試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

京成500形モハ502[502F] 更新車 晩年仕様 ウエイト・輪心黒色化,FS-28動力台車組立,床下機器部品移設施工

2018-12-06 21:53:11 | 京成線
前進。

TOMYTEC製京成500形モハ502更新車晩年仕様(502F←モハ206:206F)の第三次整備を続行する。
TNカプラーSPの取り付けを終えたTOMYTEC製TM-05R動力ユニットの搭載は準備万端だと思える。
付帯整備を進めモハ502用動力ユニットの完成を目指した。


京成500形モハ502 更新車 晩年仕様(502F)。

500形への編入ではTS-310台車をFS-28台車に見立てた。
従って動力台車もTOMYTEC製TS-310動力台車枠の起用となる。
TS-310動力台車枠は京成1000形1029F前期仕様(1029F-1)へ編入されたTOMYTEC製京浜急行1000形の発生品が残っていた。
1029F-1はモハ1029+モハ1030:TS-310台車,モハ1031+モハ1032:OK-18台車を履く。
出場当時はOK-18動力台車枠が手に入らずモハ1030へ動力ユニットを搭載させている。
京成1000形はモハ1029+モハ1032だけがTS-310台車を履いていた。
用途の無いTS-310動力台車枠もFS-28(TS-310)非動力台車同様に保管品とされていた部品である。


入工中のモハ502。

共に約3年10箇月もの間保管品箱で眠り続けていた。
500形,510形編入試験206FへのTS-310台車充当に踏み切らせた。
保管癖は現在でも変わっていないが何処で役に立つか分からないものである。
非動力台車とは若干成形色が異なるが誤差の範囲内だと思う。
4両編成化されれば更に明灰色へ振られた(u)D-16非動力台車を履く2000形クハ2011が組み込まれる。
TM-05R動力ユニットを使用する以上TOMYTEC製TS-310動力台車枠が相応しくもあり特に手は加えない。


輪心黒色化を施した動力台車。

TOMYTEC製京成形式はいつの間にか輪心黒色化が定着した。
206F更新車晩年仕様(206F)は見送る予定だったが流れで施工してしまった。
だがイコライザー式3H-67台車は引き締まった外観へと変わり結果的には良かったと思える。
モハ502,モハ501の第二次整備でも踏襲されたためTM-05R動力ユニットも輪心黒色化が必須工程となった。
施工には極細字マッキーを用いるが製品原形では車輪が回転させられない。
台車集電板に隠れた箇所を塗り潰す名目だけで動力台車の分解は行いたくなかった。
車輪はフライホイールを手動で回転させると連動してくれる。
そのためウエイトを撤去し全周を塗り潰している。


谷状に湾曲させた床下機器部品(山側)。

いんちき黒染車輪化とは違いリムは金属地のまま残した。
あくまで輪心を目立ち難くする事が主眼に置かれており簡便な方式を採用している。
なおFS-28(TS-310)台車は軸箱付近の構造により3H-67台車よりも黒色化効果が薄くなる。
ただ将来的に台車の異なるクハ2011が挟まれるためそれなりに威力を発揮すると思う。
予備品の無い床下機器部品は非動力台枠から移設する。
モハ501と同じく撓みが見られ谷形に円弧を描くよう整形した。
TOMYTEC製動力ユニット搭載車の床下機器部品は嵌合のみに留めた車両が多数派である。
流し込み接着剤による湾曲矯正策が採れずRはモハ501よりも小さくしている。
これにより床下機器部品両端は台枠に近い位置まで達してくれた。


アーノルトカプラー台座を切除した動力台車(成田寄)。

TOMYTEC製TM-0XR動力ユニットの動力台車はアーノルトカプラー台座がモールドされている。
アーノルトカプラー台座は張り出しが大きく側面見附を崩す一因と思える。
モハ502用TM-05R動力ユニットはTNカプラーSP化を終えていた。
よってアーノルトカプラーへの交換は考えられずモールドを根元から切り落とした。
施工箇所はロアフレームの嵌合爪受成形部と一体であり亀裂を走らせると全てが台無しになる。
そこでモールドの2/3程をニッパーで切断した後に整形する二段構えとした。
台座切除部は見附向上を考慮し後退角を設けている。


