玉突。
KATO製JR103系一般形サハ103-274(ラシ331F-1)の台枠更新はサハ103-272(ラシ331F-2)の事前作業を兼ねていた。
サハ103-272は変則3pcs式サハ103形用床板擬を採用している。
1エンド側,2エンド側共にグリーンマックス製TR62非動力台車を履く現状からの脱出を図る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/74/ce0e407368ac6cb6a1fd8a0cdf7afd20.jpg)
JR103系ラシ331F (1993/10)。
ラシ331F-2:Tc741-M672-M'828-[T272]-M673-M'829-[T274]-M674-M'830-Tc754。
ラシ331F-2はモハ103-7(ラシ331F-1)の故障で組成変更を行った旧ラシ331F及び元ラシ336F-1からの捻出車で組成した。
プロトタイプはモハユニットが通番の量産冷房車に組み替えられた後に据えている。
サハ103-272,サハ103-274はラシ331F-1と車両番号が重複した。
しかしラシ331F-2向けはランボード追設と車両更新工事施工により外観が異なっている。
種車はモハ103-21+モハ102-21で元ラシ336F-1を構成していたユニットだった。
現時点でKATO製一般形サハ103形の最終竣工車である。
サハ103形編入時は部品が不足し電装解除に苦戦した。
車体に補強梁の無いモハ103-21はモハ102-21の床板を加工しサハ103-274へ編入した。
床板を供出した元モハ102-21には変則3pcs式サハ103形用床板擬を用いるしかなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/cf/f411a065819bcd37757c6d0aeb682028.jpg)
サハ103-272(ラシ331F-2)。
当時KATO製103系一般形用部品はウエイトまで尽きていた。
止むを得ず座席部品を欠き取りグリーンマックス製ウエイトを落とし込む例の無い方法を採った。
サハ103-272のウエイトは補強梁上に位置しロールセンターが低い。
車体動揺防止のため走行時はスケールスピード以下で留める措置を取っていた。
一方サハ103-274はKATO製モハ102形(一般形)用台枠の床下機器を撤去しグリーンマックス製床下機器部品を追設した。
床下機器見附は揃うサハ103-272とサハ103-274ながら走行性能には雲泥の差がある。
変則3pcs式サハ103形用床板擬の廃止にはグリーンマックス製床下機器部品取付済台枠が必要だった。
先ずサハ103-274(ラシ331F-1)の床板更新を完了させサハ103-272の入場に繋げている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/cf/d286ffe39c8634e3f166902a2a4d0ecc.jpg)
サハ103-274(ラシ331F-2:グリーンマックス製床下機器部品装着車)。
サハ103-274(ラシ331F-1)の竣工後に部品を探った。
するとサハ103-212(ラシ305F-3)の車体更新で保管品に廻ったモハ102形用台枠を発見した。
台枠更新には2種類の方法が選択できた。
1つはサハ103-274(ラシ331F-2)に倣い床下機器を切除しグリーンマックス製床下機器部品を追設する。
もう一つは台枠を切断しサハ103-274(ラシ331F-1)からの発生品と組み合わせる。
剛性確保には前者が有利だった。
しかしまだグリーンマックス製TR62非動力台車を起用した変則構造のサハ103形用床板擬装着車が残っていた。
中には前後で台車メーカーが混在する変則2pcs式サハ103形用床板擬採用車が在籍している。
何れは台枠を切断する機会が訪れるため2pcs式に決定した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/6e/71fc87900c353b6fbbe654bdc582d5bd.jpg)
入工中のサハ103-272。
特殊な組合せを採用したサハ103-272は流用可能な部品が少ない。
2エンド側台枠は元モハ102-188用から転用する。
そしてサハ103-274(ラシ331F-1)で使用していた1エンド側~床下機器部までのKATO製台枠へ接合し準一体化を図る。
座席部品は中間車用が無いため元クハ103-566(朱色1号)の乗務員室仕切を撤去し組み込む。
TR62非動力台車も元クハ103-566装着品を再生させる。
サハ103-274(ラシ331F-1)の台枠更新用に投入したクハ103-566は早くも即戦力となった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/af/007140a257bbacb1bb002c3d94a4bca9.jpg)
嵌合部品を撤去したサハ103-272。
一度サハ103-272の入場工程を確認した。
2015年3月の竣工で詳細は余り記されていない。
ただウエイトはゴム系接着剤による固定だと判った。
先ず爪嵌合で残る部品の撤去から開始した。
取り外せたのは座席部品と床下機器部品だけだった。
入場記録にはグリーンマックス製TR62非動力台車取付に関する記述が全く無い。
