一兆円掛けた「夢の原子炉もんじゅ」の廃炉が既に決まっている。
いったい何だったのか?
掛けた金はすべて税金だ。
原子炉を冷やすために使われたナトリウムは非常に扱いの難しい物質だ。
過去に事故を起こしている。
使用済み核燃料=核のゴミをリサイクルして再び原発の燃料として利用する。
国内では規制委員会の定めをクリアしたとして再稼働を決めその準備に向けて動き出した。
「ゴミ処理」の方法が頓挫した中での見切り発車。
考えられているのは地下300mに埋めるもの。
だが、地震大国のこの国では現実的ではないとの意見もある。
70%を原発に頼っているフランスでは、地下500mの粘土層に埋めてしまおうというプロジェクトが進行中だ。
10万年で人体に無害な物質になるとか。
その間、絶対安全だと言い切れるか?
どこにどう埋めたか10万年の間管理できるのか?
の問いかけに、推進派の学者が言った。
10万年後に果たして人類が存在するかと。
日本のように地震が多発しないとしても地球は「生きて」いる、人類と同じように。
自然界に放射性物質は存在する。
しかし、それは日常生活において全くと言っていいほど無害だ。
だからこそ、その、ウランを濃縮して原子炉の燃料に使用可能な状態にする。
これは核兵器にする過程と何ら変わらない。
核兵器製造過程にヒントを得て、と言うか核兵器製造で出た副産物として
原子力発電と言う発想が出た。
日本で、使用済み燃料の処理方法が定まらないうちに再稼働実施。
停止中の原発もやがて再稼働するであろう。
ごみ処理の方法も確立されぬままの見切り発車?
と言うより、原発誕生以来の課題が何一つ解決の日の目を見ずに再稼働ありきで事が進められている。
電力会社の損得勘定だけで。
フランスの施設は100人未満の村で行われている。
その地域には年間3000万ユーロ(約36億円)の助成が行われているという。
村人は言う、不安だと。だが人がいないから反対の運動にもならない、と。
フランス政府はそう言う場所だから、反対の声も上がらない場所だからその村に決めたのか?
日本の原発立地も寒村だ。
原発が唯一の雇用だから。
共に符合する。穿ちすぎか?