いよいよ、国からの「手切れ金」もそこを付くようになって、道名営業路線の半数は自力で営業困難と。
そこで沿線自治体に、「上下分離方式」なる手を持ちだして、存続を望むなら相応の負担をするよう迫っている。
自治体にしたところで一番金のかかるところに手を掛ける余裕など無い。
道庁も乗り出して支援の手を差し伸べようとしている。
が、この広い北海道でどこを優先させるのか。
頭の痛いところだろう。
もともと、国鉄時代から赤字は言われてきたところだ。
それを、北海道を単独の会社にして、「基金」で繋いできた。
国鉄時代から相次いで路線の廃止は続いた。
もはや打つ手はないだろう。
いっそ、東日本に合併でもするか?
それでも、赤字路線の廃止はまぬかれないだろう。
とにかく、人口減、利用者減だ。
その上、冬場の雪対策がある。
日に数本であっても、列車が運行される時間帯には線路上の雪を除けなければならない。
朝から雪が降り通しであればそれだけ除雪出動回数も増える。
上下分離で線路の保守点検は地元でと言われてもおいそれと「分かりました」とはいくまい。
空港の民営化についてもそれは言える。
滑走路の除雪問題だ。
今のところ黒字と言われる新千歳においても、この冬は滑走路の除雪が追いつかず欠航が相次いだ。
それも、二日、三日とだ。
どの交通機関にしても冬には必ず雪の心配をしなければならない北海道だ。
もはやJR北海道が提起している路線の廃止は既定の路線だろう。
自治体も代替案としてバス転換に落ち着かざるを得ないだろう。