流し込み接着剤を使用していたサハ103-274(ラシ331F-1)の例があり慎重に剥離を始めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/78/3001e6bff3560ec87924ddb91c137b30.jpg)
ゴム系接着剤が使用されていたグリーンマックス製台枠固定。
グリーンマックス製TR62非動力台車はTR-200用台枠を切断の上移植したものである。
車体補強梁へ直接固定すると車体高が低くなるためスペーサーを追設した。
スペーサーにはプラ板を起用しており車体補強梁とTR-200用台枠には隙間があった。
ここへニードルを挿し込むと多少の抵抗を伴いながら脱落した。
後期竣工車だけあり流し込み接着剤は使用しなかったらしい。
但し補強梁にはセンターピンを回避する丸孔が設けられている。
補強梁端部と近接していたため剥離は少しずつ進めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/5d/405ff73f09025d0984a6391357dd3d9a.jpg)
補強梁の破損を招かずに撤去出来たグリーンマックス製ウエイト。
サハ103-274(ラシ331F-1)発生品の1エンド側台枠には防錆措置を施したウエイトが固定されている。
不要となるグリーンマックス製ウエイトは撤去するが補強梁の強度に注意を払った。
グリーンマックス製ウエイトへのゴム系接着剤塗布量も必要最低限で容易に引き剥がせている。
ひとまずサハ103-272独自方法の取付部品は全て取り外しを終えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/c1/f506f97340f6e92c5d73f628e1526f2e.jpg)
再整備されたTR62非動力台車 (再生品,元クハ103-566発生品)。
ここから台枠更新の工程に切り替わる。
TR62非動力台車はグリーンマックス製を代打に起用するほど数が足りていなかった。
よって元クハ103-566からの発生品が抜擢されている。
発生品はカプラースプリングが撤去済だった。
カプラーポケット付台車はカプラースプリング存置が原則で保管品を充当した。
装着されていたKATOカプラーは無瑕で撤去を行えた。
このまま流用とし予備品消費を抑えている。
車輪はKATO製旧LOT台車用と交換した。
ラシ331F-2はサハ103-272,サハ103-274を除きTOMIX製旧製品で固められている。
台車枠形状も変わる事から輪心黒色化は見送りとした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/16/fcebd58a2c0395cac29c2bfb7d257d60.jpg)
準一体化試行中のKATO製サハ103形用台枠。
続いて元モハ102-188に装着されていた保管品の台枠から2エンド側を抽出した。
サハ103-274(ラシ331F-2)から捻出した1エンド側台枠は裏面段差を境に切り落とされている。
2エンド側台枠の切断は同じ箇所とし1エンド側台枠と2エンド側台枠を接合する。
KATO製103系一般形用台枠の準一体化は初施工となった。
車体長の基準には元クハ103-566の車体を架台とし台枠切断部の接着を行っている。
台枠裏面から微量の流し込み接着剤を投入するとく字形になりながらも一部が溶着された。
隙間をゴム系接着剤で埋め固着を待つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/73/9e407a9ab9d8b8e3ca062c2090651653.jpg)
再び車椅子スペースが現れた新サハ103-272用座席部品 (元サハ103-272用,元クハ103-566用)。
台枠の安定を稼ぐ間に座席部品の加工を行った。
サハ103-272の座席部品はウエイト落とし込み用スリットの他にセンターピン回避用孔がある。
外観から伺い難い箇所だが醜態を晒す座席部品も交換する。
元クハ103-566用座席部品の乗務員室仕切を根元から切除し新サハ103-272用とした。
入場前からクハ103形用座席部品を転用しており車椅子スペースは引き続き存置される。
なお切断した乗務員室仕切は保管品に廻した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/2c/9d07a36d41bca05926317485c7a3d126.jpg)
準一体化に成功したサハ103-272用台枠。
組立前の準備を終え台枠の状態を確認した。
台車取付程度の荷重では分離しない強度に達している。
準一体化に失敗した場合は補強梁へ2エンド側台枠を直接固定する従来方式に戻せばいい。
床板一式を置き車体を被せるように嵌合させた。
剛性が不足していれば座屈するはずである。
しかし車体を乗せても台枠は崩れる事無く姿勢を保った。
怪しい準一体化だが一応手を加えただけの効果はあるらしい。
サハ103-272の竣工へ向け組立に取り掛かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/60/aca8eac4d0e36bb5afc79d329aa32535.jpg)
嵌合精度を守れた側面窓セル。
次に台枠へ負荷が加わる作業は側面窓セルの装着である。
この時ばかりは台枠全体を支え嵌合爪に嵌め込んでいる。
