地場の名所を冠した菓子がありますが、
割と知られていない地場の煎餅“陣馬せんべい”があります。
この煎餅は醤油ではなく、味噌タレを塗って焼いた煎餅で、
少しの甘味があります。
醤油煎餅もいいですが、味噌味煎餅もなかなか美味しいです。
製造元は１か所で、直営店が１店舗ありますが、
工場から卸売りされたものを売っている店が数店舗あります。
販売店が少ないので知名度が上がらないのでしょう。
今の味を変えずに続けて欲しいので、
出来ればマイナーな現状で続いて欲しいと思います。
地場に名産品が無い八王子ですが、陣馬の名前を付けた煎餅なので、
贈答に使うと珍しく感じてもらえて重宝します。
国道１６号線、御殿峠にある奇妙な建屋の喫茶店が“パペルブルグ”です。
建屋の外壁には妙な絵が描かれ、蔦が建物を覆って、
なかなか趣があるのですが、ちょっと見では奇妙な外観です。
ここのコーヒーはとても香り高く、美味しいコーヒーを提供してくれます。
ケーキセットを頼むと、６種の手作りケーキの現物を
トレーに乗せて見せてくれます。
どれも美味しそうなので、１品に絞るのは悩みの種です。
街中の喫茶店に比べれば少し割高ですが、店の雰囲気と調度品、
コーヒーを楽しむ点では決して高いとは思いません。
高尾駅南、サトウ製薬の裏手にある健康ランド“ふろッぴぃ”は、
もう随分老朽化してきました。
建物や設備のアチコチが老朽しています。
しかし高齢者や常連さんが日常的に利用しているので、
長く営業できているのでしょう。
２人の息子を連れて爺ちゃんは頻繁にふろッぴぃに行きます。
長男は水中メガネを持参して、広い浴場で泳いだり
潜ったりしているそうです。子供達も顔なじみの方ばかりで、
込み合っている時は泳がないそうですが、
人が居ないときは大浴場で奔放に泳ぎ回っているようです。
ゲームやカラオケや喫茶や食堂があるので、
高齢者の溜まり場のようになっています。
施設の従業員の方々に、子供達は可愛がってもらい、
行くたびに何やら頂いて来ます。
地場の料亭“うかい亭”には、洋食の鉄板料理うかい亭、
懐石料理うかい竹亭、炭火焼き料理うかい鳥山と、
豆腐料理のとうふうかいがあります。
“とうふ屋うかい”では数量限定ですが、
青竹に仕込まれたお土産用の豆腐を売っています。
毎日幾つかが作られて販売されていますが、
売り切れのことが多く、ザルに入った
“汲み上げとうふ”で我慢することもしばしば。
汲み上げも青竹も同じ豆腐なのですが、青竹の香りが良くて、
初夏には味わいたい一品です。“とうふ屋うかい”で親族を招いて
子供の祝い席を催したことがありますが、豆腐懐石はどれも美味しくて、
お勧めの店です。
八王子みなみ野の駅東側に小さな蕎麦屋“さんじ庵”があります。
以前は駅西側の構えがよい蕎麦屋に通っていましたが、
昨年に閉店してしまったので、新たに見つけたのが“さんじ庵”です。
十二割蕎麦なんて一品がありますが、
十割以上の割合は数学的に存在しないので、
きっと店独自に名前をつけたのだと思います。
蕎麦の出来は中庸でしょうか。
「悪くない味」ですが頻繁に通うほどの高レベルではありません。
女将さんの愛想がよくて、会計を済ませて店を出ようとすると、
毎度「握手してください」と言われます。
妙な感じがしますが、女将さんなりにお客様との「縁」を大事にしたい
との思いがあるようです。
