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シンガポール視察、安定か?経済成長か?

2014-10-27 13:48:32 | ES
今日は、日本労働ペンクラブの報告会です。
私と、畑中は、今回のシンガポール、マレーシアの労働
環境について発表をさせていただきました。


 帰国後、当日資料作成および、この日の発表の
為にさらに色々と調べさせていただくと同時に
お客さんからも、外国人労働者の問題や、
アジアでのビジネスについていままでも相談を受けていましたが、
私自身、日本の将来を鑑み、自分のやっている仕事に対して
矜持をもってあたらねばと強く意識する、
そんなきっかけになった視察でした。
 さて、報告会の件ですが、8名ほどの方が発表いたしましたが、
私は、シンガポールに観る、経済成長か?社会の安定か?そして、日本は?
というテーマにて発表をさせていただきましたが、
 シンガポールの一党独裁的な体制のもと、先祖伝来のお墓が、経済成長の
為にろくな議会の話し合いもなされずに、ハイウェイを通すために移転される
話や、受験戦争により、小学校4年生には、子供たちの将来が決まってしまい、
大人以上に、小学生のメンタル不全が目立つという子供たちが、夢を抱けない世界
といったグロバール化の進展にシンガポールの現実について語らさせていただきました。



 そして、少子高齢化の問題です。シンガポールは、経済成長を維持するために、
毎年、6万人の外国人労働者を受け入れていくシナリオを描いているがそのことが、実は、
2050年には、いま、ここに住んでいるシンガポール人口の半分が外国人に
なってしまうという現実に直面しているという現実です。

 さて、日本はいかがでしょうか?実は日本も同じ問題が生じているのです。
詳しくは、前回のブログに詳細を載せましたが、内閣府発表の20万人規模での、
移民受け入れにより、100年後には、日本国民が、日本で少数になってしまう現実です。
 そして、日本でもトヨタのお膝元の、豊田市にある、保見が丘にある、保見団地では、
トヨタの工場に働くまたは、働いていた、ブラジル系外国人が、その団地の45%にのぼり、
夜中までお祭り騒ぎをする文化や、車上荒らし、窃盗事件など、
文化の違いから、近隣住民との間でトラブルが絶えず、右翼団体と住民対ブラジル人との間で、
暴動寸前までになり、機動隊が出動するところまでになってしまった。
 これは、まだ日本の一部の事件ですが、このようなことが日常になってはならない。
また、他に発表では、新聞記者の方、元労働基準監督署の方、大学の先生など多彩な方からの
発表がありましたが、いくつか、ご紹介をさせていただくと、
・シンガポールは、経済成長の著しい産業を保護しながら、それをとっかえひっかえやってきたが、
 いよいよカジノが出来た。カジノが出来たということは、そろそろ、経済成長の終着点を迎えつつあるのでは
 ないか?日本もいま、カジノの話が持ち上がっているが、日本も同じ。
・インド人街の一区画を取材。きれいな、ビルの陰で、実は、沢山の建設現場で労災にあって動けなくなって働けなくなって
 しまった外国人労働者を取材していきました。高層ビルを見るたびに、これらの建物が、何人の外国人に苦しみを
 与え、人生を台無しにし、家庭を壊してきたかを考えてしまいますと。
・ITUCの世界所得配分比率の話。上位20%のグループが、富の70%を占有し、下位20%のグループは、1%の富しか得ていないという事実。



 グローバル化が進めば、進むほど、労働分配率は、低くなり富の格差がさらに進展する。そして、シンガポールは
 確かに、経済成長が著しいとか、一人当たりのGDPが日本を抜いたとかいうが、それによって可処分所得が増えたり、幸福度があがっかかどうかは
 全くこれとは、関係ないとうこと。アジアは、格差が広がり、グローバルの進展とともに、働く人にとっては冬の時代が続く。

など、様々な、お話を伺うことができ、大変勉強になるとともに、反省しなくてはならない面がありました。
1企業の為に私たちは、役割を果たしても、大きな視点から、外国人が日本の文化、社風を理解するための行動をしてきたかということです。
私たちは、真っ先に、外国人の方々に携わったり、社内規則や
文化をつくる仕事をしています。それだけに、社会に少なからず与える影響が他の職業の方よりも大きい。
徐々にではあるが、弊社の海外部門のメンバーとそれらの点についても行動を起こしていこうと思う。

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