事前に側面窓セルとの嵌合位置を揃えた台枠準一体化だが最後まで不安が拭えなかった。
両側とも2エンド側から作業を進めた結果全て床板の嵌合爪と噛み合ってくれた。
再分解は回避され最後に屋根板を取り付けた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/6a/8cff0383c810de02978a4983e584bcbd.jpg)
グリーンマックス製床下機器で揃うサハ103-274,サハ103-272 (ラシ331F-2)。
サハ103-274(ラシ331F-1)の台枠更新を先行した甲斐はあった。
無事組立を終えたサハ103-272はサハ103-274(ラシ331F-2)と床下見附が揃う。
KATO製で統一されたサハ103-272,サハ103-274(ラシ331F-1)とは正反対の仕上がりになった。
ラシ331F-1とラシ331F-2で車両番号が被るサハ103-272とサハ103-274は床下機器が新たな差異に加わっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/cf/f411a065819bcd37757c6d0aeb682028.jpg)
↓
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/1e/74fc1cf3bb09ca564f9ceba8cd5295c9.jpg)
サハ103-272(ラシ331F-2:台枠更新,KATO製TR62非動力台車化)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/23/17b3d44cb4b5f88a0e7d7c622404b391.jpg)
サハ103-272(ラシ331F-1:KATO製サハ103形用床板装着車)。
台枠更新が完了したサハ103-272は即竣工となった。
KATO製台枠化によりTR62非動力台車はグリーンマックス製からKATO製に改められた。
輪心黒色化で誤魔化していた台車枠形状の違いは廃され違和感の解消に繋がっている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/99/ca0a33b4ff5bc6dc1b2aa0b6b483793c.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/78/76e597c8282c03d838656c603c1b0777.jpg)
サハ103-272+サハ103-274 (ラシ331F-2:KATO製TR62非動力台車+KATO製TR62非動力台車)。
グリーンマックス製103系が複数組成される編成での輪心黒色化は有効な手段だと思う。
しかしラシ331F-2ではサハ103-272だけがグリーンマックス製TR62非動力台車で取り残されていた。
モハ103-7の故障が響き入場時期に恵まれない不運も重なった。
走行性能向上とを併せ効果的な入場だったと言えよう。
KATO製JR103系一般形サハ103-274(ラシ331F-1)の台枠更新はサハ103-272(ラシ331F-2)の事前作業を兼ねていた。
サハ103-272は変則3pcs式サハ103形用床板擬を採用している。
1エンド側,2エンド側共にグリーンマックス製TR62非動力台車を履く現状からの脱出を図る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/74/ce0e407368ac6cb6a1fd8a0cdf7afd20.jpg)
JR103系ラシ331F (1993/10)。
ラシ331F-2:Tc741-M672-M'828-[T272]-M673-M'829-[T274]-M674-M'830-Tc754。
ラシ331F-2はモハ103-7(ラシ331F-1)の故障で組成変更を行った旧ラシ331F及び元ラシ336F-1からの捻出車で組成した。
プロトタイプはモハユニットが通番の量産冷房車に組み替えられた後に据えている。
サハ103-272,サハ103-274はラシ331F-1と車両番号が重複した。
しかしラシ331F-2向けはランボード追設と車両更新工事施工により外観が異なっている。
種車はモハ103-21+モハ102-21で元ラシ336F-1を構成していたユニットだった。
現時点でKATO製一般形サハ103形の最終竣工車である。
サハ103形編入時は部品が不足し電装解除に苦戦した。
車体に補強梁の無いモハ103-21はモハ102-21の床板を加工しサハ103-274へ編入した。
床板を供出した元モハ102-21には変則3pcs式サハ103形用床板擬を用いるしかなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/cf/f411a065819bcd37757c6d0aeb682028.jpg)
サハ103-272(ラシ331F-2)。
当時KATO製103系一般形用部品はウエイトまで尽きていた。
止むを得ず座席部品を欠き取りグリーンマックス製ウエイトを落とし込む例の無い方法を採った。
サハ103-272のウエイトは補強梁上に位置しロールセンターが低い。
車体動揺防止のため走行時はスケールスピード以下で留める措置を取っていた。