切り出しに苦戦したFS-28(TS-310)動力台車枠(上野寄)。

両抱式踏面ブレーキが採用されたTS-310台車は複雑な構造を持つ。
TOMYTEC製TS-310動力台車枠はこれを巧みに再現していた。
しかし都合7箇所もある湯口のうち2箇所が両抱式ブレーキ引き棒に設けられている。
繊細な引き棒はランナーからの切り離しを難航させた。
引き棒に極力負荷を与えない角度で薄刃ニッパーを当てる。
残る湯口跡はペーパーで仕上げる予定だったが剛性が低く上手い具合に力が伝わらない。
途中でクラフトナイフへ持ち替え削り取る作戦に出たもののバリ状の突起が残ってしまった。
引き棒の強度はペーパーでさえ直ぐに撓む程度でありこれ以上の湯口跡整形は打ち切りとなった。


黒色化されたウエイト。

FS-28(TS-310)動力台車枠に見切りを付け最終工程に移る。
TOMYTEC製動力ユニットのウエイトはダイキャスト地が剥き出しであり嫌でも外観から目に入ってくる。
黒色成形のモーターカバーと余りに差があり過ぎ黒色化を施し往なし続けてきた。
車内に謎の物体が存在する事実に変わりないがダイキャスト地よりは数段見栄えを向上させられる。
マッキーで表面と断面の一部を黒色化し一体感を演出した。
但し金属面へ直接塗布しているためインク被膜強度が極端に劣る弱点を抱える。
車体へ組み込む際に少しでも何処かに触れると剥がれを招く。
補修こそ容易ながら装着時は接触に注意した。




モハ502 [93   ]:TOMYTEC製TM-05R動力ユニット搭載施工。


モハ501 [93   ]:502F(非動力車)。

車体嵌合時に側面窓セルとウエイトが触れてしまい早速再施工を余儀なくされている。
これ以外不備は無くモハ502用動力ユニットは搭載準備施工時と同様の装着を迎えられた。
ウエイトは両端垂直面も黒色化を行っており前面からその存在は伺えないと思う。
モハ502への動力ユニット搭載は一時的なものである。
しかしモハ206(四代目→モハ500)より先にモハ207(四代目→クハ2011)が回着する展開も考えられる。
暫定搭載期間は長引くかもしれずモハ501類似の前面見附に辿り着けたのは収穫と言えよう。




モハ502(TOMYTEC製TM-05R動力ユニット搭載,FS-28動力台車組立,床下機器部品移設施工)。


200形モハ208更新車晩年仕様(206F:TOMYTEC製TM-05R動力ユニット搭載車)。

側面見附はモーター落とし込み部と床下機器部品が重なってしまい下廻りの立体感が薄れた。
これは床下機器部品が黒色成形である限り避けられない。
モハ208(206F)で判っていたとは言え残念な箇所である。
その代わりFS-28(TS-310)動力台車はより引き立つ存在になったように見える。
両抱式ブレーキ引き棒の湯口跡削り残しも輪心黒色化に紛れ誤魔化せたと思う。
モハ502への動力ユニット搭載は及第点を与えても良いだろう。




モハ502+モハ501 (502F:動力車+非動力車)。


200形モハ208+モハ207 (206F:動力車+非動力車)。

TNカプラーSPの後退取付はモハ208を凌ぐ仕上がりと言える。
モハ208は連結面側の連結器突き出し長を稼げなかった。
そのためモハ207(206F)との連結面間隔が他に比べ狭くなっている。
一方モハ502はTNカプラーSPコ字形整形部を狭幅化しモハ501へ限り無く近付けた。
この細工が効果的で502Fの連結面間隔は均等化が図れると思う。
暫定出場にまた一歩近付いた502Fだが行先表示類を考える余裕が無かった。
2両編成かつ206Fとの離合を両立させるのは難しい。
各資料を調べ直しプロトタイプの絞り込みを行う。
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