最近はとみに本を読むのに時間が掛かる様になった。
原因は色々あるが、目の老化や読み方の変化、それに昔の様に休憩時間・通勤時間に
むさぼる様に読んだ体力が無くなったせいもあるだろう。
と言う事で、随分時間をかけて読んだ本は、
もし、5億円の金が他人から寄贈されることになったらという、奇想天外なミステリー。
読者を意外な世界へと誘導する話の展開は素晴らしいが、あまりにも突飛な筋書きは、
「 ありえない 」との拒否反応も少しある。
信虎、信玄、勝頼3代に亘って武田家で起こった史実を、著者の視点で捉えた短編集
著者の独特な人物感が、後の長編「武田信玄」に繋がったと言われている。
この著者にしては珍しい、大胆な表現で色々な男女関係を描いた9編の短編集、
かなり突っ込んだ内容の話が多い中でも、人間をみる視点が優しく、時にユウモア
も交えた内容は、一種の爽やかささえ感じさせる名著
信長の側室であり、三男信孝の母である「こう」の目を通じて信長の盛衰、秀吉の野望
を見通しての物語。 後半の1/3 を【 史談ー運命の女たち】として ねね 淀殿 まつ
に関連する短編を載せている。 常に女性の視点で、を貫き通した秀作文庫。
今、新田次郎と宮部みゆきの本が目の前に有るのだが… 読み終わるのは…。