2014年10月19日(日)
昨夜の稲村小屋ではすることがないので、夕食後7時前から布団に入り翌朝まで一度も布団から出ることなく一夜を過ごした。ラジオを持ってくるのを忘れたので気になっていたCSを聞くこともできなかったが、朝食時にはテレビがついており阪神が4連勝でCSを突破したと報じていた。短期決戦に弱かったのが嘘のようで、投打のタイトルホルダーが揃っているのは伊達ではなかったようだ。
さて、今日も良い天気で昨日今日の好天はこの秋一番のようだ。7時過ぎに小屋を出て山上ヶ岳に向かう。レンゲ辻には女人結界門がありこの先は男だけの世界となる。小屋の主人の話では、大峰山寺を護持する5ケ寺の内、洞川の龍泉寺は女人禁制を解くのに賛成だが、吉野の4寺は反対で今も女人禁制が守られているという。
山上辻から気持ちの良い樹林帯を行く
大日山と稲村ヶ岳を振り返る
大天井ヶ岳
レンゲ辻の女人結界門
レンゲ辻から先は鎖や階段が続く
山上ヶ岳ではまず寺の本堂や境内を見て回る。9月23日の戸閉を過ぎているので、境内は時々登山者がやってくる程度でひっそりとしている。その後丘のような山上ヶ岳山頂(1719m)に向かい、430MhzでCQを出すと奈良県の明神山からJA3JCH局が呼んでくれた。再度寺に戻り奥駈道を南に向かう。
戸の閉まった大峰山寺
お花畑、どんな花が咲くのかな
山上ヶ岳山頂
次の目的である地蔵岳(1685m)のピークは地図では奥駈道上にあるように描かれているが、実際には道から少し外れていた。GPSで最も近そうなあたりから適当に斜面を登る。山頂には文字の消えた小さなプレートが1枚付いているだけで、そのほかの目印は見つけることができなかった。430MhzでJA3WPN局と交信し次に向かう。
奥駈道から三峰方向の展望
地蔵岳の山頂
竜ヶ岳の手前には小笹宿がある。これも小屋の主人の話だが、大峰山寺の宿坊が出来る以前はこの小笹宿が参拝の起点で、往時は10軒程の宿があったという。今もその跡が石垣として残っている。竜ヶ岳(1725m)も奥駈道から少し外れた所に山頂がある。適当に歩きやすそうなところを探しながら山頂に向かう。430Mhzで都島区からCQを出していたJF3JSZ局と交信し本日予定していた3座を終了。来た道を山上ヶ岳に戻る。この間の奥駈道では一人の登山者にも出会うことがなかった。
小笹宿跡
小笹宿のお堂
竜ヶ岳山頂
大峰山寺に戻るとちょうどお昼になったので昼食とする。その後このまま下山するには少し早いと思い、日本岩で50Mhzのアンテナをセットしてしばらく無線を楽しむ。SSBやCWで、和歌山や香川県、京都などの6局と交信できた。
日本岩の上から金剛山方面
50Mhzでしばし無線をする
下山の道はそこから龍泉寺の宿坊前を通り、洞辻茶屋から清浄大橋へ、さらに県道を歩いて母公堂の駐車場所に戻った。母公堂では戸があいており、お勤めの方々が参拝者に説明などをしておられた。駐車料は2日間でも500円でよく、コーヒーと茶菓子まで接待していただき申し訳ないくらいであった。洞川温泉(600円)で汗を流し、二日間の充実した山行きを終えた。
戸の閉まった龍泉寺宿坊
あのあたりが西の覗きか
洞辻茶屋で奥駈道を外れる
清浄大橋
コースタイム
7:08 稲村小屋 → 7:58 レンゲ辻 → 8:40 大峰山寺(山上ヶ岳) 9:05 → 9:28 地蔵岳 9:40 → 10:24 竜ヶ岳 10:35 → 11:24 大峰山寺(昼食と無線) 12:51 日本岩 → 13:30 洞辻茶屋 → 14:46 清浄大橋 → 15:05 母公堂