一方サハ103-274はKATO製モハ102形(一般形)用台枠の床下機器を撤去しグリーンマックス製床下機器部品を追設した。
床下機器見附は揃うサハ103-272とサハ103-274ながら走行性能には雲泥の差がある。
変則3pcs式サハ103形用床板擬の廃止にはグリーンマックス製床下機器部品取付済台枠が必要だった。
先ずサハ103-274(ラシ331F-1)の床板更新を完了させサハ103-272の入場に繋げている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/cf/d286ffe39c8634e3f166902a2a4d0ecc.jpg)
サハ103-274(ラシ331F-2:グリーンマックス製床下機器部品装着車)。
サハ103-274(ラシ331F-1)の竣工後に部品を探った。
するとサハ103-212(ラシ305F-3)の車体更新で保管品に廻ったモハ102形用台枠を発見した。
台枠更新には2種類の方法が選択できた。
1つはサハ103-274(ラシ331F-2)に倣い床下機器を切除しグリーンマックス製床下機器部品を追設する。
もう一つは台枠を切断しサハ103-274(ラシ331F-1)からの発生品と組み合わせる。
剛性確保には前者が有利だった。
しかしまだグリーンマックス製TR62非動力台車を起用した変則構造のサハ103形用床板擬装着車が残っていた。
中には前後で台車メーカーが混在する変則2pcs式サハ103形用床板擬採用車が在籍している。
何れは台枠を切断する機会が訪れるため2pcs式に決定した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/6e/71fc87900c353b6fbbe654bdc582d5bd.jpg)
入工中のサハ103-272。
特殊な組合せを採用したサハ103-272は流用可能な部品が少ない。
2エンド側台枠は元モハ102-188用から転用する。
そしてサハ103-274(ラシ331F-1)で使用していた1エンド側~床下機器部までのKATO製台枠へ接合し準一体化を図る。
座席部品は中間車用が無いため元クハ103-566(朱色1号)の乗務員室仕切を撤去し組み込む。
TR62非動力台車も元クハ103-566装着品を再生させる。
サハ103-274(ラシ331F-1)の台枠更新用に投入したクハ103-566は早くも即戦力となった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/af/007140a257bbacb1bb002c3d94a4bca9.jpg)
嵌合部品を撤去したサハ103-272。
一度サハ103-272の入場工程を確認した。
2015年3月の竣工で詳細は余り記されていない。
ただウエイトはゴム系接着剤による固定だと判った。
先ず爪嵌合で残る部品の撤去から開始した。
取り外せたのは座席部品と床下機器部品だけだった。
入場記録にはグリーンマックス製TR62非動力台車取付に関する記述が全く無い。
流し込み接着剤を使用していたサハ103-274(ラシ331F-1)の例があり慎重に剥離を始めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/78/3001e6bff3560ec87924ddb91c137b30.jpg)
ゴム系接着剤が使用されていたグリーンマックス製台枠固定。
グリーンマックス製TR62非動力台車はTR-200用台枠を切断の上移植したものである。
車体補強梁へ直接固定すると車体高が低くなるためスペーサーを追設した。
スペーサーにはプラ板を起用しており車体補強梁とTR-200用台枠には隙間があった。
ここへニードルを挿し込むと多少の抵抗を伴いながら脱落した。
後期竣工車だけあり流し込み接着剤は使用しなかったらしい。
但し補強梁にはセンターピンを回避する丸孔が設けられている。
補強梁端部と近接していたため剥離は少しずつ進めた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/5d/405ff73f09025d0984a6391357dd3d9a.jpg)
補強梁の破損を招かずに撤去出来たグリーンマックス製ウエイト。
サハ103-274(ラシ331F-1)発生品の1エンド側台枠には防錆措置を施したウエイトが固定されている。
不要となるグリーンマックス製ウエイトは撤去するが補強梁の強度に注意を払った。
グリーンマックス製ウエイトへのゴム系接着剤塗布量も必要最低限で容易に引き剥がせている。
ひとまずサハ103-272独自方法の取付部品は全て取り外しを終えた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/c1/f506f97340f6e92c5d73f628e1526f2e.jpg)
再整備されたTR62非動力台車 (再生品,元クハ103-566発生品)。
ここから台枠更新の工程に切り替わる。
TR62非動力台車はグリーンマックス製を代打に起用するほど数が足りていなかった。
よって元クハ103-566からの発生品が抜擢されている。
発生品はカプラースプリングが撤去済だった。
カプラーポケット付台車はカプラースプリング存置が原則で保管品を充当した。
装着されていたKATOカプラーは無瑕で撤去を行えた。
このまま流用とし予備品消費を抑えている。
