変更の確率が低いためか側面窓セル運転台側上部の整形が成されていなかった。
3408F-1(暫定6両編成)と3408F-2(8両固定編成)を兼ねる都合で今後[53K 普通 西馬込]からの変更は考え難い。
ただ3400形,3700形での仕様統一を優先させ追加施工している。


3150形LOTへ改めた誘導無線アンテナ。

3408F-1には旧製品出自の誘導無線アンテナを搭載させてきた。
変形が酷く都度修正を図ってきたが既にアンテナ台座付近に白濁現象が生じている。
破損は時間の問題と思え手持ちの3150形LOTへ交換した。
旧製品LOT誘導無線アンテナは嵌合が甘かった模様で流し込み接着剤が投入されていた。
溶着部は極僅かで滞りなく交換を終えている。
折しも誘導無線アンテナのリリースが告知されたばかりでこの後裏目に出る可能性はあるかもしれない。




富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕に交換した3408。

3408F-1はスカート未装着時代をプロトタイプに据えた。
よってSPフレームTNダミーカプラーへのスカート取付工程は省略される。
[53K 西馬込]も変更を要さないため種別幕ステッカー貼付は最終工程でも構わなかった。
それでも車体関連の整備に含めたのは通電系統の清掃が待ち構えていた事に拠る。
過去の入場で3408,3401には導電板へグリスが塗布されていると判っていた。
時間を要するのは明らかでありライトユニット装着後に英字無併記[普通]種別幕を貼付している。
直近で回着整備を施した3721後期仕様(1次車:3728F-2)から種別表示ステッカーも行先表示類と同時に切り出すよう改めた。
以後はスカートの有無に関わらずこの工程順で統一したい。


全てにグリスが行き渡っていた3408用TR-180床板一式。

車体の改修から通電系統の整備に移る。
3408用TR-180床板一式の状態は最悪だった。
グリス塗布量が多過ぎ座席部品,台枠はおろかFS-383非動力台車までが油脂に塗れていた。
座席部品は表面にもグリス進出が見られる。
台枠の集電板スリット部は黄土色の物質で覆われる有様だった。
導電板及び台車集電板の研磨は先送りし座席部品と台枠の脱脂から着手する。
センターピンのビス受まで清掃を要する個体は初だった。
中途半端に劣化したグリスは速やかに除去できない。
各々を区分し徐々に清掃を進めた。


脱脂が完了した座席部品と台枠。

ようやく導電板の研磨に入った。
多量のグリスこそ塗布されていたが酸化は然程進んでいない。
台車集電板接触部のグリス塊除去に注意を払いラプロス#2400で磨き上げた。
グリス塊を均してしまうと厄介である。
先にクリーナーで大半を拭い研磨を行い易くした。
ラプロス#2400のため研磨粉が大量に生じる。
後年の斑点状酸化は避けたく入念にクロスで拭き上げた。


曇りが消えた導電板。

台車集電板も導電板と同様の状況だった。
凸形の導電板接触部は膜状になったグリスが目立つ。
こちらも予めグリスを拭い去った。
研磨自体は余り労せずに終えている。


整備されたFS-383非動力台車(上野寄)。

一方FS-383非動力台車は台車集電板スリット部等の細部へグリスが入り込み手に負えなかった。
上野寄,成田寄ともクリーナープールに浸けグリスを溶解させた。
目視では除去された様に見えるものの完全に脱脂を行えたか微妙な結果を迎えている。
今後台車集電板への油脂付着が注意点となる。




3408 [53K 普通 西馬込]:前面車体断面黒色化,誘導無線アンテナLOT変更,種別幕交換施工。

3408,3401(3408F-1)の運転台側TNカプラーSPは瑕疵が無かった。
灰色成形密着自動式TNカプラーSPの予備品が漸減しており再生品と交換を行っている。
再生品は加工失敗品同士を組合せたもので一応連結機能に不具合は見られない。
ただ復心スプリングへ負荷を与えた事実に変わりはなく連結機会を持たない3408F-1へ充当する。
引き続き予備品を兼ねるが起用順は最後になるだろう。
富士川車輌工業製英字無併記[普通]種別幕への交換は効果的だった。
グリーンマックス製よりフォントが太く英字無併記[普通]種別幕らしさが増したと思う。
3400形では初起用になったがマイクロエース製3300形で全面的に採用しており離合時の差異は廃される。


3408 点灯試験[53K 普通 西馬込]:前照灯(通電系統整備施工)。


3408 点灯試験[53K 普通 西馬込]:尾灯(通電系統整備施工)。

点灯試験結果は入場前と変わらない。
グリス投入量には閉口したが導電板と台車集電板の状態は予想より良かった。
そのためか動態時でも気になる症状は現れなかった。
FS-383非動力台車へのグリス進出を考えると何れちらつき等を招いたかもしれない。
予防措置としては十分だったと思う。




3408(3150形LOT誘導無線アンテナ化施工)。

全改修工程を終え3408が竣工した。
外観の変化は前面見附と誘導無線アンテナの2点である。
前者は前面車体断面黒色化施工済の3400形が出場しており狙い通りの結果を得た。
一方の3150形LOT誘導無線アンテナは初搭載になった。
成形色が変わり3400形では異端と言える。
その代わり破損する前に交換を図れ暫くは持ってくれると思う。
3700形で進めてきた3150形LOT誘導無線アンテナ化が思わぬ形で3400形に波及した。
誘導無線アンテナは変形し難い材質に変更されるらしい。
1号線系統用であれば試用も有り得るだろう。
3150形LOT誘導無線アンテナ化は3408F-1まで行い様子見とする。

3408の改修はグリス量に手を焼いた。
続く3401(3408F-1)がどの様な状態か判らない。
ただ座席部品を3404(3408F-1)と振替えた経緯がある。
この際の記憶と記録が定かではないが3408ほど酷くないと願う。

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