ぢろーらものおもちゃ箱:引っ越し後

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現代音楽の合唱??

2010-11-08 22:49:42 | 音楽

ぢろーらもは高校で合唱をやっていた、という話を以前したことがありますが、大学へ進んでからもしばらくの間は続けていました。大学でも合唱部(音楽部)はあったのですが、意外にも高校からの経験者は少なく、ぢろーらもは1人「経験者」ということで浮いていました。そんなこともあり、あまり居心地がいいとは言えず、すぐにやめることになってしまいました。その後3年間ほどは、(うちからだと)遠方にある社会人の合唱団にお世話になりました。今日はそのときにあった「現代音楽?」の話をします。

その合唱団は男性合唱団で、全部で40~50名ほどいる割と大きい合唱団でした。練習は週1回で、年に一回定期演奏会も行ない、合唱コンクールにも参加し、その他「お父さんコーラス」や学校のイベントへのお呼ばれなど、いろいろと活動していました。まわりは自分の父やそれよりも上の世代の方々が多く、その中でぢろーらもはまだ19歳、ほかにも若い人は数人いましたが、ぢろーらもが最年少でした。そんなこともあって、いろいろと優遇はしてもらいましたかね・・・。

その合唱団では以前から決めていたプランがありました。それは「昔に地元の歌人が書いた詩に曲をつけ、定期演奏会で披露する」ということです。もちろん曲は専門家の方に書いてもらいます。確か、そのときの指導者の先生のつてかなんかで見つけた先生だったと思います。そのために数十万円単位のお金が必要になりますが、それも月々の会費から積み立てていました。

そして、ぢろーらもが入団してからしばらくして、ようやっとその曲ができあがる、ということでみなさん心待ちにしていました。

ところが、できた曲をみてびっくりでした。おそらく、みなさん「馴染みやすいなんとなく懐かしい感じがする曲。演奏会にいらした一般の方が聴いても心地よい曲」をイメージしてたと思うのですが、その曲は「複雑怪奇な現代音楽(?)」という感じでした。和音なんかもわけわかりませんし、場所によっては男性だけで3グループずつの9部にわかれるとか、「そこまでやる必要があるのか?」というくらい音符があっちゃこっちゃいってるイメージです。単純な和音ってあったかなぁ・・・それくらい不協和音のオンパレードでした。

ぢろーらもはピアノをかじっていたこともあり、団員の中では比較的音取りは早いほうでしたが、それでもけっこう苦労しました。各パートの中心になるような人はよかったのですが、そうでなくてまわりにくっついて歌う半分以上の方は、ほかに歌える人がいないと全くついていけない、という状況がずっと続いていました・・・。練習もはかどらず、かなり頭の痛い感じ・・・。なんか気持ちよく歌った気がしませんし、当然練習もはかどりませんでした。

合唱の経験者がそうなのですから、多分一般の方にとってはなんだかさっぱりわからないと思います・・・。

この曲は組曲となっていて全部で4曲なのですが、定期演奏会で「4曲すべて演奏するのか、それとも2曲だけでとどめておいて、翌年に残りの2曲を演奏するのか?」ということで、リーダーミーティングでかなりの論争になりました。ぢろーらももセカンドテナーのサブリーダ(リーダー候補)だったのでその会議に参加していたのですが、見事に真っ二つに割れました。「やはりこの合唱団のために作った曲でずっとこの曲をやるのが念願だった。だから4曲やるべき」「聴きにきた一般の人たちにとっては絶対に楽しくない。”聴いて楽しい”のポリシーに反する。2曲だけにして、他の曲を増やすべき」といった感じだったと思います。

ぢろーらもはもちろん後者の意見でした。これまでもアマチュアの合唱団の演奏は付き合いで聴きに行くことは多かったのですが、正直なところ「(アマチュアなので技術的に至らないのはもちろんわかるが)せめて知っている曲や好きな曲調の曲であってほしい、そうじゃないとつまらない。」という感じで聴いていることも少なくありませんでした。だから、そちらの意見で押していた同じパートの方の意見に乗っかっていた、という感じですかね・・・。

でもまぁ、そこまで激しい議論にはなってはいましたが、ミーティングが終わると「ここまで議論できるというのはいいことだ」と、険悪なムードはなくむしろすっきりしていました。そのへんはさすが大人の集団ですね、そこは感心しました。多分、高校のころの部活だと、そこまで激しい議論をしたら、会議終わっても引きずるはずですしね・・・。

結局このときは4曲やることになったのかな・・・多分やるほうも聴くほうも大変だったと思います。その次の定期演奏会くらいでぢろーらもは合唱団を去ることになりますが、多分その後もその曲は演奏されてないんじゃないでしょうか・・・勿体ない・・・。

ちなみに、その歌人が書いた別の詩を、別の作曲家の先生が曲ををつけてご自身で歌を披露してくれたのですが、その曲がまさに「なんとなく懐かしさを感じる、心地よいメロディー」でした。その後、その先生に依頼して男性4部の編曲を作ってもらったのですが、そのほうがはるかに合唱団のカラーにはあった曲で、団員にも馴染みやすかったことはいうまでもありません。

難しいメロディって、ちょこっとアクセントではいるならいいですが、そればっかりだと演奏するほうも聴くほうもきついな・・・という意見については、今もかわってないですね。シンプルなだけだとつまらないですけど、難しすぎるとやっぱり違和感がありますね・・・。


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