思う存分楽しめ!広告業界就職活動学生 ~09年度新卒へ~

これまで広告業界を志望した人達が、これから広告業界を志望する人達へメッセージを送るブログです。

過程と目的。

2006-01-19 19:41:02 | Weblog
遅れて申し訳ありませんm(_ _)m

先日、大崎善生の『パイロットフィッシュ』
という小説を読みました。

作中に、大学入学時のぼくと同じような想いが書かれていました。

以下引用。
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高校から大学に進むとき、僕は大学というもの自体に過程ではなく目的を求めていた。
中学は高校へ進む過程であり、高校は大学へ進む過程である。
しかし、大学は何かの過程ではなくそれは過程の連続で教育を受けてきた人間にとっての目的でなくてはならない。
 大学へ通い始めて半年とたたないうちに、自分のそんな想いが冴えない幻想であることを思い知らされた。
 目的というよりも、大学こそが過程そのものであり、過程の総仕上げのような場所だった。その先にあるのは茫洋とした社会であり、そこにいく有利な立場を得るための広場が大学という不思議な空間だった。
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大学に目的としての存在を求めていたぼくは、幼かったともいえるし、
それ以上に視野がせまかったのだと思います。


就職活動をしている方の中には、「内定」をいただくことがゴールだと思っているヒトもいらっしゃるかもしれません。
内定はゴールではありません。

もちろん、学生として完成した自分を披露した上で、内定という評価をもらえたという点で、ある種区切りではあるのかもしれません。
ただ、みなさんが2007年以降社会人として歩んでいく道は、その先40年分くらいはあります。
それを考えれば、内定なんてただの始まりにすぎませんよね。

ビジネスマンとして、戦力となる時期は30代から40代だ、なんて話を聞きます。
それが真実かどうかぼくにはわかりませんが、要するに20やそこらのぼくらなんか完全にひよっこなんです。
企業としても、すでに完成しちゃって伸びしろのない人間なんてほしくないと思いませんか。

まだ、成長過程にいる、ということは忘れないでください。
2007年度から広告会社で働く未来のみなさんも、過程の中にいるんです。
そして目的をどこにおくか。

なにがなんでも広告会社ではたらくんだ!!っていう意気込みも大切です。
でもとりあえず入社する、というところだけに目が行かないようにするといいかもしれません。
ある程度、未来展望も必要かなと思います。

ヒラヤマ06。