安倍晋三はあくまでも憲法を弄りたいようだ。高村も。
明け透けに公明党が賛成しないと。
そして何と言っても国民投票だ。
自公の得票では過半数はおぼつかない。
野党を取り込むにしてもどこまでできるかだ。
それと、九条二項と自衛隊の扱いだ。
二項をそのままで自衛隊の存在を明記することは大きな矛盾だ。
つまり、彼らは自衛隊を戦力と認識しているわけだ。
かつて国会で自衛隊をどう解釈するかで「戦車」を「特車」と言った大臣がいた。
それはともかくとして今や自衛隊は立派な戦力だ。
九条二項で戦力の不保持と交戦権を認めないとしている。
自衛権を書き込むとする意見も自民党内にはあるようだ。
当然、国としての自衛権はある。
ただ、自衛の権利をどう行使するだ。
彼らが自衛隊を明記し、或いは全面的に「自民党案」で国防軍を持つということ。
「自民党案」は、これだけにとどまらない。
国民の諸権利を著しく排除している。
そもそも基本的人権や国民主権を除外している。
国民の権利をはく奪し、戦争する国にする。
自民党内に果たして安倍の言う通りだと理解しているのがどれほどいようか?
なおいうなら、国民の間からこれまで「憲法改正」の声がどれほど上がっているか?
知る限りでは皆無だ。
アンケートで消極的な「改憲賛成」はいる。
「70年も改正されていないから」のような誘導された様な回答だ。
国の施策で「憲法違反」と裁判になった例は枚挙にいとまがない。
例えば「朝日訴訟」だ。
健康で文化的な生活を送れないとして提訴した。
或いは「一票の格差」をめぐる選挙の無効を争う裁判。
おざなりに選挙区合区、或いはまやかしの線引きで選挙区調整。
これによっても格差が二倍未満になったと胸を張るが、1.99倍だ。
参議院の選挙区は相変わらず都道府県に一名という主張だ。
これは、謂うならば江戸時代の幕藩体制だ。
おらが国から国会議員を、だ。
とにかく、国民の間から「憲法改正」の声は全く上がっていない。
これだけは確かだ。