2017年5月21日(日)
滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山は滋賀県の最高峰であるが、この伊吹山から北に向かう県境尾根筋に地理院地図には名前が載っていない山ラン有効のピークがある。今回は国見峠を起点に国見岳(1126m)、大禿山(1083m)、御座峰(1070m)をピストンするルートを計画した。
国見峠へは岐阜県の国見岳スキー場側と滋賀県の米原市上板並側からアプローチできる。京都在住者としては出来れば滋賀県側から入りたいところだ。ただ、災害等による通行止めも気になるところで事前にネットで色々調べたが結局確たる情報には当たらず、まあとりあえず行ってみようと米原ICを下りる。
上板並の林道取り付きから舗装された道を入って行く。しばらく行くと「通行止」の看板が見えるがゲートは開いている。たぶん大丈夫だろう、行けるところまで行ってみようと全線舗装された林道をどんどん進む。結果的に通行止めの箇所はなく、問題なく国見峠へ行くことが出来た。峠には広い駐車場もあり岐阜県側からも車が上がってくる。峠に着いた時には既に10台近い車が停まっていた。
林道国見線、通行止めの表示はあるがゲートは開いている
国見峠の駐車場、伊吹山がよく見える
国見峠
登山準備をして国見岳への道を登る。尾根筋の道は良く踏まれた道で迷うような分岐もなく安心して歩くことが出来た。ただ、この日は7月並の暑さと日頃からの不摂生が影響してピッチは上がらない。途中木陰で何度も腰を下ろし休み休み登って行く。峠から52分でようやく国見岳山頂に到着。山頂からは岐阜県側の展望があった。430MhzでCQを出すと、交野市移動のIM3GVH局他から声がかかった。
峠から国見岳への登山道に入る
はっきりした踏み跡の道
途中にあった碑、遭難碑ではないようだが花が供えてあった
国見岳への道
国見岳山頂手前のKDDI管理地、地図の建物は見当たらない
国見岳山頂
山頂から岐阜県側
国見岳での山ランを終え次のピークである大禿山に向かう。小さな花が可憐に咲く登山道からは岐阜県側の展望が開ける。国見岳から35分で大禿山山頂に到着。ここでは長野県下伊那郡根羽村に移動しているJH2DLJ局と交信した。
大禿山に向かう
途中から大禿山と奥に伊吹山
登山道から岐阜県側
大禿山山頂から国見岳を振り返る
こちらは御座峰と伊吹山
続いて御座峰をめざす。途中の鞍部は70~80mの下りと登りになるが、体調がイマイチの体にはこの程度でもしんどい。何度も休みながら大禿山から28分で御座峰山頂に到着。高島市移動のJI3XBZ局他と交信しとりあえず山ランは達成した。山頂で30分ほど過ごし来たルートを戻りにかかる。またあのアップダウンを繰り返すのかと思うと気分も重くなるが、登山はとにかく無事に帰らなくてはいけない。まあ時間も早いしゆっくり帰ろうと考えてまたまた休みながら国見峠を目指す。
御座峰山頂
北尾根ルートは3年の歳月と1000人の努力で1963年頃に開設されたらしい
御座峰から大禿山、尾根道は快適
途中で何人もの登山者と行き交う。ほぼみんなが自分より高齢なのに元気そうに見えた。ここはがんばらないと行けない。国見岳まで戻ってきて最後のピークを越えたと思うとようやくほっとする。それまで水分を補給するばかりで食欲もなかったが、木陰に腰を下ろしてランチとした。休憩時間も含めて御座峰から2時間25分をかけて国見峠に戻ることが出来た。当初は時間に余裕があれば峠から反対側の虎子山に登ることも考えていたが、時間はともかく体力と気力はいかんともしがたくこれはまたの機会とした。
登山道に咲いていた花