車輪はKATO製旧LOT台車用と交換した。
ラシ331F-2はサハ103-272,サハ103-274を除きTOMIX製旧製品で固められている。
台車枠形状も変わる事から輪心黒色化は見送りとした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/16/fcebd58a2c0395cac29c2bfb7d257d60.jpg)
準一体化試行中のKATO製サハ103形用台枠。
続いて元モハ102-188に装着されていた保管品の台枠から2エンド側を抽出した。
サハ103-274(ラシ331F-2)から捻出した1エンド側台枠は裏面段差を境に切り落とされている。
2エンド側台枠の切断は同じ箇所とし1エンド側台枠と2エンド側台枠を接合する。
KATO製103系一般形用台枠の準一体化は初施工となった。
車体長の基準には元クハ103-566の車体を架台とし台枠切断部の接着を行っている。
台枠裏面から微量の流し込み接着剤を投入するとく字形になりながらも一部が溶着された。
隙間をゴム系接着剤で埋め固着を待つ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/73/9e407a9ab9d8b8e3ca062c2090651653.jpg)
再び車椅子スペースが現れた新サハ103-272用座席部品 (元サハ103-272用,元クハ103-566用)。
台枠の安定を稼ぐ間に座席部品の加工を行った。
サハ103-272の座席部品はウエイト落とし込み用スリットの他にセンターピン回避用孔がある。
外観から伺い難い箇所だが醜態を晒す座席部品も交換する。
元クハ103-566用座席部品の乗務員室仕切を根元から切除し新サハ103-272用とした。
入場前からクハ103形用座席部品を転用しており車椅子スペースは引き続き存置される。
なお切断した乗務員室仕切は保管品に廻した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/2c/9d07a36d41bca05926317485c7a3d126.jpg)
準一体化に成功したサハ103-272用台枠。
組立前の準備を終え台枠の状態を確認した。
台車取付程度の荷重では分離しない強度に達している。
準一体化に失敗した場合は補強梁へ2エンド側台枠を直接固定する従来方式に戻せばいい。
床板一式を置き車体を被せるように嵌合させた。
剛性が不足していれば座屈するはずである。
しかし車体を乗せても台枠は崩れる事無く姿勢を保った。
怪しい準一体化だが一応手を加えただけの効果はあるらしい。
サハ103-272の竣工へ向け組立に取り掛かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/60/aca8eac4d0e36bb5afc79d329aa32535.jpg)
嵌合精度を守れた側面窓セル。
次に台枠へ負荷が加わる作業は側面窓セルの装着である。
この時ばかりは台枠全体を支え嵌合爪に嵌め込んでいる。
事前に側面窓セルとの嵌合位置を揃えた台枠準一体化だが最後まで不安が拭えなかった。
両側とも2エンド側から作業を進めた結果全て床板の嵌合爪と噛み合ってくれた。
再分解は回避され最後に屋根板を取り付けた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/6a/8cff0383c810de02978a4983e584bcbd.jpg)
グリーンマックス製床下機器で揃うサハ103-274,サハ103-272 (ラシ331F-2)。
サハ103-274(ラシ331F-1)の台枠更新を先行した甲斐はあった。
無事組立を終えたサハ103-272はサハ103-274(ラシ331F-2)と床下見附が揃う。
KATO製で統一されたサハ103-272,サハ103-274(ラシ331F-1)とは正反対の仕上がりになった。
ラシ331F-1とラシ331F-2で車両番号が被るサハ103-272とサハ103-274は床下機器が新たな差異に加わっている。
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サハ103-272(ラシ331F-2:台枠更新,KATO製TR62非動力台車化)。
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サハ103-272(ラシ331F-1:KATO製サハ103形用床板装着車)。
台枠更新が完了したサハ103-272は即竣工となった。
KATO製台枠化によりTR62非動力台車はグリーンマックス製からKATO製に改められた。
輪心黒色化で誤魔化していた台車枠形状の違いは廃され違和感の解消に繋がっている。
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サハ103-272+サハ103-274 (ラシ331F-2:KATO製TR62非動力台車+KATO製TR62非動力台車)。
グリーンマックス製103系が複数組成される編成での輪心黒色化は有効な手段だと思う。
しかしラシ331F-2ではサハ103-272だけがグリーンマックス製TR62非動力台車で取り残されていた。
モハ103-7の故障が響き入場時期に恵まれない不運も重なった。
走行性能向上とを併せ効果的な入場だったと言えよう。